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つよいカード、よわいカード、そんなのひとのかって

これはシールド・ドラフトの構築やピックのお話です。
限定戦は、資産がなくても、メタ読みしなくても、勝つことができる素敵な競技です。
そして何より、構築で結果の9割が決まります。
ご興味があれば。

筆者は練習時間が取れない事を理由に一線を退いた古参プレイヤーです。
CS等にはあまり参加できてないですが、限定戦は好きなのでよく遊んでいます。
そうすると、どうすれば強くなるかが段々と分かってきます。
その経験値を、メモも兼ねて、ここに書き記しておこうと思います。

目次
1.運に勝とう!
2.想像の中で勝とう!
3.紙束をデッキにしよう!

構成はこんな感じです。
前置きが長いですね。
それでは早速。

1.運に勝とう!

シールド戦やドラフトの話をすると、真っ先に言われる事があります。
そうです。

「結局、運じゃね?」

なんと身も蓋もない事を言うのでしょうか。
まったく。
うむ、まったくもってその通り。
まったくパワーカードが回ってこないこともあれば、全試合通して一回も引かないカードもあります。
スコア10点のカードを取れていながら毎回ラス盾に埋まっている時などは、琵琶湖ひとつ分の涙が溢れます。
ですが、冷静に考えると、そもそもほぼハイランダー(同名カードを一種ずつしか入れない様式)になるのですから、運に左右されないはすがありません。
普通のデュエリストは手が光ったりしませんからね。

しかし、それでも安定して勝つ人がいます。
なぜか。
それは勝ち方を知っているから、なんですね。
では、勝ち方とはなんでしょうか。
それが分かれば、「運」という最大の敵に(ある程度)打ち勝つ事ができるでしょう。
きっと。
おそらくは。

2.想像の中で勝とう!

勝ち方の話をします。
当然盾を全部割って殴れば勝てます。
そういう話ではありません。
ゲームプランの話です。
限定戦では、強いカード順にデッキを組んでも勝てない事が多々あります。
これは、どう勝つのか、という想像ができていないからに他なりません。
なんとなく強カード叩きつけてりゃ勝てるだろ、というのは慢心に他なりません。
「慢心せずして何が王か!」という言葉は王族以外には吐けませんから、我々一般人は慢心を控える必要があるのです。

限定戦では、ループやエクストラウィンがありませんから、勝ち方は大きく3つに大別できます。
①コントロール
②中速

③速攻
あまり限定戦になれていないプレイヤーがデッキを組むと、大抵はコントロール、もしくは中速が出来上がります。
当然です。
重いカードの方がカードパワーが高く、アドバンテージが取れます。
何を引いても腐らないデッキができるでしょう。
しかし、えてしてそういうデッキは「後攻スタート、2ターン目から毎ターンクリーチャー立てられて、そのままノートリで死ぬ」という必敗パターンで負けます。
ほぼ間違いなくそうなります。
勝つこともありますが、そこそこの頻度で負けるのです。
強いカードを使っているはずなのに、なぜ負けるのか。
それは、弱いカードを扱う事に慣れていないからです。

限定戦における低コストカードは、ごく一部を除いて激しくカードパワーが低いです。
普通に3マナ3000のバニラとかがいます。
そういう環境では、低コストで場に干渉できるカードが著しく少ないのです。
そして、相手も同じカードを使うのです。
そうするとどうなるか。
同じスペックのクリーチャーを出し合えば、負けるのは後攻側、ということになります。
例えば、構築で猛威をふるうデドダムでさえ、殴られている時には役に立ちません。
トリガーによる防御やデッドダムドによる返し、5マナ以降の強ムーブがあるから、デドダムを3ターン目に立てると強いのです。
結果、後攻で負ける強い(はずの)コントロールが量産されるわけです。
これが世に言う「中級者の罠」です。
世に言うかどうかは知りませんが。

