ザイオンス効果で来院率アップ!クリニックのInstagramストーリーズ活用法
クリニックや病院の集患ツールの一つとして、最近では美容や審美歯科クリニック以外にも、普通の歯科クリニックや小児科、整形外科等でInstagramがが効果的に使われています。特に、Instagram Stories(インスタグラム・ストーリーズ)機能とクリニックは、ザイオンス効果の面からも相性がよいのでおすすめです。
○ザイオンス効果とは?
○クリニックにおける Instagramストーリーズの重要性
○クリニックにおけるInstagramストーリーズ活用上の注意点
クリニックにおけるInstagramストーリーズの活用について、以上のようなポイントから解説します。
ザイオンス効果とは?
ザイオンス効果とは、特定の人物や物事に何度も繰り返し接触することで、好感度や評価が徐々に高まる心理的傾向を表す、行動心理学用語です。日常の人間関係だけでなくビジネスシーンにおいても、その理論が幅広く応用されています。
ザイオンス効果の例
ザイオンス効果の好例に、テレビCMが挙げられます。一定期間内に何度も放送されるテレビCMを見ているうちに、商品に興味のなかった視聴者の興味が高まり、いつしか売上の向上に繋がっていく。このような現象は、ザイオンス効果の最たる事例です。
クリニックや病院の場合、ザイオンス効果を活用するツールとしてSNSが挙げられます。
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SNSのザイオンス効果とは?
SNSの強みは、「フォロワーと密接なつながりを構築できること」です。SNSは、単なる情報発信ツールではありません。何気ない投稿を重ね接触機会を増やすことで、ユーザーの好感度を上げられる点において、SNSにはザイオンス効果との親和性が認められます。
ツイッターやフェイスブックなどSNSの種類もさまざまですが、クリニックにおいては「Instagramストーリーズ」の活用がおすすめです。
Instagramストーリーズの概要
まずはInstagramストーリーズ(以下、表記を「ストーリーズ」で統一)について、その概要を簡単に説明します。
ストーリーズとは、撮影した動画をアップして、アカウント訪問者やフォロワーに見てもらうことができる、インスタグラムの機能です。インスタグラム内にある、丸いプロフィール写真が目印になります。
通常のフィード投稿とは異なり、投稿から24時間経過すると自動的に消えてしまうのが大きな特徴です。日常の何気ない出来事でも、気軽に投稿できます。タイムラインには表示されずに別枠でアップされるため、フィードの統一感が崩れにくいにも特徴でしょう。
クリニックにおける Instagramストーリーズの重要性
クリニックにおけるストーリーズの重要性。それは、「親近感を高められること」です。クリニックや病院は、体調を壊した時にしか足を運ばない場所です。クリニックの内部やドクターの人柄は、一般人からするとかなりミステリアスかもしれません。近づきがたい場所に感じる人も、少なくないでしょう。
近づきがたい場所だからと言って、病気になってもクリニックを訪れないとは考えられません。しかし、病気になった時に、普段から馴染みのある先生に診てもらいたいと考えるのは、人間として自然な心理でしょう。
この人間心理に有効なのが、ストーリーズなのです。直接的には一度も会ったことがなくても、ストーリーズの投稿を視聴したことによって、ザイオンス効果で親近感を抱くので、ドクターとは昔からの知り合いであるかのような心理状態になります。
ストーリーズを有効活用すると、集患の面でアドバンテージを得やすいということです。
ザイオンス効果をフルに発揮するためのポイント
クリニックのストーリーズ投稿においては、意識的にドクターの「人間味」を演出するとよいでしょう。人間味とは感情を率直に吐露することではなく、日常生活をさらけ出すということです。
何気ない日常生活を投稿することで、フォロワーの親近感が増します。「病気になったらこの先生に診てもらおう」と思ってもらうことが、来院率アップにつながるはずです。
○趣味
○雑感(ペットと生活、子供との日常等)
○スタッフとの日常のやりとり(懇親会、ミーティング風景等)
投稿内容は、何でも構いません。ただし、業務に関する深刻な内容や、賛否が分かれる時事問題などは避けた方が無難です。内容が日常生活に近いほど、フォロワーの親近感は増します。
24時間後には消えてしまう動画なので、日常の些事を気兼ねなくアップしてください。
クリニックにおけるInstagramストーリーズ活用上の注意点
クリニックにおけるストーリーズ活用時の注意点。それは、「アップロードし過ぎないこと」です。これは、ザイオンス効果の注意点(デメリット)とも重なります。過度な投稿は、逆効果なのです。
あまりにも頻繁に流れるテレビCMがかえって敬遠されるのは、皆さんも経験則からよくご存知でしょう。適度なアップロード頻度をキープしてください。
適度なアップロード頻度とは?
適度なアップロード頻度とは、一体どの程度なのか。現時点では詳細な調査や研究資料がないので、断定はできません。ただし、ザイオンス効果の一般論として、接触(露出)回数が3回を超えたあたりから認知が高まり、10回程度で効果が最大になるとされます。
ストーリーズをアップロードするとプロフィール枠が虹色になり、非常に目立ちます。24時間投稿がない場合、虹色の状態が消えるため目立たなくなり、スルーされる可能性がアップするとも言えるでしょう。
業務に支障を来さない観点からも、1日あたり1~2回程度がアップロード頻度の目安になるかもしれません。
もう1点。ストーリーズは、できるだけ毎日アップロードするよう心がけてください。フォロワーに対して、「毎日顔を合わせているドクター」という既視感を与えるためです。
1回の投稿は数秒でも構いません。何とか時間をつくって毎日投稿しつづけることが、来院率アップの鍵になるでしょう。
これからのクリニックの集患ツールの主流となる、Instagramを早い内に取り入れて近隣競合クリニックに差をつけていきましょう!