2018年アクチュアリー試験KKTの雑感
ようやく本業の繁忙期も明け、アクチュアリー試験のKKTの問題をじっくりと解く時間が取れました。
実は3月頃も時間が多少あったのですが、合格発表後に少し打ちひしがれていたこともあり(保険数理、不合格Ⅰ)、なかなか試験に向き合うことができていませんでした。これは単なる言い訳です。
会計
教科書からしか出題できないという縛りがあるためか、どうしても出題論点が、「そこを出しますか」というところを突いてきています。
特に【問題5】は、キャッシュ・フロー計算書や四半期の税効果会計など教科書では十分に説明しきれていない論点から出題であり、やや受験生には酷だったような気がします。
全体としては、やや難というところでしょうか。
経済
経済も教科書からしか出題できないことでは会計と同じですが、比較的標準的な問題であったような気がします。
ゲーム理論や需要供給曲線については、やや計算が複雑になりやすい部分もありますが、一定の数学的素養を持ったアクチュアリー試験の受験生が解くことを考えると、しっかりと押さえておきたい問題が多くあると思います。
したがって、全体としての難易度は、普通くらいと思います。
投資理論
ここでは、KKTの会計に絞っていつもお話ししていますが、KKTを合格するには、この投資理論の理解が欠かせません。
会計は最悪でも足切さえくらわなければいいのですが、投資理論は得点源にするくらいの意気込みが欲しいところです。
今回の投資理論の問題は、教科書をしっかり勉強した人は解けるけれど理解が曖昧な人にとっては若干難しかったかもしれません。
それでも【問題9】【問題10】【問題13】あたりは何とか抑えておきたい問題でした。
全体としては、やや難といったところでしょうか。
総評
今回のKKTは、投資理論・経済で取りこぼしないようにし、会計で足切を気にしなくてよいくらいまで得点することが、合格ラインとなるのではないでしょうか。(これは実は毎年言えますが)
合格率を見てもわかる通り、今年はやや難といったところです。
これから受験する人は、会計はともかくとして、経済・統計理論の問題については、しっかりと復習して自力で解くことができるようにしたいところですね。
近いうちに、会計の解説をしていきます。個々の問題については、そこで説明をしますので、よろしくお願いいたします。
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