『The White Lounge』
Mrs. GREEN APPLE
FC TOUR 2023-24『The White Lounge』
についての 感想、考察です。
(2/7 東京国際フォーラム公演 Day.2
の内容になります)
ステージセット、公演内容などに関しての
ネタバレを含みます。
考察やネタバレ踏みたくない方は
即ブラウザバックをお願いいたします🙇🏻♀️
🚨 追記 (2024/09/23) 🚨
TWL in Cinema と Soundtrack を通して
音楽と映像、両方に
自分の中での認識が固まってきたり、
はたまた解釈に関しては揺らいできています。
また現時点では
上映後のメモ書き程度のものが そこかしこに残っていて
読みにくいかと思います。
なるべくレポには個人的な主観を含まないようにしていますが、
主観含みまくりのとっ散らかったレポになってしまっていると思います。すみません…
今後、現場で感じたこと、考えたことも大切に残しつつ
随時加筆していく予定です。
解釈に関しても 自分が納得のいく解釈が固まるまでは
試行錯誤しながらレポ書きを進めていきます。
⚠️⚠️ 以降、目次よりネタバレあり ⚠️⚠️
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全編を通して
・舞台演劇に近い演出。 ストーリー性強め、
というか最早ストーリーしかない
・大森さんがメインで役を演じる
演劇で言う主役俳優のような立ち位置
・Studio session Live のようなアレンジ
その時の面々も揃っていた
・ストーリーは恋愛の要素強め。
・二幕構成 途中15分の休憩あり
開演前
ステージセット・演出
全体的にセットは The ROOM TOUR の雰囲気に似ている感じ。
テーブル&チェア、バーカウンター、ソファ、テラス、アナログテレビ、街灯、階段、など。
ステージ中央にはドア。
全て白い家具で統一。
天井近くに上下反転の家具が配置されていた。
また、ピット真上辺りの天井(右端)に
「Mrs. GREEN APPLE」 と書かれたネオンぽい
セットが飾られていた。
キーコンセプトを見た時も感じたが
M.C.エッシャー『相対性』(1953) に激似。
https://images.app.goo.gl/1bcb5ugtCLoxLLya8
幾何学的な絵画で私自身とても好きな作品。
この絵は並行世界、人と人の関係性やその違いなどについてを
描いていると個人的に感じていて、それが
この『The White Lounge』という作品にも通じている と考えている。
閑話休題。
会場内にはジャズ調の音楽が流れていた。
がやがやした人の声や かちゃかちゃ,ことこと,
のような物音も重なっていて
たまにアナログな目覚まし時計のジリリリ,という音が聞こえたりした。
日常の中の雑踏、生活音 という感じだった
ステージ上には白い衣装を纏って、
白い仮面を着けた男女が2,3人。
肌色や髪の色なども様々で、多様だった。
ゆっくりとした足取りで歩きながら、
声はないものの
時々身振り手振りで会話するような仕草もある。
・セット2階のテーブル&チェア で談笑
(男女) (女性×2,男性×1 男性が茶々入れみたいで賑やか)
・歩きながら談笑、 2階テラスから客席に手振り
(男女)
・ステージ右側のバーカウンターで談笑
(女性のバーテンダー,男性数名)
(女性と喧嘩して1人になった男性が、
談笑するお友達の輪に交ざり
肩をとんとん、と慰められるような仕草も)
・口喧嘩
(男女 前述した通り。女性が怒って出ていくと
同時に演者さんが1人入れ替わった)
・ソファに座って談笑
(女性2人)(男女)
・ソファで寝てしまった女性に
ブランケットを掛ける男性
・客席に降りてくる
(男女)
記憶にあるのはこんな感じ。
開演前演出の考察
前述してきた演出、
「お相手あってこそ成り立つ」演出だと
感じないだろうか?
ステージ上には1人で佇む人もいた。
2階テラスのような場所で虚ろな様子だったり
椅子に座って虚空を見つめていたり。
開演が近づくにつれ、ステージの人の数が
増えていくのだが (最終的に10人ほど)
2人組、もしくはそれ以上の集団がある中で
私が気付いたのは「必ず1人は孤独である人がいる」ということ。
このことから、The White Lounge は
愛と孤独をひとつのテーマにした作品であると
予想。
なので、ある種答え合わせをするような視点でも
ライブを見ていた。
アナウンス
開演20分ほど前だったか、公演に関する注意事項のアナウンスが入った。
「本日は Mrs. GREEN APPLE FC tour
『The White Lounge』にお越しいただき………」という通常アナウンスに続き
「Welcome to………」と英語でのアナウンス。
日本語,英語ともに 1項目ごとアナウンスの人が入れ替わっているのか
男女や英語の訛りの規則性もなく 本当に様々な人が話していた。
ステージ上では、白い衣装の演者さん(前述)が
簡単な身振り手振りでアナウンスの文言をなぞっている。
開演前にも関わらず、
ステージ上の雰囲気も相まって
一風変わった、異様な空気が流れていた。
開演のブザーが鳴る。
第一幕
セット下手にある扉から、
白いジャケットスタイル(ジャケット×パンツ)で
仮面を着けた若井・藤澤が登場。
セッティング済みのキーボード、その右にある
ギターを取り位置につく(2人とも下手側)
ほかの演奏隊の方はステージ奥の
セット内側で一列にスタンバイ。
ステージ上には同じく仮面を着けた
先程と同じ演者さんたちもいる
しばらくして、白い衣装にハットを被った
(眼鏡もかけていた)
大森がセット真ん中の扉を開けて登場。
それと同時に音楽が流れる。
(以下、台詞は太字)
【 #1 マスカレイド 】
The White Lounge
追記
大森さんが草原に寝そべっていて目を開ける
トランクとハットを持って、ゆっくり歩く
メリーゴーランドを眺めて、
平屋のたてもの(??)の前にあるドアをゆっくりと開ける
「独り達」の音程むずい!!!
