アクチュアリー試験【会計解説】平成29年問題4(2)
更新が少し空いてしまいました。その間に、noteを使って会計のまとめをしている受験生の方が出てきたようですね。非常にいいことだと思います。
自分でまとめることは非効率に感じる部分もあるかもしれませんが、合格している人を見る限りそのような努力は必ずしている気がしています。引き続き頑張って欲しいと思います。
問題4(2)は、減価償却の変更についての問題です。教科書P185からの出題です。
耐用年数や残存価格等の変更を行う場合の処理として、キャッチ・アップ方式とプロスペクティブ方式の2つの考え方があります。
キャッチ・アップ方式は、変更後の残存価額や耐用年数を最初から適用していたと仮定して未償却残高に合致するように、旧来の計算に基づく未償却残高を修正し、差額を過年度の減価償却修正分として特別損益に計上したうえで、その後は新しい残存価額や耐用年数に従って償却計算を継続する方法をいいます。
プロスペクティブ方式は、過年度の償却計算を修正することなく、変更の影響を変更後の会計期間の減価償却計算に吸収させる方法をいいます。
とは言え、この問題では仕訳に前期損益修正額という勘定科目を使用しているため、2つの方式を覚えていなくとも解くことができますね。
そのため、単なる減価償却の計算問題となっています。定率法なので、いわゆる200%償却で計算していくこととなります。
初学者は一年目から丁寧に仕訳をきっていくことをお勧めします。
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