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出産・離婚・シングルマザー…大黒柱になり自分を取り戻した転換期

自己紹介

山本メーコと申します。普段は作詞家や歌の仕事をしています。作詞家以外のお仕事として、絵本のワークショップの「尊い」を開催しています。また、「あそラボ」というコミュニティを持っています。あと「イケメンセッション」や、「縄文部」などのコンテンツをたくさん扱って、楽しくお仕事をさせていただいております。

「私が大黒柱をやるぞ!」

転機は 出産・離婚の2つあります。
出産をすると、自分の人生の半分がなくなったような感覚になったんです。「今まで自分のために生きてきたけど、この子のために生きていくんだな」って感じで自分を捨てるというか、女性は子供を出産すると意識的に赤ちゃんの方に意識がいく人が多いと思うんです。
育児をがんばらなきゃいけないっていうのもあり、自然と自分の優先順位を二番目に下げたんです。それはそれで楽しく過ごしていたのですが、そこから離婚をするってなったときに、いかに自然と自分を二番目に落としていたのかがよくわかったんです。その時は作詞や仮歌という仕事をたくさんしていたのですが、仕事をたくさんすればするほど、自分が生きている実感をすごく感じたんです。
「私、自分のために生きたいんだ」って思い出したというか、好奇心旺盛に後先を考えずに「子供の将来のために」みたいなことを考えずに、「今日やりたいこと、今やりたいことをどんどんやっていきたいな」という、また自分に生まれ変わるという経験をしました。自分を一回無くして、そのあともう一度取り戻すという両軸があったのが転機でした。
一時的に家計を支えなきゃいけなくなって、私がすごく働かなきゃいけないってなったときに、「うわー!働けるー!」みたいにめっちゃ楽しみになったんです。「私が大黒柱をやるぞ!」ってなったときに、自分を取り戻せるような、楽しみ・ウキウキ感・高揚感があったんです。
その時は 作詞のお仕事も仮歌のお仕事も本当に限られたところでしかやっていなかったのですが、仕事を取りに行くというスタイルにしました。
昼間の空いた時間は、おばあちゃんが買いに来るような田舎の帽子屋さんでバイトしていました。おばあちゃんとかに帽子を売って、気持ちよく買ってもらって、また次の日とかに来てくれて、「結婚しているのか?」って聞かれて「してます」って答えたら「そうか、見合いの話があったんだけど」みたいなことも言ってもらえたり。社会に出て人と触れ合って、帽子という価値を感じてもらいつつ、私の価値も感じてもらうという小さな成功体験をできたことに感動したんです。
自分の存在というか、ずっと、子供のため、家のためという風に一時立ち回っていたので、「これじゃん!やっぱりやりたいの!」って思ったんです。ちゃんと自分の命を使って自分の人生を歩くというのが、ど真ん中にあって、二番目、三番目に大事なのが、子供の人生だったり、家のことだったりするよねっていうことをわかって、自然とそれをやってきていたはずなんですけどね。社会に合わせるということをすればするほど、個性が消えていく…それが大人になるということだと思っていたんです。
そもそも向いていないのに、大人になれない自分を責めたし、窮屈で仕方なかったです。そんな経験から「自分で生きる」ということが、大人・子供という枠を超えて「私がどう生きたいか」という話に戻ったんです。それが転機でしたね。


コーヒー感覚でお風呂に入る?!

恋愛がきっかけでうつ病になりました。大学3年生くらいのときに、恋愛・仕事…いろいろ複合的に重なったんです。
「仕事をしなきゃ!1本でもキャンセルしたら、干される!」みたいな恐怖感と、バイトとかしないと生きていけないことなど、いろいろ上手くいっていなかったんです。
上手くいっていないのを人のせいにしたりもしているけど、とりあえず動かなきゃいけなかったので、お薬を飲んでがんばっていました。
その時にBOOKOFFで「浄化の本」みたいな本を見つけたんです。真っ白い表紙のすごいシンプルな本で、開いたら当たり前のことが書いてあるんです。「お日様の光を浴びましょう」「ろうそくの火を見ましょう」「お風呂に入りましょう」「裸足で砂浜を歩きましょう」とか、本当に当たり前に絶対浄化されるよねって感じの内容です。お日様の光を浴びてる自分をイメージしただけで、すごくすっきりしたんです。「あっ!私に足りなかったのはこれだ!」と思って、お日様の光を意識的に浴びるとか、嫌なことがあったら、ろうそくの火を見て、念で燃やしていくとか、そんなことをしていたら、治っていました。
今も定期的にクリアにしないと具合が悪くなってしまうので、やっています。今はブロックもできるようにもなったのですが、過去のものが心や魂に残っていなくても、体に残っていたりすることもあります。
なのでため込む前に「今ちょっと取っておいたほうが楽になるな」みたいなことを大事にしています。ネガティブに染まっちゃったら動けなくなっちゃうので。
まずい状態だなっていうサインは不安になることです。そんな時は一日に2、3回お風呂に入ります。家でもお風呂をためたままにしておいて、セッション後とかに「あー、お風呂入ろう」ってコーヒー飲むくらいの感じでお風呂に入っていますね。