すこし和音で暗くするようなイメージ
ここから、大森さんが目を閉じる演出で各場面が切り替わる
女性 『どこから来たの?』
大森 「どこ、…? どこだろう、」
女性 『…まぁ、ゆっくりしていきなさい。』
大森「…ありがとう。」
聞き覚えが全くない音楽が流れ始め、
頭の中の引き出しを漁るも見当たらないので
音割れが酷かったが必死に耳を傾けていた。
(途中から音量調整されてはいたが、たぶん
ヘッドマイクのせい)
大森が歌いながら、ミュージカルのように
踊りも交えて音楽を表現する。
ステージが暗転
大森が息切れするような演技
セット中央の冷蔵庫を開け、
緑色のボトルを取り出して
ゆっくりとバーカウンターへ向かう。
カウンター席に座り、水を注ぐ。
【 #2 水と影 】
Folktale
追記 ネクタイをゆるめる。
最初フルート
ギターがぽつぽつと鳴る
同じくカウンター席に座っていた男性と
コップを持ったまま踊り出す。
曲中、女性が登場して中央のテーブルで
座りながら一緒に踊る。
(Na-Na 涙が… の部分
肘をついたり、伏せてみたり。
「無愛想な」のところで机をどんどんと叩くような仕草
シンメトリーの振り付け
下手側椅子→女性 上手側→大森)
心を「戻す」オク上
その後階段を登りセットの2階へ
曲終わり、ペットボトルを冷蔵庫に戻す。
ふとリモコンを手に取り
窓(モニター)へと向けると ピッ、と音が鳴り
ザーー… とセット一面に砂嵐が映し出される。
アナログテレビが切れる時のような
チュン、という音のあと暗転
ほんとにずっと振り付けがシンメトリー
手を伸ばすのに合わせて足を上げる、とか
【 #3 手紙(過去との会話) 】
君を知らない
追記 ネクタイを締める。 仕事行く時みたいな雰囲気
タイプライターをセット。
セット右奥の机で、タイプライターを打ちながら大森がぽつぽつと呟くように話す。
たいぷタイプライターには 英語バージョンの歌詞。I know you、I thought … It's my failt
大森
「お久しぶりです、お元気ですか?
僕のことを、覚えていますか。 僕はあれから、
ずっと君のことを考えています。
でも、考えれば考えるほどに、
分からなくなるのです。」
そのまま流れるように歌い始める
泣きかけるような素振り
2番では机を離れて紙をばら撒いたりしていた。
街灯の元に女性が現れ、手紙を読んでいた
大森が女性と2人で踊る。
2人が手を交わそうとするも、
すれ違って届かないような振り付けや
大森が後ろからハグしようとする振りもあった。
曲終わりに女性がはけていく
ダンスホール
ステージ中央、大きなテーブルのある椅子に
正面向きで座る
大森・女性 「幸せが逃げるよ」
大森
「…そう、君はよく言っていた。
また君と踊れたら、どんなに幸せだろう。
…あの頃、みたいに。」
ゆっくりなテンポで、「~ 大好きを歌える」
までをアカペラで歌う。
少し寂しげな表情
「いつだって、大丈夫
この世界は、 ダンスホール
君が居るから、…、
愛を知ることがまた、出来る
大好きを 歌える」
その後華やかな演奏、演出に変わり
若井・藤澤がウェイターに扮して登場。
白いエプロンを着ていた
大森の前のテーブルに2人で白いクロスを広げ、
藤澤が食器や料理の乗ったワゴンを
テーブル近くまで運んでくる。
メニューを見せる藤澤。お辞儀。
若井はワインをサーブ。
1サビ前では藤澤がオムライスを差し出す動き
サビで大森がテーブルの上に立ち踊り出す。
それを見た若井・藤澤が慌てた表情を見せる
あの人やばいんじゃないの、?! 注意しようよ、!! みたいな
2番サビでは2人もテーブルの上に立ち、
エプロンをさっと後ろに脱ぎ捨てて踊る。
メモです!!きにせずに!!
