#63 お金という幻
私のお金が欲しいという原体験は自分が小さい時の家庭の影響です。
母親は、収入が少なく不甲斐ない父親にいつも不満を漏らし、子供の前で「お金がない、お金がない」と、ぼやいていました。
またお金のせいで夫婦喧嘩も絶えず、夫婦仲はとても悪かったです。
それを見て育ったので反面教師となり、私や私の兄弟含め、みんな家族の仲が良いです(笑)
そういう家庭で育ったのですが、父は冗談好きでいつも家族を笑わせて、母も音楽が好きだったので家族の人間関係が「調子の良い時(笑)」は家族みんなでワイワイ、ガヤガヤ楽しく話している時が今でも懐かしく、また今、思えば「お金がなかった」のに幸せな時間だったと思えます。
みなさんにも、そのような原体験はないでしょうか。
「お金は幻」です。
一万円札を見て「価値がある」と思うのは何故でしょうか?
金塊を見て「価値がある」と思うのならまだ分かるのですが、
一万円札は単なる紙切れです。
1枚たったの25円です。
1億円の札束は25万円です。
では25万円の「紙の塊」をなぜ価値があると思うのでしょうか。
それは「お金に価値がある」という思い込み、刷り込み、幻です。
散々、お金の話をしてきて
「今更、何を?」
と思うかもしれませんが「お金は幻」ということが分かっていて、お金との距離感がある人はお金とうまく付き合えます。
しかしお金があれば幸せになれる、と信じてお金を盲信してしまうと、お金は離れていきます。
お金との程よい距離感を保ちながら、資産形成をしている人がベテランの投資家だと言えます。