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アクチュアリー試験【会計解説】平成29年問題3(1)

問題3は正誤問題であり、4つの選択肢の中から誤っているものを一つ選びます。

アクチュアリー試験の会計の中で、最も過去問を使って勉強して欲しいと思うのが、この問題3の正誤問題です。
選択肢を読んで違和感を覚えるものがあり、それが誤っていると判断できるならば十分勉強できていると考えられます。
そうでなければ、その単元についてはまだ理解が曖昧であると考えられるため、教科書と選択肢をよく読んで確認するとよいでしょう。

(1) は棚卸資産に関する問題です。教科書P145そのままの出題です。(順番も同じ)

(A)は商品製品の区別、(B)は半製品仕掛品の区別、(C)は原材料の説明、(D)は貯蔵品の説明となっています。
そして、(B)の未完成のまま販売できる市場があるものは半製品であるため、本問では、(B)が誤りとなっています。

(A)について注意しておきたいのが、あくまで勘定科目としての区別に過ぎないため、他の分野では違う使い方をされる場合があります。
ただ、簿記の世界では、買ってきたものか作ったものかで商品製品は区別しています。

(B)についてですが、私は基本的に作りかけのものは仕掛品とよんでいます。たまたま、ある工程が終わった後に販売可能であり実際に販売する場合に半製品という勘定科目が出てくるというような感覚ですね。

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