公民館BOOKカフェ:レポ(in長町)
みなさん!こんにちはSYABERIBA代表の慶應3年内島駿介です。
SYABERIBAは、令和4年度の協働のまちづくりチャレンジ事業に採択して頂き、1年間を通して金沢にてまちづくり活動を行っています。
今回は9月24日に長町公民館にて開店した「公民館BOOKカフェin長町」のイベントレポートをお届けします。北國新聞さんにも取り上げてもらいましたので、良ければコチラの記事も見て頂ければと思います!(前回の押野公民館でのBOOKカフェの模様はコチラから!)
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さて、今回のBOOKカフェの舞台となったのは、長町公民館。
前回は雨で、今回も雨が降らないか心配ではありましたが、なんとか持ってくれました。中に入ると「公民館BOOKカフェ」の表示が!
SYABERIBAの協働まちづくりチャレンジ事業は、「金沢方式をとり、公民館運営費が上乗せされているが故に高い自治会費に見合うような地域住民による公民館の活用が本当にされているのか?」という疑問から始まりました。このようなスケジュール表を見ると、かなり頻繁にイベントが行われているように思われている一方で、実際の利用者数はどんなものなのか気になる所でした。公民館の設備はかなり整っていて、学生団体のイベントや対面MTGにも全然使えるなと思いましたし、もったいないという気持ちを改めて感じることとなりました。
今回の公民館BOOKカフェは、別に私が関わっている金沢学生まちづくりプログラムとして実施した「つきいち学生講座」とセットで行うこととなりました。「つきいち学生講座」についても実施目的は同様で、地域への大学での学びの還元という建付けの下、公民館の有効活用とそれに付随した世代間交流の創出を目的としています。本レポートでの少しだけ紹介させて頂ければと思います。
さて、公民館BOOKカフェのレポートに戻ります。今回は以下のような式次第で進行していきました。
まずは、アイスブレイクがてら自己紹介。イベントに参加してくれた立場も年齢も異なる計9名の方が順に自己紹介をしていきます。
金沢市役所職員のMさんは、今年やりたいことで「もう達成したけれど、北海道に旅行に行き、全国制覇することを今年中に達成したいと思っていた。」というお話をして下さいました。最後の未踏の地が北海道とはなかなか意外な感じがしますが、インドア派の内島からすると全国達成しようとするその心意気に感服すると共に、それをやってのけた行動力に拍手を送りたいと思いました。
さて、お次はBOOKレビューの作成となります。公民館BOOKカフェのルールとして偶発的な本との出会いを生み出すために、推薦本を表紙が見えない状態で持参してもらうだけでなく、後のBOOKプレゼンテーションにて「タイトル・著者名」を出さずに本を紹介するという形式をとっています。そのため、あらすじを含めこそすれ、それ以外にもその本にいつであったのか、その本が自分にどんな影響を与えたのかという中身以外の部分でもプレゼンをすることが求められます。皆さん、持参した本を見返しながらプレゼンの内容を構想していきます。
さあ、そしてお待ちかねのBOOKプレゼンテーションの時間がやってきます。個人的な思想を垂れ流すことになるのですが、私内島は本が本当に好きです(じゃなきゃ、こんなイベントやりませんしね笑)。特になぜその本を読もうと思ったのか、その本が自分にとってどんな影響をであったのかということを知ることで可能となる「この部分にあの人は惹かれたのかな?」「あの人はこの部分をどう感じたんだろう?」と人の顔が浮かぶ読書を好んでいます。2人で本を読んでいる感覚とまではいかないでも、誰から貰った・紹介された本は私たちに特別な読書体験を与えてくれるものだと思います。といっても、そんな読書仲間をなかなか見つけられないのも事実。その意味で、この企画は自分にとって結構嬉しい企画だったりします。脱線した話を元に戻しまして、参加者の皆さんは各々の観点でおすすめの本を紹介して下さいました。
今回の参加者の中で最高齢かつ前回の押野公民館のイベントにも参加して下さった70代のKさんは、プレゼンでも真剣に悩みながら丁寧に1つ1つ言葉を紡いでくださいました(Kさん何かの彫像のポーズみたいで決まってますね笑)。
その後は、BOOKドラフト。BOOKプレゼンテーションを受けて、読みたいと思った本について手を挙げてドラフト形式で取り合うこととなります。
上の画像のように読みたいと思う本が被った場合には、実際のドラフト会議と同様にくじを引き、「あたり」を引いた人が優先する形で本を受け取ることが出来ます。
このドラフト、端から見たらそんなに面白しくなさそうに見えるのですが、いざ自分が競合して、ドラフトで「あたり」を引いたときは結構嬉しいんですね。Mさんも全身で喜びを表現してくださいました!!
