未完成の美
こんにちは、Ring Artistのinsulaです。
いよいよ来週の木曜日(10月14日)から東京で個展です。
本日、納品書を作成し終えて、作品も全部ギャラリーのLupopoさんにお送りしました!あとは14日の朝の搬入を待つばかりです。
今回個展で新しくご紹介する指環は33点!
希少石や宝石も扱っています。
指環を直接見る機会は現在、東京は三軒茶屋のLupopoさんの個展か、京都のアトリエしかありません。
お手に取ってご覧いただけたら嬉しいです。
insulaの指環の一つの特徴は、指にはめたときのフィット感です。
もちろんサイズがぴったりなものを身につければフィットするのは当然ですが、私は持ち主の方が身につけて初めて指環が完成すると考えているので、身につけた時にしっくりと馴染むように銀を磨いています。なるべく滑らかに銀の温かみが伝わるように、でもやりすぎず、石を綺麗に引き立たせるように。
手で磨きますので、歪みや傾き、凸凹などもたくさんあります。けれどそれらを総合して「綺麗だな」と思っていただけるものを作りたいと思っています。
「整ったもの」というのは、綺麗で安心感はありますが、なんとなく関わりにくいというか、よそよそしい感じがあります。その「物」と自分の関係を作っていくには、私は装飾品は「未完成」に近くていいのではないかと考えています。「歪んでいるから美しい」「余白があるから最上の美を見出せる」そんな日本文化の美しさを目指したいと思います。
もちろん、それは技術を磨かない言い訳にはなりませんので、日々どうしたらより美しくなるかは試行錯誤しています。
日々の研鑽の上に、「未完成の美しさ」があなたの心に響いたら嬉しいなと思っています。
14日(木)〜17日(日)は終日在廊予定です。
石からお選びいただくオーダーも承りますので、ぜひデザイナー在廊中に会いに来ていただけたら嬉しいです。
insula