鬱になってしまう人は五感が鋭いという才能を持っている

「今モヤモヤしているから浄化をしよう」と思って、浄化狙いで入ると、あまりスッキリしない気もしています。何をしたら、このモヤっとした感じがスッキリするかなって考えたときに、散歩・お風呂とか色々な浄化の引き出しをいっぱい作るのが第一段階だと思います。
色々な浄化を試してみて体験して、「これをしたらこんなに気持ちがいいんだ」というのをやった後に、できれば浄化という概念から離れたところで考えてほしいです。
おいしい物を食べるでも、全部浄化になります。気分がよくなればいいんです。だから浄化だと思っていなくても、いっぱい浄化をしていると思います。それを自分に施してあげる感じで、やってあげるんです。「疲れたね、お風呂にでも入ろうか、よしよし」っていう風に自分に矢印を向けるのが浄化なのかなって、今、話していて思いました。
調子が悪くなる・うつになる・病むを体験している人は、そもそもの感度が高いからそうなっちゃうんです。病んだ人は、自然と気持ちいいといことも選び取りやすいし、自分の好きなこともよく分かっていくので、これをやったらいいよってことはあまり難しくないと思うんです。


30代40代で第3次成長期が来る

逆に病んだこともなく、全部頭で考えることができて勉強もある程度できる人や、「親が『こういう大学にいくといい』というので行きました!」みたいな人もいますよね。そんな方に好きなことを聞くと「好きなことっていうか、やらなきゃいけないことはいっぱいありますけど」と答えてくれる方が多いです。でもそれはそれですごく快適だと思うんです。
鈍感力というか、わからない・気付かないで済むことがめちゃくちゃうらやましいんです。
それはそれで幸せだって思うけど、どこかで素質を無視していかざるをえなかった人たちは30~40代で第三次成長期がくると思っています。その時にサポートしてくれるサービスが私のやっていることなんだろうなって思います。
その時にやることは、五感を鍛えるのがいちばん早いと思います。ひとつひとつ、五感を丁寧に使うということ。
見ることだったら、何もない空間を見る・空を見ると目の中のまだらに見えるごみが見えたてそれをひたすら見ていたりすると、脳みそが停まると思います。
音を聞く、も静かな森とか自然の中に行ったときに、今 何の音がしているか耳だけに集中して、この音がした、この音もしたってただ感じていることもボーっとしている状態だと思います。
ぼーっとできないのは思考が動いてしまうからなので、脳が止まる・思考が止まる時間を長くしていくと五感が磨かれやすいです。
そうすれば食べるときも、もっとおいしく感じられるはずです。見て、”は~!”ってなって、匂いで、”は~!”ってなるはず。バターが入ってる、胡椒のにおいがするとか、言語化までできなくても、感じることをやる。
食べる時も、奥の方まで「おいしいなぁ…!」って感動する。一瞬で「うまっ!」じゃなくて、「おいしいなぁ…!」って深く感じる訓練をするといいと思います。
そうすると少しずつ感度が戻ってきます。感度が戻ってきたあとに訪れるのは「今までの私の人生、何だったんだろう」っていう虚無感とかに気づいちゃうかもしれないです。それも含めて、尊いなと思います。



「尊い」とは?

