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2024年前半(1~6月)の投資結果


市場の状況

この半年間の市況は、円安が苛烈なまでに進行した、のひとことに尽きると思います。

2023年末に1ドル=141.06円だったドル円レートは、6月28日(金)ニューヨーク市場がCloseした時に1ドル=160.90円に達しました。たった半年で、円の価値は12.3%も下落しました。

2024年6月末までの1年間のドル円為替レートの推移

この間に、日経平均株価とTOPIXは18%以上の上昇を見せましたが、ドル建てに換算すると4%前後です。欧米のインフレ率がようやく3.5%を下回ってきたところなので(目標の2%にはまだ遠い)、資産を日本株に分散投資して持っていればギリギリでインフレには負けなかった、購買力の毀損を回避できた、ということになります。

2024年6月末までの半年間のドル建て日経平均株価の推移
出典:https://kabutan.jp/stock/chart?code=0001

NVIDIAが組入れられているS&P500指数は年初から14.5%、NASDAQ100指数は18.1%上昇しています。円で評価した場合はどちらも半年で30%以上の上昇です。この6カ月に限ってはNVIDIA祭り、NVIDIA持ってれば勝ち、でした。

2024年6月末までの1年間のS&P500指数の推移


勤労者のフトコロ事情

一方で実質賃金は24年3月末時点で24カ月連続のマイナスなので、労働者にとっては給料が2年以上目減りし続けている状況です。名目賃金(給与明細の支給額)がちょっと上がっている人で2%~4%のマイナスが実質2年続いているので、名目賃金が変わっていない人の場合は5~6%超のマイナスが2年続いている、つまり2年前に比べて購買力が10%以上毀損したという、由々しき事態です。

出典:時事通信(URL : https://www.jiji.com/)

この状況で資産も収入も毀損していないのは、

  • 日本円での現預金をほとんど持たず、資産の大半を不動産、株式、米国債(ただし満期の短いものに限る)などで保有している、

  • 2年前から収入が1割以上アップした、

の両方が当てはまる人だけです。


私のポートフォリオの状況

私は資産の大半を株式に分散投資しています。各資産の比率は以下のグラフのとおりで、半年前(2023年末)からほぼ不変です。

2024年6月末時点の資産配分状況

新たに売買した株式を差し引くと、株式全体の時価は5.2%増加しました。ちなみにこの半年間で各指数は、

  • ダウ平均が3.8%増、

  • S&P500指数が14.5%増、

  • NASDAQ100指数が18.1%増、

  • 日経平均(ドル建て)が3.7%増、

  • TOPIX(ドル建て)が4.1%増、

でした。

私のポートフォリオでは日本株の比率が高いので、パフォーマンスが日経平均やTOPIXに近くなるのは当然といえば当然です。

「NVIDIA買っておけばよかった、くぅ~」とは思っちゃいますが、私はみんなが着目していてぐいぐい値上がっているものを買うのはすごく苦手だし(心理的に)、そもそも成長株への投資は「遊びの範囲」でしかしないので、今のNVIDIAを買わないのは必然。
「くぅ~」とか言ってみてもしょうがない😅


ポートフォリオへの追加

追加購入した主な日本株式は以下のとおりです。SBI証券の単元未満株買付サービスを利用して、ちょこちょこ少しずつ買付を継続してきました。

  • 日揮HD

  • ヤクルト本社

  • 新日本科学

  • エムスリ―

  • セルソース

  • ライオン

  • PHCホールディングス

  • 浜松ホトニクス

  • メニコン

  • スクウェア・エニックスHD

  • ミスミグループ本社

ちょっとヘルスケア比率が高め。
エムスリー、セルソース、ライオンは単元株(100株)に到達しました。


追加購入した主な海外株式は以下のとおりです。

  • アーチャー・ダニエルス・ミッドランド(穀物メジャー)

  • アメリカンウォーターワークス(水道事業)

  • BCE(カナダの通信事業者)

  • ブリストル・マイヤー・スクイブ(医薬品メーカー)

  • CMEグループ(取引所)

  • シスコシステムズ(情報技術)

  • スリーエム(資本財製造のコングロマリット)

  • ノースウェストナチュラルHD(ガス供給)

  • オープンテキスト(情報技術)

  • ファイザー(医薬品メーカー)

  • ロックウェル・オートメーション(産業用オートメーション)

  • JMスマッカー(食品メーカー)

  • ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(薬局チェーン)


外国株式配当収入

2021年秋に外国株への投資を開始し、ドル建て配当収益の着実な増加を目指してきました。下のグラフは各年の月別配当収入(税引前)を示したものです。赤が2022年、黄色が2023年、緑が2024年です。

これまで確実に前年を上回ってきましたが、2024年6月は前年同期を超えられませんでした。24年に入ってからのパフォーマンスも優れません。原因は、昨年くらいから高配当株の一角が崩れ始めてしまったためです。スリーエム、レゲット&プラット、ウォルグリーン、VFコーポレーション。スリーエムの減配が特に痛い😭。24年3月に1.51ドルあった配当が、6月は0.7ドルと半分以下になってしまいましたから。

ウォルグリーンやVFなどの小売り企業、スリーエムの一般消費者向け部門の業績がふるわないことから考えて、個人消費が弱いのは日本だけではなさそうです。一部のテック企業が牽引する株式市場とのギャップが大きい🙀

2022年以降の月別外国株式配当(税引前)の推移
赤:2022年
黄:2023年
緑:2024年

私はトレーディングをしないので、株式資産が少ないうちは株式配当が再投資の原資として非常に存在感を発揮します。このため高配当株への配分を高めにしていたのですが、それが却って裏目に出てしまいました😭。


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