AIと共につくるFUJI HACK2024の挑戦とAI活用における2025年のきざし
2024年10月4日&11日の2日間にわたる日程で、今年も企業横断ハッカソンFUJI HACK が開催されました!
インスピラボは 2023年に続き、デザインメンターとして参加してきましたので、インスピラボ視点でFUJI HACK 2024を通して得られたの発見や気づきをレポートします。
AIとの距離感が確実に縮まった1年。
メインテーマは、生成AIを使いこなして10年後のNIPPONをデザインする
FUJI HACK2024のメインテーマは「生成AIを使いこなして10年後のNIPPONをデザインしよう」です。”生成AIを使いこなして” ということで、やはりAIへの関心の高さからなのか、様々な業界・企業から総勢63社173名の方が集まりすごい熱気の中 開催されました。
まずは、今回は私がデザインアドバイザーを担当しましたチームより「生成AIって、こんな活用方法があるのか~!」と驚きと発見があった提案と共に実際に触って体感できるプロトタイプを紹介します。
なお、プロト開発者の方には noteへの掲載許可を頂いております。
それでは見ていきましょう!
あなたはラーメンの汁を飲み干しますか?
AIと共に考える、自然環境と経済の新しい関係とは?
ラーメン好きが集まったチームSUSURU。
ラーメンは好きだけど、残しがちになってしまうラーメンの汁。
もし、ラーメンの汁を有効活用する方法が見つかったら?の発想から、自然環境に配慮しつつも飲食業のビジネスを応援するサービスを提案しました。
そのプロトタイプがコチラです!なんと、2つあります!!
🍜 ラーメンリボーン created by 髙橋和馬さん(富士フィルムBI)
https://chatgpt.com/g/g-PGUel6Bt7-ramenrihon
「ラーメンリボーン」は、どうしても捨てなければならないものの名前や写真を入力すると、どうやって生まれ変わらせられるのか提案してくれるサービスです。Step 1:分解、Step 2:各ゴミのリボーン方法と手間、Step 3:リボーン生成物のイメージ構築、Step 4:環境貢献度の点数評価、Step 5:マーケティング施策と価格設定…という5つのステップを踏んで、有効活用の可能性を提示してくれます。
👨🍳 店から出てくるゴミの分類アプリ created by 西野祐希さん(富士通)
https://udify.app/workflow/Ya3Vw1nh0wsnX6m4
続いて、もう1つのアプリでは 飲食店などの店から出るゴミに対して資源としての活用方法とそれによるCO2の削減量を提示してくれます。
実際に2つのアプリを触ってみて、純粋にAIによる具体的な提案にインスピレーションをもらいました。普段からAIを使っているよ~という人でも、食べ物をはじめ日用品のリサイクル、アップサイクルの観点で、新しい視点をもらえます!ぜひ、みなさんお試しください!
AIと共につくるから、AIと共にアクションを起こすに未来へ―
OpenAIのChatGPT発表以降、私たちとAIの距離はぐっと縮まりました。
これまでAIを使う人はごく一部の人に限られていましたが、ChatGPTによってAIと対話する方法が生まれ、さまざまな人がAIを利用することができるようになりました。そして、今回のFUJI HACK でのプロトタイプのように GPTsやDifyを駆使しAIを活用したサービス(アプリ)をつくることで、さまざまな課題へ対処するためのアイデアが簡単に手に入るようになってきていると感じます。年が明け、米国・ラスベガスにて開催されたテクノロジー見本市「CES 2025」では、AIと共にロボットにも注目が集まっているレポートを多く目にします。
AIによって、アイデアがすぐに手に入る時代ともいえる今。
アイデアを見極め、それを現実世界で実行、トライ&エラーを繰り返しでフィットさせていけるかどうかが鍵になのかもしれないと、FUJI HACKを振り返りながら思いました。そして、トライ&エラーの相棒にロボットが再び注目されてるような気がしています。
FUJI HACKの次回テーマは 「AI×ロボット」など、AIを現実世界にもう一段階落とし込むような挑戦ができたら面白そうだなと思います。
(執筆:宮入麻紀子)