フォトナのエモートみたいな指をさして踊る動き
(若井)
ぐるぐる→右上でぱっ
Butterみたいな、、手を広げてひらひら、、上へ
(ふじさわ)
ダンスホール で手をぐるぐる2回上で回す
間奏では3人で椅子に座って
メニューの板を持って顔を見え隠れさせる
振り付け。
ぎゅっと腕を組むシーンも
大森が2人の衣装にある胸元のリボンを
イタズラでつつくような仕草もあった
曲終わり、我に返ったような表情で
若井 「こんなことしてたら怒られちゃうよ…、! 早く消さなきゃ!」
と急いで片付けをしながらはけていく。
わかいがランプをけす、暗転、砂嵐が流れる。
(モニターの中に、ニュースでよく見るような
歩く人々などの映像が4分割で流れていた)
【 #4 反射 】
ツキマシテハ
若井・藤澤が再び楽器の位置に付く。
(若井はソファに座っていた)
中央ドア横?から大森が入ってくる。
荒い歌い方も含め、よりダークめに聞こえた印象。
追記 ジャケットと帽子をさっと脱ぎ捨てて、分厚めのコートに着替えていた
大きくよろけたり、椅子を倒したり壊したりするような
殺伐とした演技。
途中、男性2人が登場、大森が体当たりしたり、
2人に腕を抱えられ抑えられるシーンがあった。
ギターソロは長め
アナログテレビに片足を乗せながらの衝動的なギタープレイ。
ふじさわも強めにキーボードに触れる。
曲の終盤で階段を駆け上がり、2階下手側で
歌い終える。
赤と白のレーザーのような強めの照明。
目が眩むほどだった
【 #5 愛という種 】
Coffee
大森が2階 上手側のテーブルに移動
ラジカセを付けると 『They are』が流れる
窓を眺める大森
女性が現れ、座っている大森にコーヒーを渡す
女性『ブラックでよかった?』
大森 「…あぁ、うん。ありがとう」
大森がコーヒーを口にする
「うん、美味しい」
『私、飲めるかなぁ』
「…ごめん、新しいの、買っておけばよかったね」
『ん? 何が?』
「え、…牛乳。」
『……あぁ、牛乳かぁ。まぁ、大丈夫』
「だって、飲めないでしょ」
『飲める! ………うわ、』
「…やっぱり、買ってこようか。」
『冗談だよ、その間に冷めちゃうよ。笑』
2人で笑い合う 音楽が流れる。
イントロ(ピアノパート)は藤澤がフルートで演奏
わーーーもうほんとうによかった音源化希望!!!
ほんとに音源になってしまったまじでどうしようブレスまで聴こえるのほんとうに呼吸できん無理
そのまま椅子に座りながら歌い始める。
女性は話し続けていた(音声はなし)
「僕の僕を愛して」で胸に手を当てていた
1サビ後の間奏で女性が話をする。
女性
『ミニトマト、今回は上手くいくと思うの!
この間のパクチーは枯らしちゃったけど、………
あ、、きゅうり、なんで苦かったんだろ、?!』
花言葉こんど調べるかあ
2番では眠ってしまった女性に大森が
ブランケットを掛ける。
ちょっと待ってまじでcoffeeおんげんえっっっっっぐいぞなに?、、、、、
1階ではコーヒーカップを持って踊る男女
ペアダンスをする男女が数組いた
その様子を寂しげに見つめる大森
その後階段を下り1階へ
2番は藤澤がキーボードに戻る
間奏のキーボードすっごくジャジーでかっこよかったです 大好き。
ニュー・マイ・ノーマル
大森がさっと中央の机の上にあった受話器を持ち、電話をかける動き
子機
大森
「伝えたい言葉は、いつだって
言葉にならない。
伝えたい言葉はわかっていて、
伝えたい気持ちは、あるはずなのに。」
少し早口だった
「もしもし?」「もしもし」などの電話越しの話し声が聞こえる
大勢の男女がスマホを使って踊る。
『Coffee』で眠っていた女性も2階で最後には踊る
ふじさわさんのフォールが聞こえるんですけど どうしよう
まじ無理
ラスサビ、女性と大森のみで踊る
PARTY
大森が跪き、少し手こずるようにして
震えた手で指輪の箱を開けてプロポーズする
女性は驚いたような反応をするが、その後
高揚した表情を見せる
女性『っ、…ありがとう…!!』
大森 「こちらこそ、!」
舞台袖から現れた人々が
『おめでとう!』と祝福する中、曲が始まる
フルート
フルートスタンドに置くとこまでエフェクトついてる、、
途中、トランプの4つのマークが描かれた
4枚の扉が出てきていた。
それぞれの扉を開け、くぐって見せるような仕草
クラブ ダイヤ スペード ハート
曲が終わると
大森がステージ中央の扉を開けて向こう側へ
扉を閉じる音で暗転、第一幕が終了
「只今より、15分間の休憩となります。…_」
とアナウンスが入る
幕間
ステージは暗転したまま
開演前と同じく、ジャズ調の音楽が流れていた
(途中、赤ちゃんの泣き声のような音も聞こえた)
私はといえば、
泣きすぎて半分脱水症状みたいになっており
泣き腫らした酷い顔をしながらスタッフの方に
「あの、自販機、ありますか……(死)」と必死でお話していた。
席に戻ったらセットが変わっていて、
次のシーンでセットと藤澤涼架がどん被りして
ほぼ見えなくなることは、
まだ知る由もなかったのである……
第二幕
ステージセットが変化し、
第一幕では1つの部屋のようで
ある種 『閉じた空間』であったセットが
第二幕では街灯やベンチなどが置かれ、
比較的『開けた空間』になっていた。
演奏隊も配置が変わり、
ドラム、ベース… のように
ステージ後ろに1列で並んでいた。
若井・藤澤はそれより少しだけ前へセッティング
先程とは違う女性と若井がベンチに座っている。
若井「…お花見にはまだ早かったかな。」
女性『でも、明後日には満開になるんだって』
「そうなんだ…
じゃあ、ぶわぁぁって一気に咲くのかな」
どことなくぎこちない、距離を感じる会話
若井「唐揚げ、おいしかった。唐揚げであんなに感動したの、久しぶりかも… 小学生以来とか?」
「まさか、お弁当まで作ってきて貰えると思わなかった」
お花見って、そういうものでしょう?
