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小糸LP

あらすじのメモと感想。小糸pSSRのネタバレを一部含みます。

『墨子糸に泣く』

このことわざは「糸は染料によって色が変わるように、人も環境によって良くも悪くもなる」という意味だそう。
そのままストレートに家庭環境が小糸を今の小糸たらしめたという話。

LPの小糸個人コミュタイトルは全てそうだし、
『絡まる糸を解くように/或いは編むように』(【ポシェットの中には】)
『蝶々結びは固く/やさしく解けていく』(【おみくじ結びますか】)
なんかも全部が糸に関係している。
小糸コミュの担当者は糸に絡めたタイトルをつけるのが本当に上手い。

コミュは三者面談に始まる。塾に行かなくても(行く時間もないだろうが)十分な成績を維持できる小糸ちゃんさすが。

幼少期の記憶、「2歳のとき遊具から落ちて心配された」「3歳のとき一人で絵本が読めて褒められた」「幼稚園に幼馴染3人と通った」「お姉ちゃんになった」どれも今と繋がる大事な記憶。

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小糸母は予想通りちょっと厳しくて不器用そう。中学だけ別に行かせてたのもあり、おそらく教育熱心なんだろう。それでいて表立ってアイドル活動に反対するわけではないので、ひとまず理解は得られているよう。

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ただ母と別れてから走って事務所に来てるあたり、さっきの場では「求められている通りでい」づらくて「居ちゃいけないような気が」したのかな……
アイドルの自分と母に求められている(と思っている)自分に乖離があるのを感じてるのかもしれない。

『ささくれた指先』

おそらく自主練のあと、プロデューサーが自宅まで送るシーンから。

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妹登場!!!!!!!!!!!

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年相応(おそらく中1)の幼さはあるものの、アイサツはしっかりしている。小糸家の教育が伺える。
この後、妹を叱る小糸からはちゃんとお姉ちゃんなんだなぁってのが伝わってくるし、身内を学校や職場の人に見られた気恥ずかしさみたいなのも感じる。

あと地味にシャニPダイナミック路上駐車の演出がないことに気づいて笑ってしまった。シーンとしては灯織のときと同じ構図だと思うんだけど修正されてしまったよう。

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そんなことよりここ、まさかの小糸、家で全然アイドルの話をしていなかったことが発覚。自分たちのワンマンライブの話すら出してないなんて……

コミュタイトルは『ささくれた指先』。
小糸ちゃんは努力の結果できた「ささくれ」も隠すタイプだと思う。努力もその結果も家族には見せずにここまで来たのを表したタイトルなのかと。
アイドル活動も家族に対して「求められている自分」かどうか自信が持てず、大っぴらにできないとか……

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ここ私文書偽造を思い出してうっ……となった。

『まだらな刺繍』

いつだって僕らはのイントロ、アウトロに始まる自主練のシーン。
演出ではあるが、初期2曲だけで1年戦ってきたノクチルを見ていると「前から練習してた」の重みが増す。
上手にできていたと褒めるプロデューサーに対して、一瞬笑顔を浮かべるも戒めるように首を振り、もっともっとしっかり覚えて体力もつけないと、と言う小糸。

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【おみくじ結びますか】で一つ一つ目標を立てることを学び、そこに向かって努力していくことを再確認したことを思い出す一幕。

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場面は変わって小糸ROOM。大きな部屋を間仕切りで区切って姉妹で分けていそうな印象だが、いつ見ても殺風景であることよ……

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幼少期の写真をイベントなんかでお見せするっての、リアルでもたまにやってるけど、ノクチルだとまたさらにユニットの強さが強調される。10年以上前から一緒にいる写真出てきたらおおってなるよね。
っていうか見せて、それ。

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やっぱり家族は一度も招待したことがなかった。
このあと妹の「行ってあげてもいいよー」に対し、かなり長い溜めをつけて「……うん、そうだね」と返してこのコミュは終わる。

コミュタイトルは『まだらな刺繍』。刺繍という布の上に当てるものが「まだら」というとどうもちぐはぐした、上手くいっていない印象を受ける。
これまでの積み重ねで軌道に乗りつつあるアイドル活動と、それを家に積極的に持ち込めない上手くいかなさ、を表しているのか。何か良い解釈があったら教えてほしい。

『縫い違えても』

今回の山コミュなのでスクショ多め。
場面は小糸ちゃんが大量のアルバムを抱えて事務所に来るところから。

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この時代に紙のアルバムがたくさん残ってるって時点でしっかり愛されているのが伝わる。朝コミュにもあった「大切に育てられたんだな」というPの感想を思い出す。赤ちゃんの頃の小糸ちゃんの写真がたくさん……

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0歳の小糸ちゃん見て~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!

