dbts2023セッションレポート#9 I23「【SBI生命保険様事例】円安に立ち向かいコスト最適化する未来へ! ~次世代データウエアハウス構築の未知のスキルを探索しよう~」
こんにちは。株式会社インサイトテクノロジー マーケティング本部です。
インサイトテクノロジー社員がdb tech showcase2023のセッションを受講した感想レポートの第9弾をお届けします。
db tech showcaseについては、こちらの記事をご覧ください。
報告者
株式会社インサイトテクノロジー
プロダクト開発本部
飯塚 大智
セッション情報
セッションID:I23
タイトル:【SBI生命保険様事例】円安に立ち向かいコスト最適化する未来へ! ~次世代データウエアハウス構築の未知のスキルを探索しよう~
登壇者:SBI生命保険株式会社
情報システム部 部長
狩野 泰隆 氏
セッション概要
セッション内容のまとめ
SBI生命保険における DX について、その目的や進め方から、使用した技術・ツールなどまで細かくお話しいただきました。
DX 「攻め」と「守り」の目標
DX を進めるにあたって、「攻め」と「守り」の目標を立て、それぞれの目標に関して、
「攻め」:新技術へのチャレンジ、アジャイル的な発想
「守り」:適宜システム構成を見直し、コストを常に意識する
といったことが重要とのことでした。
AI の導入
SBI生命保険では、顧客との接点である「コンタクトセンター」を改善することを初めの目標としました。
コンタクトセンターの業務改善ために、AWS の Kendra の RAG(Retrieval-augmented Generation、外部リソースの知識を利用してAIの生成を強化する仕組み) や Semantic Search (入力ワードとの一致だけでなく、ニュアンスも捉えた検索システム)といった AI を取り入れたサービスを積極的に活用しているそうです。
今後は「テキスト」データだけでなく「声」のデータにも対応し、365⽇アクセスできる次世代のコンタクトセンターを目指す、とのお話もありました。
次世代DWH の構築
DWH 構築の目的と構築のフローを詳細にお話しいただきました。
DWH を構築すること自体が目的ではなく、それによる外部連携・ビッグデータ分析基盤を構築することが目的だとおっしゃっていたことが印象的でした。
また、DWH 構築を建物の建築にたとえて(基礎→建築→引っ越し)説明いただきました。
聴講した感想
「DWH を構築すること自体が目的ではなく、それによる外部連携・ビッグデータ分析基盤を構築したい」という話が特に印象に残りました。
DX・AI・データサイエンスというワードの流行だけに乗っかると、その後のインサイトにつながらなかったり、セキュリティインシデントになったりすることがあると思います。当たり前のことではありますが、そこを強調していたことが印象的でした。
これに限らず、「やったこと」それぞれに対して「その目的」をお話しされていて、とても飲み込みやすかったです。複雑な DX をブレークダウンし、解像度の高いワークフローを実現していたと感じました。
データの民主化(データの利活用の促進)を促す製品 「Insight Governor」の開発に携わっている身として、ユーザーが製品を使う目的・ストーリーをしっかりと考え、そのうえでユーザーのインサイトにつながる製品作りに取り組みたいと改めて思いました。
db tech showcaseについて
db tech showcaseは、データに関わるすべての技術者に「学び」「気づき」「変化」を提供する、国内最大規模のデータ技術カンファレンスです。
国内外の有名テック企業が一堂に会し、国内外の革新的な技術や最新の事例などの多数のセッションを提供しています。
12年目となった2023年は12/6~12/8の3日間、ベルサール六本木グランドコンファレンスセンターにて開催され、データに関わるたくさんの方にご来場いただき大盛況のうちに閉幕しました。
2024年は7月に開催予定ですので、ぜひお見逃しなく!
https://www.db-tech-showcase.com/
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