エルヴィス&ニクソン
昨年、Amazonのタブレットを不注意で壊してしまい、ブラック・フライデーのセール期間中に新しいものを購入した、のだけど、結局、開封したのは昨日だったという、年々、動作が遅くなっている今日この頃であります。
最初の一本目は、この記事のタイトルの映画ではなく、『マイ・ブロークン・マリコ』という邦画でした。(原作を読んでいたもので)
それについてはまた別の機会にするとして、その次に『エルヴィス&ニクソン』を観ました。
エルヴィスの楽曲は一切出てきません(空港でモノマネの素人が歌っていたくらい)でしたが、サントラが出ていたら確実に買っていたくらいに使用楽曲が良かった。
サム&デイヴの"Hold On, I'm Comin'"から始まり、ブラッド・スウェット&ティアーズの"Spinning Wheel"まで60、70年代のヒット曲が効果的に使われていた。
映画の方は実際の出来事から触発されて作られたもので、本当の所はどうだったのか、興味が尽きないが、とにかくエルヴィスはニクソン大統領に会うことに成功した。
エルヴィスはジョン・レノンが嫌いだったらしいが、その点も描かれていたのが面白い。
印象に残ったのは、エルヴィスが側近に向かって言った話。
部屋にお前が入った時にみんなはお前を見るが、俺が部屋に入ると、みんなの頭には俺の歌がバックに流れる過去の思い出が思い浮かび、実際の俺の姿は見えていない、というもの。
尾崎豊が生前に「あとどれくらい、人の心に俺は入ってゆくのだろう?」と言っていたらしいが、観終わった後に、何かスーパースターの孤独のようなものを考えさせられる映画であった。