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個展『宙の指環』
こんにちは!Ring Artist のinsulaです。
いよいよ冬の個展が迫ってまいりました。
2022/1/6(木)-1/10(月)まで、東京は三軒茶屋のLupopoさんで開催予定です。
今回は星空や天体、惑星や宇宙空間を思わせる石を使った指環をご紹介したいと思っています。
insulaの個展は石選びから始まります。
実は一年から半年以上前から個展のテーマを決め、石の仕入れをしています。
なかなか理想的な石と出会うのは難しいのですが、そこは自然物なので、時折私の想像を超える美しい石に出会うこともあります。
そうした石との出会いを一つ一つ積み重ねた結果、一回の個展に辿り着くことができるのです。
色一つとっても、なかなか思い通りに見つからないのが自然の石です。『火の指環』の際も「火のような赤い石」を探すのに本当にたくさんの時間がかかりました。今回は惑星を思わせる石を揃えたかったのですが、なんとか太陽と月を集めることができたくらい。それでも想像以上に美しい太陽や月を見つけることができたので、皆様にお見せできるのが楽しみです。
太陽、月、夜空、隕石、想像上の惑星…
いろんなイメージで指環をお見せできたらと思います。
insulaの指環は「物」というよりも「概念」だと思っています。
そして持ち主の方はその「概念」を楽しむことのできる高度な感性をお持ちの方たち。
例えばバイカラータンザナイトのリング、ではなく魔法の指環「星の泉」という世界観を楽しんでいただける方なのです。
「どんな泉だろうそれはどこにあるんだろう。
そう、例えば人が立ち入ることのない深い深い森の奥。
夜になれば夜空の星を映し出し、その水を汲むものの願いを叶えるという…。」
こんな感じでストーリーをなんとなく頭で作っています。
でも、基本的にはあまり説明はしていません。皆さんが指環の名前と様子から想像する世界を一番大切にしてほしいから。
森の奥じゃなくて、それは宮殿の地下にあるかもしれないし、打ち捨てられた廃墟の中かもしれない。人によってその言葉から想像する世界は違っていて、それぞれが美しいその人だけの世界なのです。
魔法の指環たちには、ただの「バイカラータンザナイトのシルバーリング」ではなく、「名」を与えることでそこに存在感とストーリーを生み出す、という魔法がまずかかっています。
そして何かを「特別だ」と思う気持ちが、また自分にとって「特別なもの」に満たされた日常を作っていくのだと思うのです。
そんな願いを込めて一つづつの指環を作っています。
そんな集大成とも言える冬の個展『宙の指環』。
ぜひ色々な「宇宙」のイメージや景色に会いにきてくれたら嬉しいです。
insula 島崎