フリーの海屋始めてました。
なんとまぁ実は個人事業を始めて2期目なのですが、重い腰をあげ、いくばくか整理して残しておこうと思います。
海屋ってなんや。
海というフィールドで仕事を何個かしており、インストラクターではくくれんなぁということで海屋としておくことにしました。
実際今の本業は花屋ですので、海屋と花屋です。
現在海の仕事を5つほどしています。
個人で
・神奈川県三浦市の胴網海岸と藤沢市の江ノ島で、サップとアウトリガーカヌーの体験会を不定期開催。焚き火やテントサウナを楽しみつ、港街三崎の海鮮を嗜むイベントも不定期で。
業務委託で
・一般社団法人湘南アウトリガーカヌークラブと、小学生を対象とした海のアウトドア教室のマネージャー兼コーチ
・株式会社Keep Paddlingのからの依頼でアウトリガーカヌー体験会の講師や大学の野外実習で学外講師。
・沼津ライフセービングクラブ代表として、静岡県沼津市における野外イベントの安全管理のマネージャーや海水浴場の監視活動のマネージメント。
・Pacificrim Sportsと協業し神奈川県の大学やアウトドア施設への安全管理講習。
個人企画のイベントは、小さいお子さんへの自然体験の一助に、友達との穏やかな休日に、そんなシーンで利用していただいています。
マリンスポーツの技術に関しては、海に縁もゆかりもない方の初めの一歩から、自分一人でできるようになるまで。
業務委託の仕事は、教育としてマリンポーツを行い、安全を担保しているからこそ大胆に、未だ体験したことない環境へクライアントをエスコートしています。
安心と安全において、消防士でテロ対策部隊、本部の広報課でのメディアコントロール、13年間のライフセーバーとしての経験を評価していただき、教育機関や民間企業、一般社団法人と仕事が生まれています。
屋号の由来
屋号はurと書いて「うる」と読みます。
主に僕自身が提供するサービスについてどんな状態をお客様に与えたいか考えたときに、「溶ける」「耽る」「流れる」これら3つの単語が思い浮かびました。
「溶ける」
海を目の前にした時、仕事やステータスは関係ありません。全てを気にせず今ここにある海を楽しんでほしい。社会との関わりを溶かし、心も体も溶けるほどゆっくり楽しんで欲しい。
「耽る」
耽るは「一つの物事に熱中する」を意味しています。カヌーやサップの運動に熱中するでも、物思いに耽るでも、ただただ綺麗な景色を眺めるでもいい。
便利なものが全てそれっているわけではありません。かすかに聞こえるさざ波の音、空をとぶトンビの鳴き声、風で木々が揺れる音、それしかありません。そんな雑音の少ない時間を密度濃く過ごして欲しいなと思います。
「流れる」
この体験をきっかけに自然への視線が生まれ、豊かな時間が日常生活にも流れて欲しいと思っています。ただの街路樹でも観察すれば、日々移り変わりがあります。魚も野菜も旬があり、絶えず季節は流れています。
湧水から川の流れになるよう、自然への眼差しが生まれますように。
これらの語尾がすべて「る(ru)」であり、逆から読むと「ur」
この文字が小さな波のように見えたのでうるとしました。
僕が海を好きな理由。
海にただ浮かんでいると、周りの音がだんだん聞こえなくなり、自分の呼吸音だけが聞こえてきます。自分の職業、年齢、どうでも良くなりただ1つの個体が浮いている感覚になります。
海を上にも下にも自由に泳ぎ、海の中を飛んでいる感覚。自分の力で自分の体を動かしている身体性をありありと感じ、自分は呼吸をしてるんだと息継ぎのタイミングでふと気づく。
そんなちっぽけな自分と、身体性を自覚することが、とても好きです。
原体験は今でも覚えています。小学1年生の夏、港街に転校したばかりの自分を気遣って父さんはよく磯遊びに連れて行ってくれました。
自作の釣竿、どうにもこうにも捕まえられない魚、カニに挟まれて泣き叫ぶ俺と弟、内陸育ちだった僕には全てが新鮮でした。
通い慣れてきた頃、母さんから危ないからいってはダメと言われていた高い岩に登りました。そこから飛び込んでみたのです。
目の前の景色が一瞬で青になりました。不思議と安心するゴポゴポという音、耳に入ってくる海水、ふんわりと浮かぶ自分の体。
僕は飛んでいると思いました。
そんな体験が強烈に頭の中に残っており、高校も理系で生物のこと、大学も海の学科を選択しました。
毎年だいたい海にいくそんな生活を気づいたら13年過ごしています。
これからのこと
夏を想像すると、日焼けしたお兄さんお姉さんがお酒を片手にEDMでノリノリな風景を思い浮かべます。(僕は)その中で少し浮きながら、海を楽しんできました。
ふと海で穏やかな気持ちになりたい静かなサービスがあってもいいかと思い、今に至ります。
個人企画は土日にかなり気まぐれにイベントを開催していますが、細く長く続けるつもりです。
体験の申し込みはインスタかTwitterのDMで。
こちらで予定した日に都合が付かなくとも、連絡いただければ調整します。
人の体の70%は水分でできています。
あなたの体の水を入れ替えに、ぜひいらしてくださいね。