デンキの笠
◆自室のメイン照明器具に笠を設置する話です。
▲現行のメイン照明器具。電球型LEDに古物屋さんで気に入って買ってきたガラスのシェードを被せて使用しているが、外見がかなり裸電球でなんとなく侘しいです
これに父からもらった、おそらく旧祖母宅で使用されていたと思われるデンキの笠を設置していきます。
(多分、捨てるのも寂しいが使うあてもないということで、拙宅に押し付けたのだろう…)
◆本体の補修から塗装まで
▲もらった当初の状態のデンキの笠。しみ・ほこり等ありとあらゆる汚れかたをしている。
100本の竹ひご(数えた)、プラスチックの丸い枠×2、縦の竹の棒×4、モミジ模様の和紙?で出来ている
▲「松下電工」と記載されています
▲ボロいわりに、破損箇所は意外とここ1箇所のみ。竹ひごが根元からポキッと折れています。先に全体をきれいに掃除してから補修します
(※作業中に不注意から本体を何度もボーンと床面に落としたりしたのですが、強めに落下させたわりに、竹ひごの柔軟性と強靭さに助けられ無傷でした。バンブーツヨイ)
▲内側の和紙みたいな部分は汚損が激しいため破棄することに。紙のようなプラスチックのような不思議な破り心地
▲まず乾拭きでホコリを落とす。ドロドロです
▲その後ウェットティッシュで水拭きします。乾拭きもだけど竹ヒゴ1本ずつ拭いてくのが地味に堪えます
▲途中で席を外すときはどこまでやったかわかんなくならないようしるしをつける
▲先程の折れてた竹ひご。
竹ひごは、ベースであるプラスチック枠に穴が開いててそこに1本ずつ差し込むかたちで固定されていたようです。とくに力のかかるパーツでもないのでボンドでペタッとくっつけとくだけでもいけそうです
▲このあと塗装があるので一応全体に紙ヤスリをかけておく。3度目の地味で堪える作業
▲部屋のほかの家具の木部と色を揃えるため、塗装します。ちょっとずつ色がつくニスを塗っては乾かし、何度かに分けて着色します。ボロキレに染み込ませて塗るやつなので技術とかなくてもごあんしんだ
▲いい具合の色調になったところでお外で乾燥。
なお塗装の段階に至るまで、パーツ全部が竹か木製であると信じて疑わなかったところ、丸い枠部分はプラスチックであることに塗りながら薄々気づきだしました。でも塗料は食いついたし問題なし!
▲塗料のパッケージに「塗るのに使用したぼろ布をそのまま放置すると自然発火する」と目を疑う恐ろしい記載があったため、布などは水に浸して廃棄する
▲塗料は「カラーニス」なので、塗って乾かしたこのままでもいいのだろうが、少しテカテカしていたためつや消しのなんかをシューしておきます。
意気揚々と左を吹いてるつもりで、後から缶をまじまじと見ていて恐らく右側を吹いていたなあと思いました
◆金具部分の加工と照明器具への取り付け
全てが乾燥したら、現行のメイン照明器具に取り付けるために少しだけ加工します。
元は丸形の蛍光灯のやつにそのままバコッとはめるだけの笠だったようで、設置のためのとっかかりが何もない状態なので。
▲1mm径くらいの細いドリルで丸形の枠の部分にちょっと穿孔します
▲そしてぶら下げ金具を。これのことを「ひーとん」と習ったような気がしていたのですが、店頭で確認したところ、合ってた。由来は何なんだひーとん
▲金具は念のために先端に接着剤つけてます。
ひーとんがとても小さくて、手で掴んでだと回せないので、クラフト用カッターの柄の先端ネジで掴んでねじ込んでいます(2つ前の写真のドリルも同じ柄でムリヤリはさんで使っている)
▲力が入りすぎて捻じきってしまい2ヶオタッシャさせました
▲今度は真鍮線。1mm径を15センチか20センチかそのくらいの長さで3本切り、
▲両端を丸くします
▲このときも、カッターの柄のやつで挟んでいます
▲こういうキーホルダーの金具を使って、
▲こんな感じに。
▲コード部分をクリップでつまんで長さを調整し、
▲そしてこう!完成!オツカレサマドスエ!!
▲横から見た形としては、本当はもう少しガラスボールがシェードの内部に収まるような高さに調節した方が美しいけど、あんまりやると点灯したときに竹ひごの影が壁全面に写ってしまうので。
最終形くらいの高さだと、ボールの下半分が露出しているため、影は天井近くのみにストライプ状に落ちます
終わり!デンキに笠をきせたことにより、裸電球感が減少し、健康で文化的な暮らしをしてるありさまになってきました。がんばってよかった!