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2024年元旦の日経新聞~昭和99年 ニッポン反転|解き放て~

2024年を迎えました。年始早々に「令和6年能登半島地震」「羽田JAL機衝突事故」が発生し、お祝いムードではなくなってしまいました。被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

毎年、元旦の日経新聞の一面は、経済を中心に考えた「日本の未来に向けたメッセージ」が込められていて、大変興味深いです。
そんな2024年1月1日の日経新聞を紹介します。


昭和99年 ニッポン反転(1)|1月1日

年始特集として「昭和99年ニッポン反転(1)」「解き放て」と力強い文字で1面を飾っています。目に留まったキーワードは下記。

・世界に出よう
・若者に投資をしよう
・物価と賃金が上がれば、凝り固まった社会は動きだす
・昭和の習慣が邪魔だ
・いきなり世界へ

既視感のあるようにも感じるキーワードですが、改めて元旦に日経の一面に掲載することで、「ここが日本の課題だよ」と伝えようとしているように感じます。

日経新聞では上記の背景として、日本のGDPが世界2位(2000年)から32位(2023年|G7最下位)まで落ちたことを挙げています。

「古き良きあの頃・・・」と考えている昭和世代の人たちの意識改革がマストだよ、というメッセージのように聞こえますね。

昭和99年 ニッポン反転(2)|1月2日(電子版)

「ニッポン反転シリーズ」。1月2日には「横並び日本、ノーベル賞の卵を門前払い 異能は革新生む宝」のサブタイトルで電子版に掲載されています。そこで目に留まったキーワードは下記です。

・特別な才能を持つ異能や変人を締め出してきた日本
・平等主義に安住した末路が、科学力の没落
・アインシュタインは現在なら大学院生の26歳で相対性理論を発表した
・変わった人こそ、社会に活力を生む源泉

上記のキーワードとともに、若い世代の可能性を潰してきたことの事例をたくさん挙げています。

過去の元旦の日経新聞ではAI技術やテクノロジーの話も多く、技術的な未来志向の傾向にある中、さらに2023年にはchatGPTなどの技術革新が出てきている中で、あえて技術的な未来の話ではなく、「マインドを変えよう(特に昭和世代)」に焦点を当てている点が、今年のポイントのようです。

ちなみに、2023年の元旦の見出しは・・・

ちなみに2023年の元旦は「分断」と「フェアネス(公正)」でした。

端的に言うと「分断には行き詰まりしかない、フェアネスで問題解決していこう(希望・願望)」という感じです。

2022年2月に起こったロシア・ウクライナ戦争の影響を大きく受けての記事のように感じました。

「フェアネス(公正)」については、個人的にも DE&I のE(Equity)とも関連していて、非常に関心のあるワードなので印象に残っています。

2024年元旦の日経新聞から感じること

「昭和99年」と聞いて興味を持つ世代ってどの世代でしょうか?
昭和生まれの40歳代以降の年代の人には響くと思いますが、平成生まれの人からはピンと来ないのではないでしょうか?

活字のプロの新聞社があえてこのワードを選んだところからも、「昭和世代の人たちが老害として重石になっていることに気付きなさい」というメッセージに聞こえます。

僕自身でいうと、「株式会社Insity」を創業して7期目になる今年。まだまだ会社として未熟な段階で、「解き放て」と言うレベルにないとは思いますが、いずれ企業が成長した際には、自分自身が「老害」にならず「若者に投資」できる状態でいたいものです。

ではでは。

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