「尊い」は基本的に距離があるものに使います。「愛している」とかは距離が近いものに使いますよね。例えば「子供を愛しています」とか。
尊いは神様やアイドルなど距離が遠いものに使うので、敬意をもった状態の愛、敬愛の状態のことです。
距離がある尊敬しているものに対して、尊敬して、愛があるから、尊い、尊いと我々は喜ぶんです。その距離感というのがすごく大事だと思っていて、「tootoy」という絵本のワークショップもやっています。
それも、子供と親の距離が近すぎるから、親がせっかく愛しているのに子供に最適な愛が届かないとか、それで、子供は自分たちのことを考えて親はいろいろやってくれてたけど、私がやってほしいのはそれじゃなかった、みたいなズレがどの親子にも生まれてしまうんですけど、それにちょっと距離感があれば、もっと俯瞰して子供のことを見れると、逆に、その子の目線で世界を見れるようになるんです。
推し活をしていて、推しが嬉しそうにパンを食べているところを見て、ファンは喜ぶじゃないですか。「推しが幸せそうで、私 最高です」とか、推しの幸せが私の最高くらいの感じで、相手の幸せを自分のものとして摂取できるようになると、何をしていても応援するスタンスができますよね。
なので、推しがダサい私服を着ていてもかわいいってなるじゃないですか。もう最高!って。そこでダサいからいやだってなるのは、距離が近いんです。彼氏とかもそうで、彼氏がダサい服を着てきて、「カエル化。きもっ」みたいなのは、距離が近くなればなるほど生まれるんです。
離れていれば多少ダサい服を着ていても「やだ♡かわいい♡ダサい~♡」みたいになるし、遠いけど、最も近くに行けるのが「尊い」です。
そして「尊い」は自分に対しても使います。目の前のことにいっぱいいっぱいになっている自分の状態が、おもしろいなと思います。あまりに達観して、ドライに賢く生きるのはつまらないと思っています。
ひとつひとつちゃんと悩むし、ひとつひとつすっ転ぶしみたいなことをして「あっ、やっちゃった」って頭を抱えながら進んでいって、浄化している時間にふと振り返って「なんて尊いのだ」っていう″神の自分”と”人の自分”の距離感を自分の中で遠くしています。だから「尊いな」って慈しんで、人間の自分がもっとがんばれるんです。「これは尊い状態だ」って自分に対してそれを思えると、他人に対しても思えるようになります。
子供がテストで100点中30点しか取れなかったときに、「どうしよう!親として、家でもうちょっと勉強をさせたほうがいいのかな」とかは、一切思わないんです。「やばい!伸びしろしかない!70点も伸びれる!」みたいな。子供目線で考えたら点数が低いと「怒られるからやばい」ってなるし、学校でもそういう「もっとがんばりましょう」っていう扱いになるじゃないですか。だから「がんばらなきゃいけない。家に帰ってもきっとこの感情の上塗りされるんだ」みたいな感じになりますが、尊がられていれば効果として気を軽くすることができるんです。尊がる気持ちを鍛錬できるとすごくいいですよね。
自分で「尊い」をやって周りにも「尊い」をやる目的は、気を軽くすることなんです
。尊いをオモチャ扱いしているんだろうなと思います。畏まらなきゃいけないっていうのはないです。死ぬか、死なないかがベースにあるので、いかに面白く生きれるかっていう、気が軽くなれば、全部上手くいくって思うんです、人なんて幸せにしかなれないんだって思います。


比較とは自己理解

私の使命はどうやら「平和」らしく、本当にそうだなって思うんです。
「尊い」という価値観も根っこにあるのは「世の中=平和」な感覚が当たり前にあればいいなと思っているからです。でっかく「戦争をなくす!」とか「平和な世の中へ!」みたいなそんなに大きいことではなく、周りの人に対していいことがあったら「すごくよかったね」って言って、自分のよかったことを話したら「めっちゃよかったね」っていう「いいね」の循環みたいなのが愛のある世界で平和だなと思います。
その輪を広げていくって想像すると、めっちゃくちゃトキメクので、そのために、ビジネスというパッケージにして出しています。
「尊い」という感覚を知って自分にも相手にもできていたら、平和にしかならないんです。安心しかなくなりますよ。人と比べる感覚がどんどん薄くなっていきます。「私ばっかり幸せで大丈夫かな」とか「私ばっかり遊んでていいのかな」っていう罪悪感が、遊べば遊ぶほど、楽しめば楽しむほど、周りの大事な人たちが絶対喜んでくれるんだって思ったら「思いっきり楽しむしかないぞ!」っていう世界線になって、比べる感覚がなくなっていくと戦いがなくなっていきますよね。比べるってことはやりがちで、大事な側面もあると思うんですけど、比べることは自己理解が進む程度の大事さというか、「私に持っていないものをこの人は持っているな。私は持っていないんだぁ」って知るだけのことだと思います。



編集後記

作詞家というアーティスティックな活動をしながら自分らしさを解放して人生を面白くしてくれるメーコさん。
さすが作詞家さん!! って納得の言語化力に圧巻されます。 社会に合わせるということをすればするほど、個性が消えていく…それが大人になるということだと思っていた というお話しがありましたが、 同じように勘違いしてしまっている人ってとっても多いのではないでしょうか?
「浄化」や「尊い」など、メーコさん視点での解釈だからこそ、心にスルスル〜って入っていく。 そんな方もたくさんいるはず。
現実社会を苦しんで来た過去のあるメーコさんだからこそ、わかりやすい言葉や実践しやすい方法を提案できるのだと感じました。

この度はインタビューを受けてくださいましてありがとうございました。
お話を聞いて気になった方は以下リンクより メーコさんの活動をチェックしてみてくださいね。


◆Instagram
 https://www.instagram.com/meco_tootoy
◆「ちょっとワルいメルマガ」 https://note.com/yama_meco/n/n50c5e61cb80a
◆YouTube「ワルい女とズルい男のラジオたまあそび」
https://youtube.com/@tamaasobi-ymt?si=eB7SpF6vgCoT_gdU


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