女性『ほんと?
よかった、おいしいって言ってもらえて。』
会話が止まり、少しの間ができる
若井「そろそろ、(行こうか)」女性『あのさ、』
「あ、ごめん、」
『…っあのさ、お花見、リベンジしない?
もうすぐ満開になるみたいだし…!』
「今週末か、 うーん、…… (違う方をみて考え込む)
…ごめん、! 用事あって…行けないんだ」
『そっ、か。じゃあ、また今度だね、』
若井が雨の降り出したのに気付いて立ち上がる。
女性は落ち込んで俯いたまま
若井「…どした、?
そろそろ行こ。」
女性『……うん、』
2人で歩き出す
若井が女性を追い越し、そのまま足早に立ち去る
女性が立ち止まり俯く
その後暗転
照明が戻ると、雨の中
傘をさして歩く人達が街を行き交っている
(黒いレインコートや黒い傘)
上手からフードを深く被った大森が登場し
俯きながら歩く。
男性にぶつかってしまい、舌打ちをされる
人通りが少なくなってきたころ台詞が入る
大森
「もう、なにもかも嫌だ。
1人になりたくて。
でも、1人にはなりたくなくて。
誰かと一緒にいるのはしんどいし、
でも誰かに隣にいて欲しくて。
こんなことを考えている自分も、嫌だ。
もうなにもかも、……嫌になる。」
【 #6 青さのカケラ 】
春愁
演者たちは、大森の周りで
ゆったりとしたダンスを踊る。
傘を使って踊ったりもしていた
サビで見えない壁を叩くような振り付け
(「それでいいや」「なんでもいいや」の部分)
曲終わり 俯き、しゃがみ込んだ大森の後ろから
女性(前述)が自分の傘を大森にさしかける。
(前々から友達のような関係に見えた)
女性 『…大丈夫? 傘もってないの?』
大森 「ああ、いや… 持ってこなかったんだ」
『じゃあ、なんで雨の中歩いてたの』
「それは、… 雨に濡れたかったから、かな」
『なにそれ! へんなの。笑』
「でも…思ったより寒かった…笑」
『だよねぇ。』
追記 傘から出ようとする大森を追いかけ、傘をさそうと続ける女性
女性『…ねえ、今週末空いてる?』
大森「今週末…? …空いてる」
『買い物。付き合ってよ』
「え、」
『なに?嫌なら別にいいよ。』
「あぁいやっ、 嫌じゃない…!」
『ふふ、じゃあ 決まりね!』
Just a Friend
モニターには、ニューオーリンズを思わせる
ネオンサインの目立つ街並みのイラストが映る。
(映画館やバー、カフェなど)
大森と女性が2人で出かけるシーン。
映画館の座席を模したセットが出てきて、
座席中央に2人が座る。
周りの座席にも演者さんが数人座って
手を繋ごうとする大森に好奇の目を向ける
→結局手を繋ぐことができず、残念そうな表情?
座席を立ち、洋服を一緒に選んで買うシーンへ。
女性『ねえ、これどっちがいいと思う?』
大森「んー… こっちかなぁ」
『……… 決めた! こっちにする!』
(大森の選んだ服と逆の服)
「??、?…笑」
このシーン映画だとセリフなかったな
追記 レコードを選ぶシーン
「庶幾の唄」が見えた気がする
「我逢人」もあった
「今日だけは話を聞いて、…_」の部分で
はしゃいでいた女性と向き合い、
大森が諭すように語りかける。
女性はどこか無関心なまま
「今日こそは 今日こそは」で
女性が大森と逆(背中を向ける)方向へ
目線を向け、そのまま走っていってしまう
バックの演奏がストップ、
大森が戸惑い、悔しそうな表情をする。
悔しさを前面に出した、
ほんの少し荒んだ歌い方だった
ディナー、レストランのシーンで
2人で踊る
Attitude
テンポ少し遅め
原曲やMVに見えるような厳威は封印され、
元気で明るいポップに昇華されていた
サビで足踏み→横に片足で跳ぶようなダンス
追記 手を胸へ 斜め上へ 斜め下へ くるっと回す
「エゴイズム、軽快なリズム…__」
の部分で演者さんが縦二列に並び
4拍(ワンフレーズ)ごとに踊り、
左右に分かれていく(ポーズをとる)
→最後の「ヒューマニズム」で
その列に隠されていた大森が中央から歩いて出てくる
踊りながら歌い、「私のそう、遺言」
で大森の立つステージ中央のスポットを残し、
暗転
追記 手を伸ばして前にかがむような仕草だった
【 #7 虚構と虚無 】
Feeling
「本番五分前でーす! 急いで急いで!」
舞台袖から声がして、若井・藤澤と
演者さんたちがステージ上にセットの
準備をし始める。
追記 ここに舞台裏からのシーンが追加される
楽屋での若藤の喋ってるシーン、大森がハットを被るシーン
衣装チェンジし華やかなジャケットを着た
大森が登場、スポットが当たったあと歌い始める。
細やかなピアノソロとっっってもよい、これなんだよね、、😭
追記 サビで演者さんたちがハットを使ってダンス
ラインダンスだった ハットを上にあげるような動きや、順番に被っていく動きもあった
バックの音楽からさらっと始まってた印象。
ケセラセラ
若井・藤澤が下手からステージに出てくる
(白い衣装 藤澤は白いハットとステッキ)
若井はそのままステージ後ろ側へ
藤澤はピットのかなり手前まで来ていた
藤澤が劇場の支配人として客席に呼びかける。
藤澤の語りの中盤でハリボテのような小さいセットが登場。
西洋建築らしい緑がかったセット
星の形、月の形などの飾りが吊り下げられていた
藤澤
「『劇場!』
私たちはあなた方を この一枚の屋根の下に
(「劇場へと」) 閉じ込めました。
こんな 骨組みだらけの味気ない箱でも、…
(ここで上手側へ
歩きながら若井にぶつかりそうになり、
お互い会釈をする)
こんな骨組みだらけの味気ない箱が、
私たちの手にかかれば
こんなに華やかな場所に!
