金の指環『Artemis』
こんにちは!Ring Artistのinsulaです。
今回、大きくてシラーが美しいムーンストーンが手元にあったので、K10でお仕立てしました。大きな石を使った指環を作りたいと常々思っているのですが、大粒で質が良く、指環にできそうな価格帯の石と巡り合うのはなかなかに難しく、このムーンストーンはその中で出会った貴重な一石でした。
宝石類は質の良いものになると大きさが1ctを超えると価格が上がるようになっていて、それが一定の基準になっているようです。1ctupですよ、という言い方をよく聞いたりします。1ct無い宝石は少し手頃な価格で手に入っても、それ以上大きなものは突然値段が跳ね上がります。
それほど大きくてかつ質が良いものが産出しにくということ。考えてみたら当たり前ですが、カットする前の原石はそれ以上の大きさでなければならず、さらにそれほどの大きさで不純物や割れなどが少ない部分を得るには、大きな結晶を見つけなければなりません。何万年もの時間をかけて自然の偶然に任せて出来上がった鉱物ですから、欲しいと思ってそう簡単に手に入るものでは無いのです。
こちらのムーンストーンはその中でも大粒で、私が好きなパステルカラーの光が中に見えます。水色や桃色の光が優しく石の中に揺れているのを見ると、幸せな夢の景色のように感じられます。
昔、鉱物のイベントで、ムーンストーンの原石を販売しているブースに立ち寄ったことがあります。人の頭ほどの大きさがあり、全面に美しいシラーが見えるあの石は、今考えたらかなり格安で販売されていましたが、その当時はとても手が届くものではありませんでした。
こんなに美しいものがこの世にあるのかと、世界はなんて美しいのだと感じて、その世界を指環で表現することをぼんやりと考えたきっかけでもありました。
世界を知ったつもりでいたけれど、息をのむほどの美しいものが、まだまだたくさん世界にはあって、私はまだそれを知らないだけなのだと。
何の知識も経験もなく一番自分の素直な気持ちで「ああ綺麗だな。」と思えることがこんなに大切だったのだと感じました。
宝石や鉱物の世界は深い知識を持って旅をすればもちろん楽しい世界ですが、何も持たずに一番素直な気持ちで接することができるのも魅力です。
それがどんな石か知らなくても、「きらきらしててきれいだな」「すごく好きな色だな」「不思議な光が石の中に入ってるな」そんな子供のような気持ちで石とは接していただけたらと思います。
アポロンの双子神、月の女神アルテミスの名を付けました。この指環一つ身につけることで日常に新しい物語が生まれます。
あなた自身の感性で見る世界が広がっていくのを感じるでしょう。
アルテミスは女性の守り神でもあり、ムーンストーンは女性性を大切にする石でもあります。(もちろん男性にご購入いただいても大丈夫です!)自分自身を大切にするために女神の守り石を身につけてみませんか。
こちらのHPで販売しています!
最後までご覧いただきありがとうございました^^
insula