【神聖視される”自己分析”】本当にやるべき就活の自己分析とは
こんばんは。Mattです。
私は就活をしていた頃、自己分析が大嫌いでしたし、無駄に神聖視されていて気持ち悪いとすら感じていました。
【大前提】自己分析は必要か?
結論から述べると、自己分析は必要だと思っています。
ただ、バカ正直に「自己」を「分析」するのは無駄な作業です。
自己分析の無意味さについて
やりたいことがない人間にとって、自己分析の結果やりたいことが見つかることは、まずありません。断言します。
今現在何かに対して特別な使命や関心を持ってない以上、
「自分の過去を分析」する自己分析を通して本当にやりたいことは見つかりません。
世の中には、使命感をもって何かに取り組んでいる方々がいますし、夢をかなえるために全力で走っている方々もいます。
しかし大半の就活生は、そんな強い信念なんか持っていないのです。(読者の皆さんもそうですよね?)
ではなぜ大手の就活サイトや就活塾は、自己分析を神聖視して、何かにつけてこれをしなさいと言ってくるのか?
それは2点あります。(完全に私見ですのであしからず)
1点目は、就活生に夢を見させず妥協のポイントを理解させるためです。
先程「やりたいことがない人間が大半」とは言いましたが、
とはいえ本当に何にも興味がない人は逆に稀で、例えば初任給1000万円超えで石原さとみと結婚できるかもしれない外資系投資銀行や、誰しも1度は憧れるパイロットなど、
なんでもいいですが入れるなら入ってみたい企業ってありますよね。
でも、みんなが憧れるこれらの企業に入れることはごく稀。
そこで自己分析の結果、「自分は本当はこんなことに取り組みたいのか!」と信じさせ、受ける企業の幅が一気に広がるのです。
(ちょっと難しく言うと、思いや経験を一段階抽象化させ、企業の業務もまた抽象化させ、やりたいことと企業のマッチ率を上げています。)
結果として就活生や内定者は自己分析に感謝して、世の中では神聖視がより強まるのです。
2点目は、就活生に「やった感」を感じさせることです。
就活を指南するサイトや塾は、自己分析を作業としてやらせることで、就活をやっているのだと錯覚させています。
就活は受験の偏差値と違い客観的に自分のレベルがわかりませんし、何より問題に決まった答えがありません。
そんな中、就活を「教える」立場の人間はテンプレ的なものをやらせることが大好きなのです。
(例えば絶○内定とかいう本がありますが、まさにあれなんか就活生に脳死で作業をやらせるわかりやすい手口ですね。)
こんなことを書きながら、このnoteを運営している自分は気を付けなければ、と思っているところです。笑
【本題】自己分析の意味
そんな無意味な自己分析で溢れていますが、だったら自己分析は何のためにやる必要があるのか。それは・・・
志望動機やガクチカの根拠づけ
これだけです。
あなたが面接官だとして、学生にESや面接で志望動機や自己PRを話されたと想像してみてください。「御社の理念に共感・・・」とか「こんな強みがあります・・・」とか。
「いやほんとかよ!」ってなりますよね?
もちろん面接官だって元就活生なんですから、盛り盛りなのは知っています。
でもそこで自己分析をして、過去に自分が頑張った状況を抽出して、
例えば「こんな経験から食を通して人を喜ばせることに情熱を感じた。だから御社の食を通じて社会貢献という理念に共感した」という理由付けができればどうでしょうか。
面接官は感動まではしなくても、少なくとも「なるほどね」と納得しますよね。面接はこの程度で十分です。
伝えたいことを伝えるためには、理由付けが必要です。
そしてその理由付けが自分の経験であれば、面接官も想像しやすくなりますし、深堀された時にも難なく答えられる。
これがまさに、自己分析が必要な理由です。
【結論】やるべき自己分析とは?
では実際にやるべきだとMattが考えている自己分析とは何なのか。
それは、「ゴールを見据えた自己分析」です。
言い方を変えると、
× 一般的な自己分析:過去の自分の分析 ⇒ 志望動機・エピソード構築
○ やるべき自己分析:志望動機・ストーリー上で根拠として欲しい経験にあたりをつける ⇒ 自己分析をしてそれを引っ張り出す
志望動機やガクチカの詳しい構築については、記事を改めて書く予定なので省略しますが、
「使える」経験やエピソード(=万能エピソード)は分析してみるといくつかしかありません。
これさえ見つかれば、あとは言葉を少し変えていけば、ほとんどの質問には対応できるようになるはずです。
ちなみに私の場合は
エピソードA ⇒ ガクチカ①、自分が熱意を感じる場面の原体験、論理的思考力の根拠、泥臭く努力する根拠
エピソードB ⇒ ガクチカ②、チームワークの根拠、リーダーシップの根拠、泥臭く努力する根拠
エピソードC ⇒ ガクチカ③、自分が熱意を感じる場面の原体験、リーダーシップの根拠、責任感の根拠
ご覧の通り、3つのエピソードで大体カバーできました。
被りもありますが、ガクチカでAを使ったら泥臭エピソードはBで...というような使い分けができるので便利です。
私も経験がありますが、
就活サイトのテンプレを見て、自己分析本を買ってきて、ひたすらそれと格闘し続けることは本当に無意味です。
是非頭を柔らかくして、
「ゴールから考える自己分析」をスタートラインに効率的な就活を進めてください!
(by Matt)