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004.英語の4つの品詞②

(4つの品詞の)5つの働き (p.5)


前回(〔003.英語の4つの品詞①〕)は、動詞・名詞・形容詞・副詞という4つの品詞について解説しました。

これらの品詞は英文の中で使われると、それぞれが役割を持つようになるということもお伝えしました。たとえば、Maryの品詞は名詞だが、【Mary loves Tom.】という英文の中で使われると、Maryは主語という働きをする…といった感じです。

今回はその、(述語)動詞・主語・目的語・補語・修飾語という5つの働きについて解説していきます。


①動詞

5つの働きのうち、1つ目は<動詞>です。これは「出来事の展開を示すもの」で、動詞verbの頭文字をとって「Ⓥと表記される」のが一般的です。

たとえば【The teacher kept his students silent during his lesson.講義中、先生は生徒たちを静かなままにさせた】という英文において「動詞keptは"保つ"という出来事の展開を示す動詞(Ⓥ)の働き」をしています。

なお、主語と対になるので、主語に対する述語ということで、述語動詞と呼ぶことにしています。


②主語

5つの働きのうち、2つ目は<主語>です。これは「出来事(Ⓥ)の主体(する側)となるもの」で、主語subjectの頭文字をとって「Ⓢと表記される」のが一般的です。

たとえば【The teacher kept his students silent during his lesson.】という英文において「冠詞+名詞the teacherは"保つ"という出来事の主体(保つ側)となる主語(Ⓢ)の働き」をしています。


③目的語

5つの働きのうち、3つ目は<目的語>です。これは「出来事(Ⓥ)の客体(される側)となるもの」で、目的語objectの頭文字をとって「Ⓞと表記される」のが一般的です。

たとえば【The teacher kept his students silent during his lesson.】という英文において「代名詞+名詞his studentsは"保つ"という出来事の客体(保たれる側)となる目的語(Ⓞ)の働き」をしています。


④補語

5つの働きのうち、4つ目は<補語>です。これは「主体(Ⓢ)や客体(Ⓞ)の情報不足を補うもの」で、補語complementの頭文字をとって「Ⓒと表記される」のが一般的です。

たとえば【The teacher kept his students silent during his lesson.】という英文において「形容詞silentは"保つ"という出来事の客体である"彼の生徒"の情報不足を補う補語(Ⓒ)の働き」をしています。


⑤修飾語

5つの働きのうち、5つ目は<修飾語>です。これは「出来事に(より詳しい)説明を加えるもの」で、修飾語modifierの頭文字をとって「Ⓜと表記される」のが一般的です。

たとえば【The teacher kept his students silent during his lesson.】という英文において「前置詞+代名詞+名詞during his lessonは"保つ"という出来事に(より詳しい)説明を加える修飾語(Ⓜ)の働き」をしています。


☆今回のまとめ

今回は、4つの品詞が英文の中で使われた時の5つの働きについて見てきました。「動詞・名詞・形容詞・副詞という4つの品詞は、英文の中で使われると、<述語動詞(Ⓥ)><主語(Ⓢ)><目的語(Ⓞ)><補語(Ⓒ)><修飾語(Ⓜ)>の5つの働きをする」ということでした。

問題はここから。どの品詞が英文の中で使われるとどの働きをするか?4つの品詞と5つの働きを一致させていくことが求められるのです。

動詞という品詞が英文の中で使われると述語動詞(Ⓥ)の働きをする…というのは何となく分かると思います。しかしながら、名詞という品詞が英文の中で使われるとどの働きをするのか…は良く分からない人も多いようです。

どの品詞がどの働きをするのか?これを曖昧なまま英語学習を進めるのは、個人的には最もマズいと思っています。英語に対する苦手意識が拭えなくなったり、英語の伸びが限界を迎えたりするからです。この最悪な状況を回避すべく、次回は4つの品詞と5つの働きの関係性についてみっちり解説していきます。

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吉田 和史(Takashi Yoshida)
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