アポトーシス
寝る前にちょっとワインを飲みたくて、徒然に書く。オチなし。
次のステージに行くために、あらかじめプログラム化された細胞の「自殺」を「アポトーシス」っていうんだって。ヒゲダンの曲名だ。
おたまじゃくしの尻尾がなくなったり、胎児の指と指の間の細胞が死んで、一本一本の指となることなど。
日々、人は死に向かって人は生きているのに、それ以外にも必然な過程として細胞が自殺する。それは人間がする身勝手な自殺とは次元が違うし、人間の意思とは無関係。抗えるものでもない。ちなみに、細胞の環境が悪化し、予期せぬ形で細胞が死んでしまうことは、ネクローシスというらしい。
人との巡り合いの中にも、アポトーシスはある。終わるためのものではなく、次へ向かうために、プログラミングされた死。
kと出会った頃のおたまじゃくしのような関係では少なくても今はない。カエルか?と聞かれても、わからないが。
生理の周期というもあるけど、ここ1週間は私から連絡とることもなかった。特に連絡したいとも思わず。会社でもそう会うわけでもなく、このまま会わなかったら、忘れるんじゃないかな。ってどこかで思っている。
人はどうやっても忘れる。記憶にもアポトーシスはあるんじゃないかな。いいことも悪いことも覚えてたら、先には進まないしね。
そうだ。前にkにこんなことを言った。「もし、お互いが記憶喪失になったとして、今までのことを全部忘れてしまったとするでしょ? それでもきっとkは私を見つけて、『初めてした感じがしないね』って言って、私を犯すと思う。私も頷いて訳もなく泣く気がする」
今日、久しぶりにkに会った。会社の通路を歩いていたら、横のドアから出てばったりと。蛇に睨まれたみたいに、どうしてか動けなくなって、立ち尽くしてじっと見てたら、見つめ返してくる。自分のことはさておき、「何?」って聞いたら、「しっかり見ておきたくて」って。忘れていたはずの感覚がフッと蘇り、自分の体温が急に上がったのを感じて、恥ずかしくなった。
帰りは会わないように、足早に帰った。なんでかわからないけど、自分のリズムが狂うのがちょっと嫌だった。LINEは非表示にしてるし、なんだったらnote見てる方が最近は多いから、全然見てなかった。家路につき、広告っぽいやつをどんどん削除してたら、あら、kからきてる。
「今週か来週、なんとか会いたい。仕事次第だけど。。。」
今週は急だから無理。来週ならいけるかも。と返事しつつ、私の右足の裏が完治していないことが気になる。あ、水虫とかそんなんじゃないわよ、皮膚科でちゃんと見てもらって違ったから。ミュールがあってなかったのかな。そして、先週末の二日酔いで、私の内臓は完璧ではないなとテンションが上がらない。会いたいのに。
でも「なんとか会いたい」って嬉しいな。ふんわりと。
ネクローシスだけは避けたいね。
おやすみなさい。
そしておはよう。
明日の私とも仲良くしてね。