dbts2023セッションレポート#6 C15「オンプレからクラウドまでPostgreSQL高可用性選択のポイント!」
こんにちは。株式会社インサイトテクノロジー マーケティング本部です。
インサイトテクノロジー社員がdb tech showcase2023のセッションを受講した感想レポートの第6弾をお届けします
db tech showcaseについてはこちらの記事をご覧ください。
報告者
株式会社インサイトテクノロジー
コンサルティング本部第2部
東
セッション情報
セッションID:C15
タイトル:オンプレからクラウドまでPostgreSQL高可用性選択のポイント!
登壇者:SRA OSS合同会社
OSS事業本部 技術部
部長
佐藤 友章 氏
セッション概要
セッション内容まとめ
このセッションで伺ったのは、PostgreSQLの高可用性を実現する方法と、その際にどの方式を選択するかのポイントやPostgreSQLのHA機能についてのお話しでした。
PostgreSQLの高可用性を実現する方式には以下のようにバックアップとレプリケーションで実現することが可能とのこと。
レプリケーション方式については2種類あり、それぞれで動作が違うため、実現したい要求によって選択するとよいとのことでした。
・PostgreSQLのバックアップ
・論理バックアップ:pg_dump,pg_dumpall
・物理バックアップ:pg_basebackup
・WALアーカイブ(トランザクションログ)
・レプリケーション方式
・ストリーミングレプリケーション
→スタンバイは参照のみ可能
→同じメジャーバージョン、プラットフォームであること
→高可用性の目的で採用されることが多い
・論理レプリケーション
→異なるメジャーバージョン、プラットフォームでも可能
→サブスクライバー側でも更新可能
→バージョンアップなどで移行したいときに利用されることが多い
・レプリケーション同期モードには、以下があるということ
・非同期モード(off or local) ローカル側のWALの書き込みを待つか待たないかの違い
・準同期:リモートへのWAL転送を待つ
・同期:リモートでのWAL書き込みを待つ
・完全同期:リモートでのWALの適用をまつ
PostgreSQLのHA機能について
PostgreSQLにHAの機能はないので、PostgreSQLをサポートするHAクラスタソフトを使う。
フェールオーバ機能だけなら、サードパーティー製のHAクラスタソフト
フェールオーバ機能以外にも負荷分散やコネクションプール機能を使用したいなら、Pgpool-Ⅱなどが使える。
聴講した感想
初心者向けということもあり、RTOやRPOの説明などもしながら、PostgreSQLでの高可用性の実現について非常に分かりやすく説明していただき、理解しやすかったです。おかげで、PostgreSQLに興味をより持つことができました。
今セッションでの実施はなかったのですが、機会があればこの内容で簡単なデモなどもぜひ見てみたいと思いました。
db tech showcaseについて
db tech showcaseは、データに関わるすべての技術者に「学び」「気づき」「変化」を提供する、国内最大規模のデータ技術カンファレンスです。
国内外の有名テック企業が一堂に会し、国内外の革新的な技術や最新の事例などの多数のセッションを提供しています。
12年目となった2023年は12/6~12/8の3日間、ベルサール六本木グランドコンファレンスセンターにて開催され、データに関わるたくさんの方にご来場いただき大盛況のうちに閉幕しました。
2024年は7月に開催予定ですので、ぜひお見逃しなく!
https://www.db-tech-showcase.com/
アーカイブ配信のご案内
db tech showcaseは、期間限定でアーカイブ動画を配信中です。
このレポートでご紹介したC15セッションをはじめとする約100セッションをオンラインでご視聴いただけるほか、講演資料のダウンロードも可能です。
※一部をのぞく
ご視聴には会員登録(無料)が必要となります。
皆さまのご登録・ご視聴をお待ちしております!
https://www.db-tech-showcase.com/2023/