【卒展2022 Making Process】 #08 特別対談
こんにちは。統合デザイン学科卒業・修了制作展2022のトークショー担当 赤星萌・松永祐佳です。今回は、新企画・特別対談についてご紹介します。
1.特別対談とは
今年度より配信形式で始まった新しい取り組みである、特別対談。卒業制作展のテーマ「好奇心」にちなみ、ゲストの「好奇心」を探りました。さまざまな領域を横断的に学ぶ統合デザイン学科ということを踏まえ、特別対談では違う領域に明るい方々をお招きし「異領域の統合」をコンセプトと定めました。
特別対談の企画意図
統合デザイン学科5回目の卒業制作展で、何か新しい試みがあってもいいのではないか、という問いがきっかけでした。そこで、より学科の雰囲気を感じられるよう教授陣を巻き込み、その魅力を対外的に発信すべく特別対談は誕生しました。
2.「デザインの結び目」と好奇心(永井一史先生×湖池屋 佐藤章社長)
第1弾のゲストは、統合デザイン学科教授 永井一史先生と湖池屋代表取締役社長 佐藤章様。
デザインとマーケティング、一見全く違う分野に新風を吹き込むお二人。共通点は、美意識、人の心を動かすデザイン…?領域を超えたトークから生まれる兆しを探りたく、企画しました。
赤星:佐藤様にどのようにお願いしたら良いのだろう......と考え思いついたのが、湖池屋のお問合せフォームです。恐る恐る依頼したところご快諾いただき、嬉しかったことを鮮明に覚えています!
当日はお二人の名刺交換に始まり、一気に白熱した対談となりました。「すてるデザイン」など学内外での新たな取り組みを語る永井先生と、チャレンジングな企業だからこそ、ダイレクトに消費者に訴えるコミュニケーション・デザイン戦略を語る佐藤様。稀有なクロストークです!
3.「統合デザイン学科」と好奇心(中村勇吾先生×長崎綱雄先生)
第2弾のゲストは、中村勇吾先生と長崎綱雄先生。
この瞬間もさまざまな好奇心が生まれる統合デザイン学科。お二人の好奇心の変遷についてプレーバックしていただきました。共通点が多いからこそ通じ合うトークが満載です。
松永:同い年でプライベートでも親交があるお二人。統合デザイン学科内でお二人が同じ授業を持つことがないのでいい機会なのでは?と思いオファーしました。オファーした際も「長崎さんが出るなら俺も出るよ」「勇吾さんが出るなら出るよ」とシンクロしながら快諾してくださりました。
それぞれが興味のあることを、ご自身の得意とする表現で実装するお二人。そばで学生を見てくださっているからこそ、学生の成長に対する思いや指導する立場としての思いなど、普段の授業でお聞きできないアットホームな統合デザイン学科トークです。
4.「やわらかい伝え方』と好奇心(あだちなみ先生×祖父江慎氏)
第3弾のゲストは、絵本作家 あだちなみ先生とブックデザイナー 祖父江慎様。
あらゆる場面で言語化・数値化を強く求められる今日。抽象的かつインパクトのある伝え方の極意を伺いたいと思い企画しました。言葉にし尽くせないことも、ありのままに受け止め表現するお二人のふんわりトーク、是非ご視聴ください。
松永:あだち先生の好きなカラー、パープルを身に纏って来てくださった祖父江さん。お二人ともグラフィックデザイン学科に在籍していらした多摩美の先輩方のトークでした。学生時代の辛かった講評や幼少期の関心から作品づくりの姿勢まで幅広くお話していただきました。
キャラクターのための装丁やフォント、ページ組み、グッズー1つ1つにこだわりを持ち、依頼された以上の周りのデザインまで提案する祖父江さん。祖父江さんがあだち先生のくまの学校展のデザインをした際のお話も伺いました。
5.最後に
初の試みで至らない点も多くありましたが、ゲストの皆様に快く引き受けていただいたことに大変感謝しております。
コロナ禍ということもあり、配信型ではありましたが多くの皆様に統合デザイン学科を知っていただくことができました。ゲストの皆様から、冊子のインタビューなどではお聞きしたことのないこの場でしか聞けない制作秘話や学生時代のエピソードをたっぷりお話いただきました。
大学生活で学んだことを生かし、デザイナー、クリエイター、アーティストなどとしてこれから社会に出ていく私たちに何ができるのか?ー卒業制作展の関連イベントにふさわしい、卒業後の自分たちのクリエイター人生を想像する機会となりました。
(編集:海保奈那・蕪木彩加)
3月13日から八王子キャンパスで開催される、美術学部卒業制作展・大学院修了制作展B(ピックアップ卒展)では他学科の作品も同時に鑑賞できる展示となっております。是非ご来場ください!
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