新製品の納期が遅れる理由
インスタコード次期モデルは、ボタンの形状やパッドの構造を改良して、従来品より格段に弾きやすくなります。
そして皆さんがお持ちの現行モデルも、部品を交換するだけで最新モデルと同等品に更新できる「ハードウェアアップデート」を提供します。
しかし、最新モデルの提供が9月下旬から11月上旬に大きく遅れることになってしまったのです。
サンプルは最高の仕上がりだった
8月末に新しいパッドのサンプルが届きました。
サンプルは3Dプリンタで作っていますが、かなり精度の高いプリンタなので品質は金型成形品と遜色ありません。
いくつかの本体に付け替えて、格段に弾きやすくなることを確認できたので、金型の制作に取り掛かりました
そして金型で成形した最終型のパッドが届きました。
完成したパッドの品質に納得できない…
しかし完成したパッドを本体に取り付けてみると、100%満足できる品質ではなかったのです。本体によっては、3Dプリンタの成形品では感じなかった微妙な違和感があり、「格段に弾きやすい」と言い切れるものではありませんでした。
本体には僅かな個体差があるのですが、それをパッドがカバーしきれなかったのです。
この演奏体験は私には納得できません。
より高い完成度を目指すためには、パッドの金型を少しだけ修正して本体の個体差をカバーする必要があることが分かりました。
ほとんど完成していたのに、また設計、試作、検証を繰り返すことになり、完成が1ヶ月以上遅れてしまいました。
発売は11月上旬
新モデルは全国の楽器店で販売するので、楽器店の皆さんも「早く売りたいです」と期待して下さっています。
納期を送らせてしまったことは本当に申し訳ないのですが、
発売日は11月上旬に変更させていただきます。
現行品のお客様への「ハードウェアアップデート」も11月上旬になる見込みです。
従来モデルの「弾き心地」は、個体差があって修理が必要だったり、パッドにテープを貼ったほうが弾きやすかったりと、正直なところ「自信を持って勧められる製品」には仕上がっていませんでした。
「なんか弾きにくいな」と感じて、ほとんど使わずに押し入れにしまい込んでいる人もいらっしゃることでしょう。
次期モデルはより完成度の高い楽器に仕上がっていますのでご期待ください。