なぜアクチュアリー試験を受け続けているのか

前回は、私がアクチュアリー試験を受けるようになったきっかけのお話をしました。

しかし、時間が経つと現実が見えてくるもので、当然にモチベーションが下がってきます。
監査法人で勤務する上で、アクチュアリーの能力を活かす場面は非常に限定的です。法人内に異動する方法も考えられましたが、アクチュアリー業務未経験の人間が求められているわけではなく、そもそも会計士が不足している状況での異動はハードルが高いものでした。
さらに年齢を考えると転職もどんどん厳しいものになってきます。

「なぜ、アクチュアリー試験を受けるのか」と聞かれたときに「趣味です」と答えるしかない気もしていました。

でも、キャリアアップにつながらない試験を受け続けているのは、それは「何か面白そうなことができそうだから」です。

ここに記事を書いている理由のひとつは以前に書きましたが、「数学の素養がある人たちが100点満点中の高々25点の会計で苦しんで欲しくない」という気持ちからです。

もっと大きな話で考えると、数学の素養がある人が会計の知識を身に着けることは、これからの社会において有用になるのではないかと考えています。

その、「数学の素養がある人が会計の知識を身に着ける」という部分で私が何かできるのではないか、何かすると面白いんじゃないかと感じています。

例えばいまだに数学系の学部に進学するというと就職先がないのではと心配されるケースもあるかと思います。外から見ているとだけでは中々わからない部分なので仕方ないと思います。
アクチュアリー試験のようい難しい試験を出さなくとも、数学に会計を掛け合わせることで数学系の学部の出口についても提示できるのではないかとも思っています。

で、その中で私が何かするために一番欲しいものが説得力です。

私は大学時代に碌に勉強をしてきませんでした。そもそもとして大学もいわゆるいい大学を出ているわけではありません。また、会計士としても何かしら特別なことをしているわけではありません。

ということで、
何か面白そうなことができそうだから
説得力が欲しいから
アクチュアリー試験を受験し続けています。

ここではこの面白そうという部分を大事に書いていきたいと思っています。

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