![参考データ-06](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15516907/rectangle_large_type_2_0b12f6f03edc9dd24753af0f3744d6ad.jpeg?width=1200)
【What I am】#06 中村恵
「誰かの文化の入り口を作る」
中村恵
多摩美術大学統合デザイン学科3期生
Cプロジェクト所属
【指導教員】中村勇吾、菅俊一
-入学後に見つけた自分の意外なカラーや創作媒体について
入学するまでデザインの出力方法をグラフィックしか知らなかったのですが、1、2年次にプロダクト・グラフィック・インタラクションなどの様々なデザインを学んでいく中で、出力方法に関係なく問題を解決したり、自分の発見を形にする事を考える過程が一番好きだということに気付く事が出来ました。
飽き性の私にとって、出力方法にとらわれない統合デザイン学科はとても居心地が良いです。
様々な専門分野の先生方や友達がいる環境なので、その人たちから積極的に意見を聞き、それを取り込みながら作品を作っていく、みんなを巻き込みながら作品を作れることが楽しいです。
現在のプロジェクトを選択する時も、楽しそうで興味はあるけれど、プログラミングなどが苦手なため自分には向いていないと思い込んでしまっていました。
しかし、周りの助力もありどうにか乗り越えていけたので、少しでも気になったら出来ないと決め付けず、とりあえずやってみる事が大事だなと改めて実感しました。
映像と動作が結びつくインタラクション作品「地団駄雷」
-今回の卒業制作のテーマとそれに至った経緯
今回の卒制のテーマは「日常の中に潜む意識下の感動を表層化させる」です。元々人間が何に感動するのか、面白いと思うのか等の、心の動く瞬間、
そういうあいまいな物に興味がありました。
曖昧なものって自分の感情含め、理解できないからこそ、理解しようと分析しますよね。
直感的に人々が面白い・つまらないと感じる思考を学び、自覚することで、
当たり前だと思っている常識や先入観を突く作品につなげる事が出来ると考えています。
身近にある無意識下に感じている感動を領域に囚われず多様な表現・技術を用い、そのメディアだけでなく環境全体をデザインするクリエイティブをしていきたいと思います。
映像と現実の境界をまたぐ体験を作る「ホームボタンの向こう側」
-卒制を経てどんな「私」を構築したいか
今まではとりあえず目の前にある課題をがむしゃらにやってきたので、パッとでた良い思いつきに頼ってきた面が多かったです。
しかし、その過程で学んだり発見した要素を取り込んでいく事で再現性があり、これからの礎になるような作品を作っていきたいです。
私が社会に出て成し遂げたい「誰かの文化の入り口を作る」ことが出来る最初の作品を作れたらなと思います。
誰しもがやったことがある行為を拡張する新しいツール「指ノギス」
-最後に卒制にいらっしゃるみなさんに一言
卒展をみにきて頂いた人たちに小さな発見や喜びを得てもらえるような作品を作りたいと思います。
ぜひいらっしゃってください。
テクノロジーのバグを生かした新しい映像体験
「車両はつづくよどこまでも」
中村恵
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