それはさておき。

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【ポシェットの中には】で、これまであまり遊具で遊んだ経験がなさそうな発言をしていたが、この件をきっかけに公園から離れていたのかもしれない。
「両親が厳しすぎて公園に連れて行ってもらえなかったんじゃないか」といった推測も見たが、普通に落っこちて怖がって近づかなくなるという子供あるあるだったのかも。ちょっと安心。
小糸母の話は最後にもするが、娘がアイドルやるって言い始めたのを絶対ダメって止めてない時点で小糸母が厳しいだけじゃないってのは分かると思う。

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小糸3歳、妹が生まれた。
お姉ちゃん/お兄ちゃんになるというのは幼児にとって大変大きな出来事である。お世話どうこうでなく、それまで一身に受けていた両親の愛情の大半が、一時的とはいえ下の子に割かれてしまう一大事。赤ちゃん返りしてしまう子も出てくる。

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良い子過ぎる……
『墨子糸に泣く』を思い出してほしい。どう見ても良い環境で良い子に育ってますよお宅の娘さん。

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からのこれ。
この辺は私の想像だが、小糸ちゃんが長女であることも大きく由来していそうだなぁと思う。一番上の子はえてして我慢しがちなので。
妹が生まれ、両親のため良い子であることを心してるうちにそれが当たり前になり、いつしか自分に強いるようになってしまった状態。

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小糸~~~~~~~~~~………………
小糸ちゃんのこんな顔見てられんて……たすけてシャニP……

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イケメン三択肢か???

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初回はもう心の声のままに、一も二もなくこの選択肢を選んだ。
実は選択肢後の台詞は2行くらいしかなく、すぐ共通パートに戻るのだが、心情的にはこの選択肢が一番好き。

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いいじゃん、誰かのためだけじゃなくて、自分のためであっても、結果として相手が喜んでくれるなら。

ちょっと話は逸れるがこの辺が雛菜とは対照的で、雛菜の場合は「自分の心の向くままに活動するとファンもしあわせ」という理論に既に辿り着いている。雛菜強い~

『愛しき糸たち』

舞台は事務所、プロデューサーが小糸に何かを渡し、一緒に小糸の自宅まで届けに行くところから。

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怪訝小糸 𝗶𝘀 𝗪𝗮𝘁𝗰𝗵𝗶𝗻𝗴 𝗬𝗼𝘂...

このあと買い物に出かけた母とすれ違っている描写があるが、いくら近所とはいえアポなしでお宅訪問することある……?とちょっと思ってしまった。
(まぁメタ的に必要性はあったのだがともかく)

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お母さん……
つまり小糸母、これまで娘から仕事のことを話されることがなくって無関心を装っていたものの、めちゃくちゃ気にかけてるよねこれ。雑誌とかもこっそり確認してるし、ライブ配信とかあったら絶対見てる。

チケットの話が出て妹は素直に嬉しそうだし、『愛しき糸たち』よ……
そして本番に臨む。

『ライブ後コミュ』

ライブ前、合間もかわいかったり騒がしかったり忙しいのだが、特にライブ後のユニット/個人コミュは見ておきたい。

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ここの雛菜が提起、透が決断、円香が乗っかり、小糸が正す流れ、MCとしてあまりにも完璧すぎる……ノクチル、いつからそんなことまでできるように……? いや感謝祭でも結構、もしかしたら一番しっかり感謝祭してたユニットかもしれないが……
ところでMCのこれ、やっぱ台本とかあるのかな。小糸はしっかり台本通り進めそうだけど、透と雛菜はその場のノリでやりそう。その上で円香が台本通りに軌道修正してくれるよねきっと。

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この笑顔が見たかった。

このシーンはこちらの絵に詳しい。輝く舞台に向かう小糸の笑顔よ……
https://twitter.com/KITp_/status/1458449378465619971?s=20

『あなたの笑顔まで』

そして最後のコミュ。

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感動のエピローグは衝撃的な一言から。

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そうだろうなぁ……

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小糸……

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この辺は今まであまり語られてこなかったが、おそらく全ての未成年アイドルに共通する事項と思われる。

そしてプロデューサーは「……小糸の親御さん」と前置きし、

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まだどうしても不安は強くて、ステージでの活躍を観ても手放しで喜ぶことはできないけれど、それでも娘がアイドル活動を続けていくことを託したいという一言。重い。

小糸の方からもわかったことが。

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言えたじゃねぇか……

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Landing Point 完

終わりに

終わり方があまりに綺麗でやっぱり小糸ちゃん主人公じゃないかと思うなどした。
Landing Point(着地点)という意味ではもちろんだし、

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GRAD『ゆううつな受動態』

というGRADの一幕のゴールにもなっている。GRADの時点でここまで構想があったのか……?(時期的にはありえるか)

WINGで「みんなの居場所を作るアイドルになる」という願いを見つけ、【おみくじ結びますか】で「誰しも足りないところを抱えてる」ということに気づき、GRADを経て「自分で目標を設定する」ことができるようになった小糸。
今回は家族との話を軸に、「みんなの役に立つために(居場所になるために)努力して、そして褒めてもらいたい(歓声を聞きたい)、それでいいんだ」と自覚するところがテーマとなっていた。

以前から小糸の自己肯定感の低さは言われていたが、がんばった結果褒められるのを受け入れることでそれが少しずつ改善されていくかもしれない。
弊アカウントはこれからも小糸ちゃんを応援します。