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リトミックと音楽療法は違うの?違いについて解説【日本インストラクター技術協会】

リトミックはスイスの作曲者が発案した音楽教育法で子供の習い事としても人気ですよね。リトミックは音楽療法だと思っている方が多いかもしれませんが、実は全く別の分野として考えられています。今回はリトミックと音楽療法の違いについて詳しく説明していきます。

リトミックとは

リトミックとは音楽に合わせて全身を動かし、表現力や筋肉感覚を向上することで生きるために必要な潜在的基礎能力や運動能力を育てていくことを目的とした教育法です。幼い子供の習い事として認知している人が多いですが、年齢を問わず取り入れることができるため、高齢者を対象としたリトミックもおこなわれています。

幼少期にリトミックによって得られる効果は、将来に大きなメリットを得られると言われています。リトミックは音楽を良く聞きながら体を動かすので、自然と集中力が身につきます。他にもリズム感や協調性や社会性など生きていくための基礎となる能力をリトミックを通して学ぶことが出来るのです。

リトミックと音楽療法の違い

リトミックは音楽にあわせて身体を動かすことで、集中力や社会性を養い、運動の力を向上させることを目的とした教育法です。一方、音楽療法は、音楽の力で利用者が抱えている悩みを解消し、心身ともに豊かな毎日を送るためにサポートすることを目的としています。

そのため音楽療法は、医療現場や福祉施設で活用されています。リトミックと音楽療法は、音楽を扱うと言う点では同じですが、教育方法と療法と言う全く違う分野として考えられています。つまりリトミックをおこなっているからと言って心や身体の改善に繋がるわけではないと言うことです。

リトミックの場合は、集団で講師が考えたプログラムをおこなうことが一般的だと思いますが、音楽療法の場合は、まず個別診断をおこないます。その診断をもとにその子に合った目標を設定し、プログラムを立てていくのです。そして定期的に目標がどれだけ達成できているかを評価していきます。

このような点から見ても、リトミックと音楽療法が、似て非なるものであることがお分かりいただけるでしょう。違いを理解することでどちらの方法が適しているかを選ぶことが出来るようになりますよ。

日本インストラクター技術協会には音楽療法カウンセラーの資格があります。こちらの公式サイトから確認できるので、チェックしてみてくださいね。


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