どんなに狭い空間も、無限の空間に広がる。
虚構は、無限。
ゆえに…あなた方は、閉じ込められたことで 別世界へと導かれた、
というわけです、不思議でしょう?
(オケピぎりぎりまで出て下手側へ)
貴方達はこの空間で今日も きっちり 席に並んで、私たちを見つめる。
同じ音楽を聴いて、同じリズムで手を叩いて。
同じ空気を吸って。
生きている! そう、感じませんか?
貴方がそこにいることを 私はこの身体で、この目で、感じている。
私がここにいることを、貴方も、感じているように。
(中央へ)
『劇場!』
ここでしか体験し得ないことです。
いつも頑張っている貴方への ちょっとしたご褒美と思って
存分に楽しんでください。
夢のような 現実を! 現実のような 夢を!
今日も贈ります。」
客席へ深く一礼
指をさしたりなどの身振り手振りをつけながら、
客席全体を見渡すような感じだった
大森・若井・藤澤が先程の小さな舞台の上に乗り、
スタンドマイクで歌い始める。
藤澤はアコーディオン
サビで演者さんが舞台の後ろから
リズムに合わせて両腕を使ったダンス
藤澤ソロはアコーディオンで
少しレトロな雰囲気にアレンジ
手拍子は2回目のみメンバーから促しがあった
(1回目はほぼ聞こえなかった)
最後の方に足を使いながら踊るダンス
全員同じ振り
最後「バイバイ無頓着な…」からは
Studio session アレンジ
曲が終わると、演者さんや
若井・藤澤がはけていく
「お疲れさまでしたー! 」
「おつかれ! 最高だったよ」
など賑やかな様子の中、
大森は1人ステージに取り残され
みんなが去っていくのを不安げに見回している
しばらくすると女性が現れる
女性『お疲れさまでした!』
大森「あぁ、! お疲れさま。」
『それ(ハット)、いただきますね。』
というジェスチャー
「うん、(手渡す) …ありがとう。」
女性が立ち去り大森がまた1人になる
暗転
Soranji
照明が戻ってそのまま始まった
若井・藤澤はステージ後ろの上手側
(楽器隊の乗っているところ)に並んで腰掛ける。
ラスト前で立ち上がっていた
藤澤はフルート・ピッコロを持ち替え
(ラスサビ前?)
(Studio sessionと同じ)
「何気ない今日をただ愛して欲しい」オク上
ステージ中央でスポットに照らされながら歌う。
足元にスモークがたかれていた
アレンジ多め ためるような感じ
【 #8 僕の一部 】
The White Lounge -reprise-
ここで第一幕のセットに戻る。
藤澤や若井は歩いてセットに戻り、演者さんにジャケットを羽織らせてもらう
最初より短めだった
モニターに演者さん、演奏隊、メンバーの名前が流れる。
(エンドロール)
フロリジナル
Studio session ver.
サビでモニターがカラフルな色合いに変化。
大森さんの歌い出しからスタート
トイピアノ片手で押さえて弾いていた。
追記 自転車の人が出てきたり、2階で手紙を読んでいる人がいたり、コーヒーカップを持って踊る男女がいたり、、今までの物語を全て集約したような動きが多かった
2番で下手側階段を降りてくる
大森と藤澤が目を合わせて笑い合う
アウトロで演奏隊がバラバラのタイミングで
ステージを去る。
最後、
ハットとジャケット(登場時と同じ)姿の大森が
ステージ中央のテーブルに置かれたカバンを
手に取り、観客に背を向けて立つ。
しばらくして、もう一度テーブルに向き直って
カバンをテーブルの上に置く
ハットを深く被り、ドアを開けて向こう側へ。
アウトロ終わり、ドアの閉まる音で暗転
カーテンコール
下手から再び登場。
中央からメンバー、サポメン、演者さん
の順に一列に並ぶ
演者さん、サポートメンバーの皆さんを
紹介して、メンバーのみが残る。
大森
「さあ、今この The White Lounge という
ツアーを回ってますけども…
ネタバレ禁止の意味わかった? 伝わったー?!」
(ぱらぱら拍手)
大森「もう声出していいんだよ笑」
若井「声出し解禁だから」
大森「ライブどうだったみんな!」
(ちいさめの歓声)
藤澤「うおお〜」
大森「声小さいよ! あのほら、大きい声じゃないと聞こえないからね」
↑左耳に手を当てながら
若井「それ反応しにくいて!!
笑っていいのかどうなのか」
藤澤「笑笑」
大森「いいのよいいのよ、みんなどうだった?」
(歓声)
…
大森「あ、みんな年末見てくれた?」
(拍手+歓声)
若井・藤澤「おお~!」
大森
「知ってる? レコ大アーティストだからね
うちら!! 紅白出場だから!(ドヤ…)」
藤澤 「(ドヤァ………)」
若井
「2人してドヤらなくていいのよ!笑
しかも自分から言うもんじゃないからねぇ」
……
みたいな会話をしていた記憶がある。
大森「本日は本当にありがとうございました!
