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【PHI】プロスペクトの話題


積分定数Cです。
今回のnoteでは、プロスペクトの話題を述べていきます。


Starlyn CabaのTop100入り

5月27日にStarlyn CabaがMLB.comのプロスペクトランキングでTop100に入った。Cabaは、F-PHI(ROK)でOPS.826、wRC+136の成績を残している。身体がまだ出来上がっていないが、100マイル以上の打球を飛ばすなど、ハードコンタクトを見せている。打席内で少し消極的になるのが気になるところ。今後も彼の成長を楽しみにしたい。


Clearwater(A)

Aidan Miller

フィリーズのプロスペクトの中で最も明るい話題がAidan Millerだろう。ここまでClearwater(A)でOPS.884、wRC+155のスタッツを残している。打者の長打力を表すISOは.208と長距離打者としてしっかり活躍している。最新のMLB.comのプロスペクトランキングでは、全体47位、球団内では2位と順位を上げ、フィリーズのプロスペクトの中でもアンタッチャブルな存在となっている。そして昨日Jersey Shore(A+)の昇格が決まった。Millerの良さであるゾーン内のソリッドなコンタクトが保てるかを注目して彼の活躍を見守りたい。


George Klassen

フィリーズの投手プロスペクトで現時点で最も期待を寄せられているのがGeorge Klassenである。一時離脱があったが、今シーズンはここまで38.0IP、ERA0.71、K%:39.6%、K/BB:5.88と圧倒している。コマンドに難ありとの評価であったが、BB%は8.3%と問題なくやれている。先発で平均97マイル前後のファストボールは非常に魅力的。そして昨日Aidan MillerとともにJersey Shore(A+)の昇格を果たした。フィリーズの投手プロスペクトにはあまりいい話題がないため、Klassenは順調に育ってほしい。


Jordan Viars

現在のプロスペクトで最もホットな選手の一人がJordan Viarsであろう。5月31日には3本のホームランを放つなどの活躍を見せるなど、ここまでOPS.879、wRC+149のスタッツを残している。K%:30.5%と若干コンタクト能力に懸念が残るが昨年からの確かな成長を見せている。球団内のプロスペクトランキングTop30に食い込んでほしい。


Mavis Graves

筆者が最近注目している選手としてMavis Gravesを挙げておく。Gravesは47.0IP、ERA:2.87のスタッツを残している。K%:34.1%と空振りが奪えるのは良い点。Gravesは変化球を軸に空振りを奪っていくピッチングスタイル。さらなる成長のため、フォーシームの向上が必須か。今シーズンには球団内プロスペクトランキングTop30に食い込みたい。


Jersey Shore(A+)

Justin Crawford

開幕直後は良いスタートダッシュを切っていたが、打球におけるゴロ率の増加とともに成績も下がってしまい、OPS.765、wRC+115にとどまっている。
しかし、最近ではアップライトなスタンスにすることで、打球が上がってきているようである。スイングの時に腕だけの力に頼っているとの指摘もあるため、そこをどう改善していくかに注目していきたい。


Samuel Aldegheri

Jersey Shoreでは48.0IP、ERA3.00となっている。K%が昨年から7%弱上昇し、30%を超えているのは良い点であるが、昨年6.9%を記録したBB%が若干悪化しているのが気になる点。フォーシームの平均球速が上昇したのだろうか。フィリーズの左腕プロスペクトのトップとしてこのままシーズンを駆け抜けてほしい。


Jersey Shoreのその他の話題として、William Bergollaが6月9日にプロ初ホームランを記録した。


Reading(AA)

Caleb Ricketts

ここまでOPS.808、wRC+135の成績を残している。BB%が昨年と比較して大幅に上昇しているのが良い点。懸念点としては打球割合におけるFB%が20%以下であること。ここの改善に努めてほしい。



その他の話題として、ルール5ドラフトで加入したCarson TylorがここまでOPS.922、wRC+157のスタッツを残している。



Lehigh Valley(AAA)


Michael Mercado

MLBデビューが近づいている。MercadoはLehigh Valleyで36.1IP、ERA0.99と見事な成績を残している。先発で平均95マイルのフォーシームは空振りがとれ、非常に有効なボールで、彼のピッチングを支える生命線となっている。最近では若干コマンドに難があるのが気がかりなところ。



Mick Abel

MLBデビューが遠ざかっている。現在22歳のAbelはLehigh Valleyで45.2IP、ERA6.31の成績である。K/9、K%がともに下降し、彼本来の姿とはかけ離れてしまっている。結果が残せていないことで苦しいと思うが、ここから立て直してほしい。


Lehigh Valleyのその他の話題としてレイズとのトレードで加入したRuben Cardenasが加入後1試合2HRを放ち、良いスタートダッシュを切っている。


また、ブルペンに転向したGriff McGarryはBB%、BB/9が昨年以上に悪化してコマンドに苦しんでいる様子。5月24日には7日間のIL入りとなった。


まとめ

今回のnoteではプロスペクトの話題ををまとめてみました。MLB.comプロスペクトランキングTop100にフィリーズから5人入るなど、着実にファームシステムの強化はなされていると思います。今後も幅広くプロスペクトを追っていこうと思います。



参考文献
●https://www.nytimes.com/athletic/5497369/2024/05/16/phillies-prospects-aidan-miller-justin-crawford-mick-abel/?source=user_shared_articlePhillies prospect tiers: How Aidan Miller, Justin Crawford and Mick Abel are progressing
●https://www.mlb.com/news/aidan-miller-phillies-no-3-prospect-hot-start-in-single-a
●https://philliesminorthoughts.com/phillies-minor-league-monthly-retrospective-may-2024/
●https://www.mlb.com/news/phillies-prospect-justin-crawford-homers-in-four-hit-game?t=mlb-pipeline-coverage

*スタッツの数値は全てFangraphsからのもの。

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