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スマートフォンからボディーガードを予約できるサービス(米国)
[Article] いつでも武装したボディーガードが自分を守ってくれる「警備員召喚アプリ」が登場
自身のスマートフォンから武装したボディーガードを予約できるサービス「Protector」がアメリカ・ロサンゼルスとニューヨークで開始されました。このサービスは、法執行機関や軍隊での勤務経験がある人物が武装してユーザーを保護してくれるというものです。
(続き)
https://gigazine.net/news/20250219-protector-book-armed-agents/
身辺警護・要人警護とは、警護対象者や当日のスケジュール,想定される脅威などに関するさまざまな情報を事前に集め、セキュリティのプロによって適正な脅威の評価が行われて初めて成り立つ業務です。
アプリでボディーガードを手配するこのサービスでは、警護に必要なこれらの事前準備作業が実施できず、アサインされるボディーガードたちも、危険が発生してから対処する、という“事後対処”のみのサービスになってしまいます。
“事後対処”による警護(セキュリティ)は『運』でしかありません。運が良ければ何事もなく任務が終了するかもしれませんが、運が悪ければ危険なことが起きてしまうかもしれません。運が良ければ、襲いかかってくる相手と闘って勝てるかもしれませんが、運が悪いと複数名の攻撃者が銃器などを使って襲いかかり、太刀打ちできないかもしれません。
このような『運まかせ』の行動を警護(セキュリティ)とは言いません。お客様からお金を貰って働く以上、派遣されるボディーガードは、セキュリティのプロとして確実に安全を確保できなくてはなりません。
危険が起きてからしか行動することができないこのような事後サービスは、“警護サービス”ではなく“用心棒サービス”です。
残念ながら、米国も日本も、いまだに“警護サービス”と“用心棒サービス”の区別がついていない警備会社やボディーガードが多いです。