また、必ず会いましょう!
それでは、せーの」
3人「Mrs. GREEN APPLE でした!」
深々とお辞儀、お辞儀しながら
大森が顔を上げて若井の方を見る
若井「え?!?! なんもしてないよ俺!!!笑笑」
大森がもう一度若井を見る
「なんもしてないって笑」
「うおい!! なんやねん笑」
藤澤だけは微動だにしてなかった
しばらくして、手を振りながら退場。
公演終了のアナウンス
【The White Lounge 全編終了】
全体考察 (加筆中)
ストーリー
セトリから見ると
第一幕は 「愛 ⇄ 孤独」 という
背中合わせな事柄を
時系列を巻き戻しながら 描いた感じ、
第二幕は「恋 ⇄ 愛」という似通っているようで
別の事柄を描いた、という感じかなと思った。
前編に関しては愛に 孤独、諦観などが
内包されていったように思う。
回想シーンも多かった。
後編では恋が 心からの愛、そして決意などに
昇華されていった。
回想、と言うよりか しっかりと物語が
前に進んでくる感じがあったのは後編。
第一幕の物語の進行を全く逆方向に
とらえてあげれば、
第二幕の進行に対して 相対、相反となり
テーマにも合致。(画像参照)
フェ1、フェ2の暗喩かな? とも一瞬考えたが、
それなら何故にその事実を恋愛に落とし込むのか
しっくり来なかったので、とりあえず保留にしている。
別れと悲しみ、そして最後に
その事実を受け取って別の物に昇華させていく、
という解釈は分からなくもないのだけれど、
それがなぜ恋愛なのか? と引っかかるところがある。
また幕間があったりセットが変わったり
人物が変わったりと、二つのストーリーの間で
変化したことが多くあったので、
第一幕と第二幕が繋がっているとは考えづらい。
強いて言うならば 『君を知らない』前の
タイプライター、『ニュー・マイ・ノーマル』の
演者さんたちのスマホ、大森さんの受話器、など
色々と時系列が交錯している気はする。
未発表曲の歌詞に「時計は狂う」という
歌詞があった気がうっすらするのだが、
途中の砂嵐の演出、エッシャー『相対性』に
基づいたコンセプトなどから判断すると
The White Lounge という空間は
とある並行世界だったのでは? という
解釈も出てくる。
・『愛』をひとつ大きなテーマとし、
そこに相反する感情を落とし込んだ作品
・それぞれの編は別の世界、時間の物語である
(明確な繋がりはない)
・第一幕は時間軸が逆行している
・並行世界?
ここまでがざっくりとした考察。
真っ白で無機質な空間に愛という有機的なものが混じることで、
The White Lounge という空間の異質さが際立っていた。
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
2024/09/23 追記 (現時点での解釈まとめ)
・ 「我儘は終わる?」
→終わるか終わらないかの狭間
→生死の狭間であるということ
つまり、TWLは 「 生と死の間に存在するラウンジ (休憩室、談話室) 」
・「ドアを開けたら 何かが変わるのか」
→ 要所要所にドアを開ける演出がある
+ 各パート、人は違う という解釈
→ ドアを開けると、各パートの人物はそれぞれ死ぬ、
いわば「死んでいる (dying)」空間へ行く
・TWLという空間っていったい何?
→ それぞれのパートの人物が
自らの記憶を思い返して (走馬灯のような)
それぞれの「死」へと向かっていくラウンジ。
死への出発ロビーのような
ドアを閉めて砂嵐が流れるのは、つまりそういうこと(死に至ること)
→それをラウンジで見つめている主人公 (初めに出てきた人物)
テレビをつける素振りはそこに由来する
→ 主人公は 『フロリジナル』で
自らを締めくくった、と考えるのがしっくりくる
・最後のトランクケースは?
ここに関しては2つの解釈があるので順に。
①
→自らの思い返した記憶が入っている
→置いていったのは 「自らの記憶 (生きた証) をTWLに遺すため」
→またラウンジに迷い込んだ誰かが
主人公の記憶を追体験する
→繰り返される
サントラをループ再生すると ドア閉め→ドア開け で繋がるのもそういう意味?)