では、どうすればこれを解決できるか。
とても簡単です。
「ゴールへの道筋を想像すること」です。
きっと限定戦をするプレイヤーは、ある程度の審美眼があるでしょうから、強いカード弱いカードの感覚はすぐに掴めるはずです。
また、対象のカードプールで何度か遊べば、どのカードがゲームフィニッシャーになりうるか、も分かることでしょう。
そしたらあとは、そのフィニッシャーを活かすならどういう準備が必要か考えるだけです。
例えば、十王編の一弾のシールド戦では、ギガンティダノスがとても強力でした。
2人に1人は必ず手にすることができ、一度出たなら何度でも蘇り、手札と盤面を制圧します。
しかし、12マナという重さがネックとなります。
これを軸にするのであれば、能動的にカードを墓地に落とせるカードを採用してコスト軽減狙ってみたり、序盤で圧倒されないために低スペックでも低コストブロッカーも採用してみたりするわけです。
もちろん1枚のカードのためにデッキを作るわけではありませんが、ゲームフィニッシャーに合わせたカードを採用することが勝率の安定には不可欠です。
つまり、組みながら「こうすれば勝てる」という想像に行き着いたときには、既にその勝負には勝っていると言っても過言ではないでしょう。
うん、過言ですね。
知っていました。

ちなみに、最初に挙げた3種類の勝ち方のうち、③速攻については、また別な視点が必要になるため別の機会に書くことにしましょう。

3.紙束をデッキにしよう!

デッキをどのように組むかは説明できました。
あとはデッキの方向性をどう決めるか、ですね。
つまり、先ほどの3種類の勝ち方のうち、どれを選ぶかということです。
そのイメージがなければ、デッキは意味を持ちません。
ただの紙束です。
私たちの大切な大切な諭吉with英世と引き換えに得たものが、単なる紙束で終わっていいはずがありません。
ああ……、再録まみれのハズレ箱の為に何諭吉失ったことか……ううっ……。
許すまじ再録SR。

すみません、取り乱しました。
話を戻します。
デッキの方向性の決め方ですが、これも実は簡単な方法があります。
次の設問に答えるだけです。
どうぞ。

次の3択に答えて勝ち方を決めよう!
手持ちのカードプールにパワーカードが……
①多い
②そこそこ
③少ない

ー「①多い」を選んだあなたはコントロールタイプ!
パワカまみれのブルジョアのあなたには、問答無用でパワカを叩きつけて勝つコントロールがピッタリ!お互い息切れするまで粘ったら、何も考えずにパワカを投げよう!すぐに押し負けないように中盤までの防御策を積むといいかも!

ー「②そこそこ」を選んだあなたは中速タイプ!
しっかり強カードをキープできた堅実なあなたには、手堅くごり押す中速がピッタリ!4~6コストの高コスパカードで有利を取って、一気に押し切ろう!攻めに転じる為に、一気にボードアドバンテージを取れるカードを採用すると吉!

ー「③少ない」を選んだあなたは速攻タイプ!
貧困層のあなたには、もう速攻しかのこされていません!パワーカードを捨ててでも、攻めに行ける構築を目指そう!思いきって使用する色を絞るのもアリだぞ!

はい。
こんな感じです。
もう少し考えるべき事はたくさんあるんですが、まずはこのあたりを意識すると、採用するカードの選定基準が明確になるので良いです。
最初は分かりやすさこそが正義。
上記の要領で、勝ち方を決めたら、前述の組み方でデッキを作れば完成です。
雑な決め方のように思えるかもしれませんが、意識するとデッキのまとまりが劇的に変わります。
もし、限定戦にお悩みの方がいればお試しあれ。

まずは、初回ということで、ざっくりまとめました。
細かい理論の話はそのうちするかもしれません。
もし次回があれば、
1.とりあえずトリガーを積め!
2.命よりテンポアドバンテージを取れ!
3.殴る時は殺意を持て!

の3本立てでいこうと思います。
よしなに。

ではでは。

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