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個展『地の指環』
こんにちは!Ring Artistのinsulaです。
今日7/28~8/1まで、三軒茶屋のLupopoさんにて『地の指環』をテーマにした指環を展示しています。
今回は「インクオーツ」をメインに展示しています。
通常、宝石というのは中に傷や内包物(インクルージョン)が無いものが質が高く、希少性もあり、価格も高くなる傾向にあります。
ところが、この「インクオーツ」と呼ばれるものは、水晶の中に様々な鉱物が内包物として成長し、様々な景色を見せてくれます。
「宝石」としての価値は高く無いかもしれませんが、それらが見せてくれる景色は特別なものがあります。
水晶の中に星雲が見えるもの、雲母がキラキラ輝くもの、別の水晶が同時に成長して山脈のように見えるもの、いろんな生物が混生しているように見えるもの…。
たくさんの石を見てきましたが、インクオーツは一つ一ついろんな景色があり、飽きることがありません。いつでも新鮮な驚きをくれます。
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特に人気があるのがこちらのデュモルチェライトインクオーツでしょうか。国内ではあまり大きな結晶が見られなくなってきたようです。
青い雪のような結晶が、透明な水晶の中にびっしりと見られる様は本当に美しく息を飲む想いです。永遠に閉じ込められた青の結晶。
これが貼り合わせや人工物ではなく、自然にできた結晶なのです。
インクオーツの魅力は、その石をカットした職人さんがいらっしゃるというという点でも語れるのでは無いかと思います。
内包物のバランス、配置の様子、切り取り方、特に指環のルースになるような小さなサイズでこの景色を作り出すのは石を磨く職人さんの腕の賜物なのです。
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兄弟のように並んだガーネットが水晶の中に見られます。
少し前後に配置した赤い石が、立体感や浮遊感を感じさせてくれます。
なんとなく離れていても関係性を感じるようなカット。
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こちらはウニのようなホーランダイトと言われる結晶が入った水晶。雪の大地にふわりと落ちた星のようです。綺麗に真ん中にバランスよく配置されていて見応えがあります。
石好きが採取的にたどり着くのがインクオーツでは無いかと、勝手に思うくらい、限りない景色を見せてくれるインクオーツ。
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私が見た景色やストーリーとともに楽しんでいただけたら嬉しいです。
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