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「ロールモデル思考法」について

メインビジュアルのイラスト、よくみると2つのインプットだけで5つもアウトップとが出せています。この人きっと天才ですね(笑)


梅田 望夫 さんの著書「「ウェブ時代をゆく」

「ロールモデル思考法」という考え方を、梅田さんが2007年に出した著書「ウェブ時代をゆく」で提唱していました。

僕は、ビジネス書を読む時はサラっと読んで、それでも心に残ったところだけ記憶しておく、という感じで読むのですが(もはや今はビジネス書を読むこと自体、ほぼなくなりました)、この本は2007年に読んで以降、ずっと僕の心の中に残り続けています。

ロールモデル思考法の内容はこんな感じです。

「好きなこと」や「向いていること」は、自分に問い続けても答えは出ない。
だから、その答えを外界に求める。
外界の膨大な情報から、好きと感じた自分の”直感”で、自分のロールモデル(お手本)となるものを選び続ける。

「ある人の生き方のある部分」
「ある仕事に流れるこんな時間」
など、自分が好きと思えるロールモデルを収集し蓄積する。

そして人生の転機には、蓄積されたロールモデルの引き出しを開き、決断のために役立てていく。

「ウェブ時代をゆく」梅田 望夫 (著)

余談ですが、学生時代の就職活動で「尊敬する人は?」という質問がすごく苦手でした。その時に考えていたのが「すごい人はいるけど、その人のすべてを尊敬する、となると違うしな。」という感じで余計なことを考えて「尊敬ってなに?」みたいな気持ちになっていたからです。

そんな自分にとって「この人のこの部分がすごい」だけを切り取って集めていけば良い、という「ロールモデル思考法」の発想はすごく刺さりました。

「ロールモデル思考法」を試してみる

実際に「ロールモデル思考法」を試してみると、僕の場合はこんな感じです。
まずは、自分が「好き」だと「直感」的に思ったものを集めます。

【直感で好き】
1.ラジオ聞きながらのジョギング
2.会議しながらその場で実行する
3.ぼーっとする
4.ビールを飲む
5.犬/猫
6.身近な人たちが楽しんでいるところを外から眺める

次に、それぞれの「好き」の理由を少し自分自身で「深堀り」していきます。

【深堀り】
1.ラジオ聞きながらのジョギング → 一石二鳥
2.会議しながらその場で実行する → スピーディーに仕事できている感
3.ぼーっとする → 一段落ついた後の時間
4.ビールを飲む → ビールを飲みながら考えごと
5.犬/猫 → 感情表現がストレート/自由
6.身近な人たちが楽しんでいるところを外から眺める → 自由な雰囲気

その上で、「深堀り」した情報から「要素」を取り除きます。

【要素】
1.一石二鳥 → 効率的
2.スピーディーに仕事できている感 → 効率的
3.ひと段落ついた後の時間 → リラックス
4.ビールを飲みながら考えごと →リラックス
5.感情表現がストレート/自由 → ありのまま
6.自由な雰囲気 → ありのまま

この要素から自分自身は「効率的」「リラックス」「ありのまま」が好きということが自覚できます。

ここから自分なりの解釈も補足すると、下記のような状況であれば、自分がストレスなく最大のパフォーマンスを発揮できる、ということがわかってきます。

・周りも自分も無駄な習慣に囚われず効率的にアクションを起こせる環境
・仕事以外の時間(仕事の合間も)はすぐにでもリラックスできる環境
・まわりのメンバーがありのまま(自分らしさ)を発揮して働いている環境

このように自分自身の特性がわかることで、逆にストレスがかかっている時も、何が原因(上記と逆のことが起きている)かがわかりやすいですし、どうすれば解決できるかもわかりやすくなります。

さらに、僕の場合は上述した内容以外にも「自分の好き」を落とし込んだ結果、下記の要素があることがわかっています。

・素材そのもの
・新しい気づき
・自分でやる
・仕事とプライベートにあまり境目がない
・肯定的

ここから、僕自身はきるだけ上記にマッチングする状況に身を置くことで、ストレスなくパフォーマンスを発揮できることを自覚しています。

「ロールモデル思考法」まとめ

いかがでしたでしょうか?これを読んでくださっている皆さんも、是非「ロールモデル思考法」を試してみてください。

自分の「直感で好き」を集めて「深堀り」して「要素」にまとめるだけで、自分自身の理解が深まるのと、自分がどういう環境に身を置くと良いか、がよくわかると思います。

さらに、梅田望夫さんも著書の中で述べているのですが、この「好き」は時間とともに変わっていきます。「前は好きだったのに今はそうでもないな」と思ったなら、素直にその気持ちに従って情報を上書きしていくことをお勧めします。

旅行の時とか、年末年始の休みの時とか、ふとしたタイミングで「ロールモデル思考法」を使って自分自身を見つめ直すのも良いかもしれません。
是非お試しください。

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