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大粒インクオーツの楽しみ方!

こんにちは!Ring Artistのinsulaです!
秋の個展、ご覧いただきありがとうございました!

毎年、秋は大粒のインクオーツを展示するのですが、私がまだ魅力をお伝えしきれていないせいか、お迎えいただくことが少ないなあと感じています。

インクオーツ大好き!と言ってくださる方ももちろんいらっしゃって嬉しいのですが、この大きさの石を身につけることにやはり勇気が必要なのかもしれません。

だれもが認める価値がある美しい「宝石」とどちらかというとイメージが石そのものに近い「天然石」の市場は似ているようで全然違うんじゃないかなと思っています。

サファイヤやルビー、エメラルドやダイヤモンドなどは誰もが名前を聞いたことがある、人類との歴史も大変古い宝石たちです。磨くと光り、その色や輝きは多くの人を魅了してきました。その石たちはいかに傷がなく、不純物がなく、大きくて色が綺麗かということで厳しく価格や等級が決まっています。

ところが天然石の部類のインクオーツたちは近頃注目されているとはいえ、価値がないと判断する人たちの前では価値のない石ころと同じなのです。世界中あちこちで取れる水晶に不純物であるインクルージョンがある。

だから、インクオーツや天然石にそれなりの金額を払ってジュエリーを購入するのは抵抗がある。と私は思っていました。

だからインクオーツは完全に「自分の価値観」で選ぶ石です。
「この石が自分の創作のインスピレーションになる」
「この石に特別な感情を掻き立てられる」
そうした基準で選ぶ石です。

水晶の中に別の鉱物が取り込まれていく、途方も無い時間があり、さらにそれを発掘してこの景色で切り取ろうとした人がいて、水晶が宝石のように輝くほど研磨して、ジュエリーに仕立てる。

そこに浪漫や夢を感じられる人のための石です。

実際に景色の美しいインクオーツはそれほど多くなく、指環にするためには指の色を透過しすぎない、カットの美しいものを選ぶ必要があります。大きさも指に乗るギリギリの大きさ。あまり小さければ中の結晶がよく見えないのでどうしても大きくなります。

子供の頃に自分だけの宝物の石をじっと眺めて空想したようなそんな経験がある方にはきっとよくわかる感覚だと思いますが、見れば見るほど色んな景色が見えて離れがたくなるのがインクオーツたちです。

正真正銘、この世にその景色を持つ石は一つしかありません。内包物の入り方やそれが描き出す絵画のような景色は他に二つとないのです。

そうして子供のように夢中になって石を眺めているとふと日常の瑣末なことから一切離れて、地球のかけらとの対話に没頭できている自分に気が付きます。その一瞬が癒しの時間になります。

人は自然から大きく離れては生きていけません。心が疲れた時、どうしても元気が出ない時、休むのも難しいほど張り詰めている時、じっと心を石に澄ませて見てください。元気が戻ってくるのを感じられるでしょう。

HPに新作の指環たちをアップするまでもう少々お待ちくださいね!

insula


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