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【dbts2024 レポート】今こそ分散データベースへ! YugabyteDBの概要から構成選定まで徹底解説

こんにちは、コンサルティング本部の冨岡です。
db tech showcase 2024 1日目のD9のセッションである「今こそ分散データベースへ! YugabyteDBの概要から構成選定まで徹底解説」のレポートをお届けします。

セッション概要

分散データベースであるYugabyteDBが今、大きく注目されつつあります。 PostgreSQLやCassandraとの高い互換性や強力な一貫性に加え、ゼロダウンタイムの高可用性や耐障害性、優れたスケーラビリティなど、RDBMSとNoSQLの両方の特長を兼ね備えており、国内外で着実に実績が積み上がってきています。

YugabyteDBではマルチリージョン、マルチクラスタ、地理分散など多くの構成パターンや構成オプションが用意されており、導入する前に、それぞれの用途、メリット・デメリットを理解し、用途や目的に合った構成を選ぶことが重要です。

本セッションでは、YugabyteDBをご存知ではない方にもわかりやすいように、YugabyteDBの概要・特長から、用途や目的に合った構成選定のポイントおよび最新情報までご紹介します。

スピーカー名:
SRA OSS LLC
OSS事業本部 技術部 基盤技術グループ
プリンシパルエンジニア 兼 Pgpool-II開発者
彭 博 様

はじめに

分散データベースであるYugabyteDBはPostgreSQLやCassandraと高い互換性を持っており、RDBMSとNoSQLの特徴を兼ね備えたデータベースになります。
こちらのセッションではそんなYugabyteDBについて基本的な特徴について説明いただきました。

セッション内容まとめ

1.YugabyteDBの概要

RDBMS/NoSQLそれぞれの懸念点
-RDBMS
大規模データを扱うと処理性が落ちる

-NoSQL(Cassandra,MongoDB等)
データの一貫性(整合性)が保証されない
SQLが使用できないため、複雑なSQLを記述することができない

上記に対応しているのがYugabyteDB
-YugabyteDBの特徴
PostgreSQL、Cassandraと高い互換性がある
ACID特製やトランザクションがあり、SQLを使用することもできるため複雑なSQLも実行可能

2.YugabyteDBの特徴(可用性)
YugabyteDBには可用性機能が搭載されている
AZレベルからクラウドサービスレベルまで耐障害性を実現している
→マルチAZ、マルチリージョン、マルチクラウド

YugabyteDBはスケールアウトも実現できる
→PostgreSQLでは外部ツールの使用が必要なため、運用コストがかかる

YugabyteDBでは水平方向のスケーラビリティが可能
→分散トランザクションにも対応し、複数ノードにまたがってもトランザクションの一貫性が保たれる

3.YugabyteDBの特徴(地理分散)
YugabyteDB固有の機能として地理分散が可能
地理的に分散した環境でデータベースをデプロイすることで低レイテンシを実現可能

聴講した感想

初心者向けのセッションということもあり、YugabyteDBの特徴について一から説明いただいたため、非常に理解が深まりました。
YugabyteDBについて概要を聞いてみたいという方にはお勧めのセッションだと思います。

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