②
繰り返される→
大森さんの曲の世界観に多いニーチェの思想 「永劫回帰」にも合致
(永劫回帰の世界には終わりも始まりもない → "繰り返す")
それは全てを受け入れることによる「生の絶対的肯定」であり、
「およそ到達しうる最高の肯定の形式 (ニーチェ)」
来世などないのだから、記憶や期待をドアの外へ持ち越す必要は
ない、という諦観
『これが生だったのか! されば、もう一度 ("ツァラトゥストラ"による)』
・ 「生と死」「愛と孤独」
ふたつの相反するものを抱き合わせにした物語である。
生と死を相反と捉えるかは様々あるけども、シンプルに考えることにする
受け手として
このライブでなにを私たちに伝えたかったのか
どんな思いで制作したのか というのは
ご本人たちの口から伝えられるのを待つしかないが、参戦して表現や演出を受け取った身からすると、
・曲に対する「新たな」一解釈の提示
(その曲の全てではない 一面という感じ)
・バンドとして、ではない新しい境地の先駆け
・Mrs. GREEN APPLE というものを繋ぎ止めるための、レンジを広げるための演出
というものが表立って見えた。
「フロリジナル」
本編ラスト「フロリジナル」がに今作品の
エッセンスが集約されていると思っている。
「ただ断片に。
思い出を美しくしていたいから空を嗅ぐ」
「私は知る
完璧な思いは この世にないと私を嗅ぐ
独りじゃないと私を嗅ぐ」
思い出やそのための孤独、さらに愛を描いている
この楽曲が、 The White Lounge という作品の
ラストであるということは、大いに意味を持つことであると思う。
開演前に考えていた『愛と孤独』というテーマは
この曲がセトリ入りしていたことでより強く
確信に近づいた。
賛否について
賛成
・新境地的なライブ
・新しい解釈、表現
反対
・いわゆる「バンド感」の薄さ
・大森さんソロ舞台のような雰囲気
・恋愛を題材としていたこと
(リアコ勢死ぬ、との感想もちらほら)
・物語>曲 を重んじるライブ
・『Attitude』のアレンジ
・劇要素の必要性
ちなみに私は 賛成寄りの中立 として意見を
持ちつつ文章を綴っている。
唯一 Attitudeに関しては 否 寄り。
あの曲をセトリ入りさせて なぜあの演出をしたのか、未だに上手く飲み込めない。
リアコ勢死にます! という言葉を投稿している方
もいた。それに関しては
The White Lounge は恋愛が題材となっているがあくまで表層であって、もっと深いものを描こうとしたのでは、と思っている。
表現の一種としてあのような恋愛要素のある演出(ダンス)をしたのでは、? と思っているため
リアコ云々の話とはまた別だよなぁ と思うのである。リアコではないのでこれ以上言えないが…
劇要素の必要性については
もはや必要不必要の次元にはない問題だと思う。
本人たちが「自分たちがワクワクすることにチャレンジしたい」と
言っている以上、二極では決めきれないものもどこかあるのではないか。
終演直後、既に「すっごくいいライブだった、
素晴らしかった」
「ここの物語の進行が分かりにくくて
ちょっと、、」
「大森さんソロっぽかったなあ」というように
多種多様、様々な立場からの感想を耳にしたため
本当に賛否両論なのだな、と感じた。
ただこのライブを 賛否両論 という言葉で
片付けてしまうには勿体ないような気がして、
少し表現として引っかかる部分もある。
タイトル 『The White Lounge』
Lounge … ホテル、劇場などの休憩室。社交室。
先に一結論を提示しておくならば
The White Lounge = まっさら。「人」の本質。
白い衣装は光に染まりやすい→
人と人との関係や感情で簡単に変化する
いわばパレットのよう
(フロリジナル の照明がカラフルだったことにも由来する?)
人とは本来まっさらで(白くて)、
相対する人との関わりの中で染まって、変化していくもの
結局はみんなひとりぼっちで、それはお互いが
心を通わせたり愛し合ったりしても変わらないこと。ひとりぼっちの繋がり。
未発表曲の歌詞『白い部屋には独り達』
白い部屋は言ってしまえば「この世界」なのだろうけど、 白い部屋で、それに何も持たない人間が
何ゆえにカラフルな色に染まっていくのか?
それがこのライブの演出総てにおいて貫かれた
『愛』というものなのではないか。
人と人が相対するとき、
その根源にあるのは『愛』で
それを見せ合って、伝え合うことで共鳴しあって染まっていく。
ドレスコードやメンバーの衣装はそれに迫ろうとしたある種の試みなのだと思う。
相対するもの、孤独、愛、
関係性の中で色づいていく自分という存在
それこそが 「The White Lounge」なのではないだろうか。
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最後までお読みいただき、
本当にありがとうございました。
ステージ、演出の表現や考察に
至らない点は多々ありますが、このnoteを通して
なにか思い出のトリガーになったり
一人の考察として残るものを届けられていたら
いいなぁ、と思います。
ちょっとした記録用として書き始めたものでしたが、途中 記憶に残さないといけない、きちんと書き上げる! というある種の使命感が生まれてきました。 それほど素晴らしく、形容しがたいライブでした。
ちなみに、国際フォーラム公演は両日
カメラが入っていました。
ステージに数台、正面にも数台、
両サイドには合わせて十台ほど、
1階センターにも五台ほど。
映像化 期待してもいいのですかね…
続報うきうきしながら待っています。
(追記)映画化 発表されましたね…。
(追記) 初日舞台挨拶LV 行って参りました。 やはり素晴らしい、、
ちまちま追加していきます。
最後まで読んでくださった方に改めて
敬意と感謝を。ありがとうございました。
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(ここからは正味おまけのような
文章になっています)
個人的感想