BOOKドラフトが終わると本の交換タイム、そしてしばしの読書交流タイムとなります。
それぞれの席で交換した本を通じて様々な交流が生まれていました。SYABERIBAは、1人の小学生の「好きな本について世代を超えて語り合える場所が欲しい。」という声を聞き、彼の姿が「好きな本があっても、共に話し合える存在が同世代にいなかったかつての自分」に重なり、ぜひその思いが叶えられる場を作ってあげたいと思い立ち上げた団体です。もし、この記事をどこかで見てくれていたなら、彼にもぜひ公民館BOOKカフェに参加してほしいと切実に思います。彼が望んでいたような場所を作れていたなら私としても嬉しいです。
多世代交流には、常にジェネレーションギャップによる困難がつきまといます。また、スポーツを通じた交流も同程度の体力のある世代間でしか成り立ちづらいのではないかと思います。その点、本には多世代交流を生み出す大きな可能性があると思います。今後、少子高齢化が進む中で、私が一番解決したいなと思うのは、「孤独」という問題です。目には見えづらいけれど、当事者にとっては本当に苦しい問題なのではないかと思います。確かに、私がやっている公民館BOOKカフェは公民館の読書会で代替可能なものかもしれませんが、大学生が主体となって活動を行うことで、世代間交流のハードルはぐっと下がるはずです。私が大学生で居れるのも後1年半ほど。金沢における世代間交流の在り方に1つのロールモデルを示す企画を作れたらいいな、特に公民館の活用問題とセットで解決策たり得るものを、属人的でなく、継続可能な仕組みを作れたらいいなと心から思っています。
さて、今回の公民館BOOKカフェはここまでですが、その後金沢学生まちづくりプログラムとしての「つきいち学生講座」も実施されました!学生講師を務めてくれたのは、慶応義塾大学法学部政治学科2年のY君。慶應で受講した「リーダーシップ講座」での学びを生かした講座を提供してくれました。
この場で私内島が内容を解説させて頂こうと思ったのですが、Y君から素晴らしい講義のスライドを貰えたので、共有させて頂いて皆さんにも内容をお伝えさせて頂ければと思います。Y君素晴らしい講義ありがとうございました。(Y君の講義資料はコチラから!)
最後に皆さんが紹介して下さった本たちをホワイトボードに書いていただきました!気になるものがあれば、この記事を読まれているあなたもぜひ読んでみてください!
楽しい時間を共有して下さった参加者の皆様、そしていつも自分の金沢での活動に協力してくれている運営の方々に心より感謝申し上げます!
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さあ、この記事を読んで「自分も参加してみたい!」「自分も運営として、司会とかやってみたい!!」と思って下さった方に朗報です。第3回の公民館BOOKカフェを10月22日に戸板公民館にて実施予定です!!
参加を希望される方はコチラのフォームよりお申し込み下さい。「せだいをこえてたいわする」をテーマに活動してきたSYABERIBAには年齢制限などありません、小学生から高齢者の方まで「こういうことをしたい(ex.イベント司会をやってみたい)」というものがあれば、この企画の範囲内となりますが、運営側としての参加も歓迎しております。皆さんとお会いできることを楽しみしております。
また、「ついいち学生講座」も実施予定です!次回は、街歩き企画などを主催してきた金大生のM君を講師として以下のようなテーマで講座を実施します。こちらもぜひ公民館BOOKカフェと共にご参加ください!(こちらのみの参加も大歓迎です)
ついきち学生講座の申し込みはコチラのフォームから!!
「金大生でまちづくりと言えばこの団体」と誰もが名を上げるような学生団体の代表が学生講師として講座を提供してくれます。私個人的にも気になっている内容ですので、興味が湧いた方はぜひお申し込みください。
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SYABERIBAとしては、『カメラマンになって、ママの笑顔を撮影しよう』(子供カメラマン体験)という企画も同様に協働まちづくりチャレンジ事業として取り組んでおり、12月4日に第二回を開催予定です。そちらの企画が気になる方は、第1弾となった8月23日実施分のイベントレポをぜひ閲覧して頂ければ!
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SYBERIBAは、議論に限らず今後も世代を超えた交流の創出を行っていきます。SYABERIBAへの参加希望者や詳細を知りたい方はコチラから!