見出し画像

つくった同人誌のこと #2024

今年発行した同人誌の装丁まとめです。
昨年に比べ、特殊加工に手を出すなど色んなチャレンジをしてみました。
(こちらの記事には二次創作物の要素を含みます。)


砂糖の海に溶解

発行 2024/3
仕様 A6 / 86p / 無線綴じ
表紙 ハイマッキンレーポスト/マットPP
本文用紙 書籍用紙70kg
遊び紙 カラートレペストロングピンク
箔押し ホロクリアーレインボー
印刷会社 おたクラブさん

実質的には初の箔押しでした。
海に溶ける様子を表現したくてタイトルをクリアレインボーの箔にしたため、視認性が低いです。傾けるとタイトルが浮かび上がるようになっていて、雰囲気は出ているのですが…(再販時はホロシルバーレインボーにしました。)
砂糖らしく甘いピンクの遊び紙にしています。

ふたり、潮解


発行 2024/6
仕様 A6 / 94p / 無線綴じ
表紙 ハイマッキンレーポスト/マットPP
本文用紙 書籍用紙70kg
遊び紙 新星物語・ミント
箔押し ホロシルバーレインボー
印刷会社 おたクラブさん


「砂糖の海に溶解」の続き物にあたるお話。
裏面に涙の形の箔押しを入れることで本の上に雫が溢れたような表現ができたことが嬉しい本でした。(ただこれもクリア箔で揃えてもよかったかもしれないと思ったりしました。)


砂糖、タイトル見えず

二冊とも雰囲気を揃えて箔押しできた、とても思い入れの深いものになりました。

YOU'RE MY PRECIOUS!


発行 2024/6
仕様 A5 / 42p / 無線綴じ
表紙 銀箔紙ホログラムレインボー/クリアPP
本文用紙 書籍用紙70kg
遊び紙 ポルカ ソーダ
印刷会社 おたクラブさん

カラフルで可愛い薄い本が作りたくて、初めてA5サイズにチャレンジしました。二段詰にしましたがこれはこれで読みやすくていいですね。
キラキラする部分はステッカーを貼り付けているイメージで製作しました。色味も派手で気に入っています。遊び紙のポップさも合わせて楽しい本。

極楽浄土


発行 2024/6
仕様 A5正方形 / 30p / 無線綴じ
表紙 ボンアイボリー/ベルベットPP
本文用紙 書籍用紙70kg
遊び紙 てまり 銀白
箔押し パールホワイト
印刷会社 おたクラブさん

正方形の薄くて小さなお話に仕掛けを入れた本をつくりたくて書いたものでした。薄いから正方形でも捲りやすい。ベルベットPPは初でしたがすべすべ。箔の散りなども気にならず、パールホワイトのタイトルが淡く光って気に入っています。

※以下二次創作本文注意

本文
仕掛けのしおり
本文空白部に重ねると…

これがやりたくて中身を書きました。クリアしおりと本文のフォントサイズを合わせたりと、全てセルフでやったので少し大変でしたが納得のいく本ができました。

I Love U,Mr♡


発行 2024/6
仕様 A5 / 24p / 無線綴じ
表紙 OKACカードまあか
本文用紙 上質90kg
本文色印刷 ワイン
遊び紙 ジパング リッチゴールド
全面箔 シャンパンゴールド
印刷会社 おたクラブさん

洋書風の本が作りたくて、全面箔を使用しました。セルフでリボンを巻いています。もう少し広範囲に全面箔を使用しても良かったかもしれないなと感じています。

Love letter


発行 2024/9
仕様 A6 / 274p / 無線綴じ
表紙 マーメイド スノーホワイト/マットPP
表紙印刷 ホワイト印刷
本文用紙 淡クリームキンマリ70kg
箔押し NT-22L(ブルー)
印刷会社 スターブックスさん

書いたお話を再録するにあたり、もらったラブレターのように大切なひとつの本にしたいなと思い制作したものでした。やりたい装丁(シンプル・ホワイト印刷・箔押し)を全部盛り。過去最高の分厚さで、ずっしりしています。

あいのかたち


発行 2024/9
仕様 A6 / 76p / 無線綴じ
表紙 ミニッツGAプラチナホワイト
本文用紙 書籍用紙70kg
遊び紙 トレペ口絵
印刷会社 おたクラブさん

トレペ口絵

昨年の投稿でも言っているのですが、指紋がつくような表紙はどうしても気になってしまうタイプの人間で……。今回も凸凹感が強く触っていてもみじんも気にならない紙を選びました。
遊び紙も今までは既存のものを使っていたのですが、トレペに印刷をすることで雰囲気を出せることを知り今回はトレペ口絵を導入。

掌握


発行 2024/12
仕様 A6 / 86p / 無線綴じ
表紙 グリッターペーパー シルバー
本文用紙 タブロ65.5kg
本文色印刷 ブルー
遊び紙 トレペ口絵
印刷会社 おたクラブさん

個人比重ための話なので黒を全面に使った表紙にしています。渋く光るラメ面は綺麗に印刷されていますが、黒い部分は大変傷がつきやすく取り扱いが少し大変でした。

今回もトレペ口絵。タイトルに透ける額縁がいい塩梅に美しいです。

本文はタブロにブルー印刷です。グレーがかったふわふわと軽くて厚い紙にブルーの組み合わせは珍しいかもしれません。本の内容と合わせて少し重たく暗い空気感を出したくて選びました。
元々黒用紙白トナーを検討していたのですが、急遽決めた本ということと話の内容が思ったほど重たくならなかったためタブロに。

まとめ

一年で8冊出していたらしいです。昨年とあまり変わらないですね。再録を少なくした結果、小さな物語で世界観を表現する回数が増えて相殺されたようです……。
2025年もいくつか出したいものがもう決まっており、話とあわせて装丁でどう表現しようか、試行錯誤しながら考える時間も楽しんでいます。また次にまとめた際も、見ていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!