【Key.ヲタクの視点】
※それってあなたの感想では? 状態が
しばらく続きます。 正直飛ばしていただいても
構いません。
主が藤澤さん贔屓目なため、
藤澤さんにしか触れていません。
理解ない! という方はBBしてください。
【フルート】
すごかった藤澤涼架。
とっても、とっても素敵だった。
まずフルートが聴けて私は本当に幸せだった。
行けなかったら多分、
悔やんで悔やんで仕方なかったと思う。
フルートを構えたのが見えた瞬間、
このまま死んでしまいたいと率直に思った。
冗談抜きで。
息遣いまで鮮明に聴こえてきたのを覚えている。
透明で、遠くにまで届く音。心にすっと入ってくる繊細な糸みたいな音だと思った。 あたたかいブランケットに包まれてるようなそんな感覚。
とにかく届く音が優しい。 フルートってこんなに滑らかな音が鳴るんだ、こんなに美しく鳴らせるんだ、と。 音色はその人をも表すとよく言ったものだけれど、あの音色はまさに「藤澤涼架」という人間を体現していた。
聴き惚れていたらいつのまにか目の周りが
びっしゃびしゃで、今までこんな泣いたことあるか、と思うくらい泣いているのに気づいた。周りの目とか気にしてる間もなく没頭していた。
本当にずっと泣き通していた。
今思うと隣の座席の人ほんとに申し訳ないなと思う。気が散ったかしら、、謝罪に行きたいレベルである。
よって、どの曲でフルートを吹いていた、ピッコロを吹いていた、などの記憶があやふやである。
ずっと泣いていたため脳内がパンクしてしまい、もはやなんの理由で泣いているのか分からないレベル。 たぶん音色の美しさからの圧倒、
世界一尊敬する人のフルートをこの身体で感じられていることへの驚きと感動 (これが一番大きいのではと思う)
大切に磨いてきたであろう音色をこの身で浴びることができて、私は本当に幸せだった。
いちフルート奏者として尊敬する人であり憧れの人。
幸せな気持ちのまま死んでしまいたかった。
希死念慮湧きました。
余談。Soranjiのときのフルート⇄ピッコロの
持ち替えが早すぎて目を疑った。
一小節も使ってなかった気がする。
プロだな…さすがだな…と思ったひと幕。
【ケセラセラ 前 台詞】
あの長台詞、圧倒されて目が離せなかった。
ホール全体が完全に掌握されていた。
『劇場!』
この台詞が響いた瞬間にホールの空気が
一変した。
よく通る素敵な声だな、と思って胸がぎゅっとなったのを覚えている。
先程書いた台詞も、ホール出た時急いでメモした時には2行くらいしか書けていなかったので、
あれでも思い出した方だと思う。
とにかく、度々記憶がぶっ飛んでいる。
涼架さんが「同じ空気を吸って…」
と言葉を並べた時、
私はにんまりしながら深呼吸していた
(申し訳ない)
台詞後に客席からほぼ無意識の拍手が始まり、
広がって行ったのをよく覚えている。
一旦捌けていったあと、震えが止まらなくて。
なんだ今の。 なんだ今の迫力、掌握感。
ただただ圧倒されていた。
これを書いている今も鮮明に思い出して上手く言葉にできない。
ステージを歩きながらの台詞中、
一瞬目がばちっと合ってしまって。
呼吸できなかった。本当に、空気がが吸えないのってこういうことかと実感した。
脳への衝撃がとてつもなかった。
ばちっと音がした。
なにも考えられなくて以降あまり(余計に)記憶がない。
台詞が終わって思考停止している中、
一瞬でもその目線の先にいられたのか、という思
いが過ぎって視界が歪んだ。
本当にしんどかった。あの一瞬に戻りたいとずっと思っている。
私が走馬灯で一番最後に見せて欲しい景色。
細かく分けるほどの事柄ではないのだが
Soranjiのあと、セット戻って
演者さんに着せてもらった
ジャケットの襟を ぴっ、 と直す仕草が
ほんっっっとうに素敵だった。
思わず目見開いてしまった。さりげなくかっこよかった…
追記 映画のシーンにあった。
あとあと。どの曲だったか、口ずさんでいるのがはっきり見えて
泣いちゃったのを覚えてる。焼き付いて離れないくらい素敵だった。
【機材】
話が前後して読みづらいのは私自身も書きながら同じく思っているので、どうか許していただきたいと思う。
ステージまで近かったため、開演までの時間に
すでにセッティングされていたキーボードを
確認しに行くことができた。
第一幕は KORG NAUTILUS-88 。
第二幕で Node stage 2 と YAMAHA の2台になっていた。
生憎キーボードや電子ピアノの知識がゼロなので
そこから読み取れる情報が1mmにも満たなかった。
KORGはナハトムジークのTV披露時に出ていた記憶があったので、 生ピアノっぽい音作りして
演奏する感じかな… ゆったりした曲たちかな…
というすごく緩々なことを考えていた
(有識者様いらしたらぜひ教えてください)
たまに涼架さんのフルート,ピッコロの機種を勝手に予想したり考察したりしているのだが、
生で聴いても確証が得られなかった。
なんなんだ一体……
Studio sessionでお目見えしたH管フルートだったのか、いつものC管フルートだったのかも確信が持てない。
(補足:フルートの下の部分、足部管のお話。
C管が一般的。H管にすると最低音が一音低くなり、より深い音色に変化する)
どっちの管でも、どの機種でも素敵なのには変わりないけれど いつか答え合わせさせてほしい
と思っている。切実に。
追記 H管
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余談まで読んでくださった方がいたとしたら
私は飛んで喜びます。ありがとうございます。
このライブの魅力が、ミセスの魅力が、
また藤澤涼架という一人間の魅力が少しでも伝えられていたならば幸いです。
総字数一万四千……。
ここまでひとつの物事に関して文章を綴ったのは
ほぼ初めてかもしれません。
ありがとうMrs. GREEN APPLE、
とっても素敵な作品でした。
2024.3.3
2024/09/13
追記
映画を見た感想やところどころ付け足したところがあります。
日を追ってまたしっかりと書き直しますので…