[決算を読もう!] Franklin Resources
資産運用会社
75年以上の歴史を持つ資産運用会社です。
社名にあるフランクリンは100ドル札の肖像画にもなっているアメリカ建国の父ベンジャミン・フランクリンに由来。創業者が「貯蓄と投資を行うときに一番大切なのは、倹約と用心深さである」というビジネス哲学に深く感銘を受けたため。
150以上の国で個人投資家、機関投資家双方にサービスを提供しています。
地域別にみると営業収益の73%を米国で、顧客タイプ別にみると46%を個人投資家から得ています。
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この会社は9月末決算なので、2023年11月時点で2023会計年度は既に終了し2024年度が始まっています。
営業収益と利益の推移
2011年度から12年間の営業収益と利益(棒グラフ)、利益率(折れ線グラフ)の推移をグラフに示します。
縦軸の単位は100万ドルです。ここ3年くらいは80億ドル(1ドル=150円換算で1.2兆円)の営業収益、純利益率は20%前後となっています。
預かり資産残高の推移
同じく2011年度以降の預かり資産残高の推移を示します。
縦軸の単位は10億ドルです。売上のグラフとは桁が違う点に注意してください。2020年度から2021年度にかけて買収効果で預かり資産が急増しており、2023年度末時点での預かり資産残高は約1.4兆ドル(1ドル=150円換算で210兆円)くらい。
3年前の大型買収後は、資産の増加ほどには営業収益は伸びていません(営業収益÷預かり資産を表す青の折れ線グラフ参照)。資産運用会社の収益はだいたい預かり資産残高に比例する傾向がありますが、買収後に全体的な収益率が少し落ちた感がありますね。
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