私の失敗投資(4)レオパレス21
明らかに失敗だった投資を記録して反省材料にする、そんな連載の第4回目です。
他の失敗も以下の記事から辿れます。
レオパレス21
4つ目の失敗事例はレオパレス21。賃貸マンションを管理、運営する不動産事業者です。
不動産事業を営む会社は、大きいものから小さいものまで、上場しているものから個人経営みたいなものまで、非常に多数ありますが、レオパレスのサービスは、特徴的と言えば特徴的。
家具など設備がついている、
月単位で契約できる(一般的に賃貸契約は1年とか2年が多い)、
敷金不要、
1ヶ月とか2ヶ月だけ、みたいな短期間で契約したい人には嬉しいサービス。
ただ、この会社は不誠実な会社みたいです。
私自身がサービスを利用したことがないのでいちおう「みたい」をつけていますが、報道を見る限り間違いなく不誠実でしょう。
2019年には手抜き工事による不良施工で、多数の入居者が引越しを余儀なくされるという事件が発生しました。壁が薄過ぎて隣の音が聞こえるとか、問い合わせ対応が最悪とか、とにかく悪評が多いです。
不動産や保険などは顧客の不満が出やすい、しかも不満が出る場合はけこう深刻で後を引くものが多い事業ではありますが、この会社はちょっとレベルが違うみたいです(もちろん悪い意味で)。
投資を決断した理由
レオパレスという名前は私が投資のマネゴトを始める前から聞いたことがあったし、その頃から悪評も聞いたことはあったものの。
家具付きで超短期契約というサービス。他社の賃貸契約サービスと差別化されている。これは強み。
2016年に配当を出し始めた。
という点を評価して投資決定しました。「配当を出し始めた」というのが特に大きな理由。一般的には、無配当だった会社が配当を始める時というのは将来のキャッシュフローに対してかなり自信があることが多いので。
また、レオパレスへの投資を実行した頃には、他の不動産会社(三菱地所とか)にも食指を伸ばしていたのです。不動産事業、特に賃料を収入源とする不動産事業は、資産規模と収入が比例する傾向が強く、事業内容を精査せずとも財務分析だけである程度キャッシュフローを予測できるという、ある意味で株式投資としては難易度が低い部類です。みんなが成功するわけではないけど、個人で賃貸経営する人もいますし。
それまでは海外でも売上のある製造業を中心にポートフォリオを拡大していたのですが、内需企業も少し拡充してバランスを取ろうという狙いもあって、株式ポートフォリオに不動産業者を組み入れ始めていました。その一環で、(今から考えると)運悪く、レオパレス21を組み入れてしまったんですね。
失敗の要因
不動産事業と無縁に生きていた私の耳にも悪評が聞こえてくるくらいの会社なのに、その悪評を過小評価して投資してしまった、これが失敗要因でしょう。
「配当を始めた」に着目したのも良くはなかったです。
高配当利回りに着目して投資するのは必ずしも間違ってはいないのですが、そこしか見ないと痛い目に遭います。
たとえば、身の丈に合わない高い配当を出している企業はいずれ減配、無配になることが多いです。業績が低下傾向にあっても配当は下げない企業が多いので、配当を維持したままゆっくり業績が下がり続けている会社とか危ないです。
レオパレスはどちらかというと、不正がバレて一気に業績が悪化した、より悪いタイプですが。
ということでこの失敗から、社会に対して誠実ではない会社には、財務がどうであろうと投資してはいけない、という教訓を得ました。
ちなみにこの会社に対する私の印象は、悪い方から2番目😛。
いちばん悪い会社は別記事で紹介します。
補遺
久しぶりに株価を見たら、500円を回復していました。
私は190円くらいで損切ったので、「それほぼ底値じゃん!」😤、とちょっと腹立たしいです😏。2019年に無配転落しましたが、今年また復配してましたし。
でも、「そういうこともあります。」と割り切れないと、株式投資なんかできません。
見出し画像について
この記事の見出し画像は「キングレオ」。
ドラゴンクエストⅣに登場する、敵ボスですね。
レオつながり。🦁
レオパレスのレオが何なのかは知りませんけど、凶悪な感じがにじみ出ている感じが、私がレオパレスに抱いているイメージにぴったり😆。
(失礼!)
不動産会社なので、きれいな外観のマンションとか使うべきなのかもしれませんが、会社のイメージと合わないので、不採用。
どうしたもんかと悩んだ末に行き着いた先が凶悪顔のライオンでした。
「この会社の事業内容、決算知りたい!」募集中。