銀の指環『松葉藺』
こんばんは!Ring Artistのinsulaです!
今日はエピドートインクオーツの『松葉藺』のご紹介です。
仕入れた時に一際輝いていた石で、目が離せなくなったのをよく覚えています。
石を仕入れる際にはこの「輝き」があるものを選ぶのですが、クオーツの透明度やカットの技術、内包物の反射などが全て揃った時にこの輝きが生まれます。サファイヤやダイヤモンドと違って、クオーツという宝石自体がとても輝きがある石ではないので、石の条件によって大きく差があります。
こちらも地の石の透明度は申し分なく、エピドートの透き通った緑色が美しく、大きさがある石です。
透明度の高い池の中にたなびく水草の柔らかい様子を想起させる石に、日本の水草の名前「松葉藺(まつばい)」を名付けました。水草は水からあげるとその美しさは消えてしまいますが、水の中にある姿は優しく柔らかで、光に透かしてみると夢のような景色を作り出します。
陸の上と水の中では全く別の世界が広がっていることを思い浮かべました。地上から見えないところで水草と水棲生物たちの小さな循環世界が広がっています。人の世界と水面を隔てて裏側で豊かな世界が広がっていることに思いを巡らせました。
優しく揺れる水草のような「松葉藺」を見ていると、自然と心が緩んでほぐれていく気がします。
小さな水槽の中に、水草と砂と均衡の取れる数の生物を入れると、酸素や餌を足さなくても自然の循環が完成するそうです。まるで指先にある小さなアクアリウムのような指環です。植物を思わせる石なので「唐草」のデザインでお作りしました。
心に潤いを忘れたくない方に、水属性の指環はいかがでしょうか。
insula
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