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「叱らない子育て」のメリットとデメリット【日本インストラクター技術協会】

日本インストラクター技術協会です。アドラー式子育てとして、「叱らない子育て」関連については、多く情報や書籍があり、取り入れている家庭も多いようです。

アドラー式子育てでいう「叱らない子育て」とは、失敗した時に叱るのではなく、共感をしてからどうしたら失敗しないかを一緒に考えるというものです。

しかし、実際には叱らない、共感しない、一緒に考えもせず放置する、という実践の仕方がなされ、問題にもなってきています。

叱らない子育てのメリット

叱らない子育てがここまで広まったのは、どのような効果を期待して、家庭として、親として取り入れているのでしょう。叱らない子育てのメリットを説明します。

子供のいいところを見ることで子育てが楽
アドラー式子育てには「できていないことばかり叱るのではなく、できていることにも目を向けよう」という思いがあるので、子供の出来ているところ、いいところを探すようになります。

それにより、心は怒りモードではなくなるので子育て中の気持ちが楽になります。

子供の好奇心や自主性が育つ
普段から叱られてばかりいる子は、好奇心や自主性がなくなっていきます。反対に叱られることがなければ、どんどん湧き上がる自分の好奇心や自主性を満たしていくことが出来ます。そうすることによって好奇心や自主性は育っていきます。

叱らない子育てのデメリット

「叱らない子育て」の弊害も見えてきました。これは、きちんと理解しないまま、叱らないだけの子育てをしてしまった結果ともいえます。

本来は叱らず、根気より一緒に考えたり教える必要があったのですが、「叱らない」の部分だけ一人歩きしてしまったところがあります。

野放し子育て
叱らない子育てを「叱らず放置する子育て」と解釈を間違えると、子供は何をやっても叱られることなく、物事の善し悪しがつかなくなります。将来、苦労するのはその子供たちです。

叱られ慣れていない子供たち
普段から叱られずに育った子供たちは、叱られ慣れていないことで、他人から叱られた時に恐怖を感じている子もいることが分かってきました。叱る側もエネルギーを使い、良かれと思い叱っているのに、そのような状況になってしまうのは残念です。

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