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森岡毅のイマーシブ論


こんにちは〜東京大学お化け屋敷サークルInsomniaPR部長のうたです!私たちInsomniaは不眠症をテーマにお化け屋敷を製作中です。

PR部門では、今日から定期的にお化け屋敷製作に向けて色んなことを発信していきます!

このNoteでは主に、部員の好きなお化け屋敷やホラー映画についての考察、またテーマパークなどそれぞれの趣味についてのNoteも書いていこうと思っています💪

まず記念すべき一本目はPR部長の私が、USJをV字回復に導いた森岡毅さんの「イマーシブ論」について考察してみようと思います!

1-0 イマーシブな体験

「イマーシブ」と言われて多くの人が最初に思い浮かべるのは、2024年3月にオープンした「イマーシブフォート東京」だと思います。ディズニーランドやUSJとは違う、自分自身が物語に入る(=没入していく)という斬新さは多くの注目を得ました。

イマーシブ・フォート東京(https://immersivefort.com)

しかし、イマーシブな体験を実現させたのは、イマーシブ・フォート東京が最初でありません。
実は、森岡さんは今から13年前の10周年のユニバーサル・ハロウィンホラーナイト(USJのハロウィンイベント)から既にイマーシブな体験を意識したイベント作りを行っていました

イマーシブさを意識して作ったと思われるイベントをいくつか紹介していきます。

1-1 ストリート・ゾンビの存在

今やUSJハロウィンの代名詞とも言える、ハロウィンホラーナイトですが、USJマニアだけでなく、誰もが楽しめるホラーイベントとして始めたのはUSJ10周年の、2011年が始まりでした。その中で、並ばなくても歩いているだけで、楽しめる「ストリート・ゾンビ」という存在は、新鮮なものでした。

合同会社ユー・エス・ジェイ(https://www.usj.co.jp/company/news/2010/0909.html)
(https://mantan-web.jp/article/20110924dog00m200026000c.html)

どこがイマーシブなのか、それはストリート・ゾンビがゲスト(実際は、ゲストの振りをした演者)を襲うというゲリラ的なイベントです。
例えば、ゾンビにゲストが喰われて出血しそのまま倒れて担架で運ばれていくというもの。

(https://www.usj.co.jp/company/news/2010/0909.html)
(https://ameblo.jp/bjfan/entry-11944670838.html)

この文字だけを見ると、なんか演出っぽいとこ思われるかも知れませんが、そのリアルさといったら、実際その場に居合わせた多くの人が「え…」と、演出かと本当に疑ってしまうような臨場感でした。

「もしかしたら、自分も襲われる…?」ふとそう思ってしまうような「イマーシブな感覚」を、意識して作られたものだったのかなと思います。
この映像をみてみると、そのリアルさが伝わってきます…

また、2014年にはストリート・ゾンビが発生する午後6時前に、園内に置かれた大型ビジョンにゾンビが大量発生したことを伝えるニュース映像が用いられました。今でいうところの、フェイクホラーを意識したこの映像は、大量のゾンビが私たちのすぐそこにやって来ていることを感じさせるイマーシブ感があります。

https://ameblo.jp/yoshiki19870903/entry-12469003404.html

1-2 バイオハザード・ザ・リアルの斬新さ

2013年〜2015年にかけて、USJとバイオハザードとコラボして実際のゲームバイオハザードの世界観を体験できるホラーメイズを作りました。

(https://www.4gamer.net/games/267/G026775/20150525074/)

このホラーメイズが、他と違う「イマーシブ」さを演出するものとして、銃を使いながらゾンビを倒していくというものがあります。実際に、ゲームの主人公として銃を使って、お化け屋敷を進み遭遇したゾンビを撃退し、クリアを目指すというものです。こちらは、実際の映像。

今までのお化け屋敷は、ただ進んでいくものが多かったなか、実際にゾンビと対峙してアクションを自分から動かせる。またそのアクションによって、展開が変わってくるというメイズの設定は、森岡さんのイマーシブな感覚をゲストに味わってほしいと思う気持ちが顕著に表れているものだと思います。

この銃を使うという斬新さが結果的に多くの人気を集め、昨年も「バイオハザード・ザ・エクストリーム+」という銃を使ったバイオハザードのホラーメイズが実装され、名前を変えながらもこの要素は残り続けています。

1-3 No.1イマーシブトラウマ

最後に紹介するのは、2015年〜2017年にかけてUSJで行われていた体験型お化け屋敷「トラウマ」です。

(https://natalie.mu/eiga/gallery/news/154729/387706)

「体験時間約30分」と当時のお化け屋敷としては、戦慄迷宮の次に長い所要時間を誇り、なおかつ体験前に「誓約書」を書かせる、またその誓約書の内容には生きた虫が演出に使われているという記載があり、当時の私には、衝撃でした。R15で当時の私は体験できず、またネタバレ厳禁なため少しだけ紹介します。

(https://osakabay.keizai.biz/photoflash/838/)

トラウマは、施設で昔行われていた「人体実験」を、ゲストが見学・体験していくという設定。生きた虫を触らされたり汚物を触らされたり、また最後には実際に人体実験を受ける、被験者となって拘束されるなど、体験ベースに進んでいくホラーメイズです。

人体実験を説明する医師は(演者)は常にゲストに対して、命令口調・そして高圧的な態度でゲストに接しするため、一部のゲストからは体験後に苦情が寄せられるほどであったようで、森岡さんの「徹底した世界観作りのこだわり」が、読み取れます。

テーマパークではゲストはお客様な立ち位置、それを逆手に取った演出方法は、ゲストが物語に入り込んでほしいと思う(=イマーシブを体感する)森岡さんの気持ちだったのではないかと思います。


まとめ イマーシブの魅力

今回は、イマーシブ要素が強いと個人的に感じた、3つのホラーメイズを紹介しました。ホラーナイトは、USJの最も人気なシーズンイベントです。森岡さんは、実際に「体験・体感できるホラー」を作ることで、多くのゲストにとって満足度の高い体験をつくり出そうとしていたのではないかと思います。

イマーシブ・フォート東京はそんな想いを詰め込んだ、森岡さんにとっての「理想郷」なのではないかと思います。私も、まだ行ったことがないのですが、この記事を書いてテーマパークそして、ホラーファンとしてぜひ行ってみたくなりました!

イマーシブ・フォート東京(https://immersivefort.com)

お化け屋敷サークルInsomniaでは、各地からテーマパークファン・お化け屋敷ファンが集まりお化け屋敷製作に向けて、動き出しています!今後の活動に、ぜひ注目してください!!

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