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なぜ、僕がSYABEIBAを作ったのか。

『全世代型議論コミュニティSYABEIBA』とは、小学生から社会人までが週に1回集い、様々な社会問題や個々人の悩みについて世代を超えて議論をするコミュニティである。「価値観の衝突と融合を楽しみ、やりたいと思ったことを気軽に実現できる場」をコンセプトとしており、参加及びすべての活動は無料。現在77名のメンバーがいる。(2022年2月)

言ってしまえば、単に週1回Zoomを繋いで1時間おしゃべりするだけであるが、僕はこのコミュニティに代替不可の価値を見出している。どんな経緯でこのコミュニティが作られたのか、どんなことをしてきたのか、どんなものにしていきたいのか、今後SYABEIBAに参加するメンバーの方々に伝えるため、ここに記しておきたい。

この記事の最後にSYABEIBAのグループに参加するためのリンクがあります。興味が湧いた方は、そこから気軽にSYABEIBAにご参加ください!

1.SYABEIBA誕生のきっかけ

SYABEIBA誕生のきっかけの1つは、2021年10月9日に行われた第二回次世代 SDGs アイデアソンで出会った1人の小学生の言葉でした。

「僕は図書館に行くのが好きで、本もよく読むけどその内容について話し合いをする機会があまりない。図書館で本の内容について話し合いをする会があったら面白そう。」

それは、まさにかつての小中学生であった頃の自分が持っていた問題意識と全く同じものでした。本を読んで、知った内容を共有したいと思っても、まともに相手になって話し合ってくれる存在がいないというのは、なんとも寂しいものです。テレビやYoutuberの話題で盛り上がる友人たちと本や社会問題について話せたらとても楽しいだろうなと思います。SYABEIBAでは、各人が興味あるテーマについて、その場集合で議論する形を採っていますが、知らなかった事実や考えもしなかった視点からの意見を貰う度に自分が小中学生のときも、このようなコミュニティがあったら良かったのになといい意味で後悔させてもらっています。

以上のような出来事があり、何か議論の場を作ることは出来ないか色々と模索していた自分に、2つ目のSYABEIBA誕生のきっかけが訪れました。それは、金沢市の市民協同推進課が主催する金沢まちづくりプログラムでした。テーマは、「学生と地域の繋がりづくり」ということで、ここで世代を超えて議論するというアイデアが浮かぶことになります。活動の中で公民館の館長さんや地域おこし活動を行っている住民の方に取材させて頂くと、学生と地域の繋がりはイベントきりの関係性になってしまっていることを一番の問題点とされていました。学生と地域の関わりは継続性の観点で非常に脆弱だったのです。継続性は、それを行うことに大きな価値があるものか、もしくはそれを行うことが簡単で気軽なものであれば容易に得ることが出来るのではないでしょうか。この点、議論というものは何の道具も、特定の場所も必要としないものです。そして、今のSYABEIBAのようにオンラインがメインの活動とすれば、その気軽さ故に継続性は容易に得られるものだと確信しました。地域と学生を議論を通じた交流で繋げるという考えが、世代を超えたコミュニティというSYABEIBAの特性に繋がったのです。

SYABEIBAの構想が出来上がった自分にとってSYABEIBA誕生の最後のきっかけとなったのは、やってみたら案外どうにかなるという経験でした。大学2年になって、高校の友人にもなかなか会えず、久しぶりに顔だけでも見たいなあというエゴから、どうしたら友人たちの顔を見れるか模索した結果、私は母校向けに勝手にオンラインオープンキャンパスをするという作戦を思いつきました。オープンキャンパスに同級生を誘えば、真っ当な理由でもって画面越しにでも彼らに会えると思ったのです。全く協力者が得られない段階で、企画書を作成し、先生経由で繋げてもらい母校の職員会議で協議して頂きました。その時作成した実物はこちらです↓

冒頭の文言                                               

県外に出ること自体がリスクとなっているコロナ禍、71 回生に何かできることはないかという思いから発足した企画です。

真っ赤な嘘です。あたかも、71回生が団結して企画したように見えますが、この時協力者は誰一人としていませんでした(というか、募集もしてませんでした)。しかし、71回生の熱い思いが込められた企画書は見事、職員室会議を通過し、実施許可を獲得するに至ったのです。そこからは、とにかく、全体告知をすると共に、個人的に誘いたい人を個別に誘って行きました。個人情報が載ってるので、ここでは共有できませんが総勢20名の協力者は、みんな素晴らしい資料を作成して頂き、かつ当日も素晴らしい紹介をして頂きました。無事、すべての日程が終わった時には学校側からは「企画してくれてありがとう。」という言葉を貰いました。そして、同級生が作ってくれた資料は、後輩たちにも共有され進路相談にも活用されることとなったのでした。最初は、完全なる自分のエゴで始まったアイデアでも、嘘で塗り固められた企画書でもここまでのことが出来るんだと知れたことはSYABEIBA誕生にも大きく寄与した経験となりました。

そんなわけで、私はSYABEIBAを本当に軽い気持ちで始めたのでした。

2.SYABEIBAのこれまで

これまでSYABEIBAでは大きく2つのことをやってきたように思います。

①各自が持ち寄った議題や悩みについて世代を超えて議論する         これは、SYABEIBAで自分が素直にやりたかったことそのままのことです。一見、何気なく暮らしている隣人や友人、近所の人にもみんなと考えてみたいこと・悩みがある。これは、至極当たり前のことですがそれを発散する場は中々ないように思います。しかも、世代を超えて色々な角度から考えたりアドバイスを貰える場というのもそうそうないでしょう。そういった意味で、毎回のSYABEIBAで私自身もたくさんの刺激を得ることが出来ています。

②試験・入試対策                          私自身が、東京でディベート講座を持たせて頂くなど、議論に関しては色々と勉強している身としてSYABEIBAでは、推薦入試対策や医学部面接対策、授業でのディベート対策なども行ってきました。入試対策は、受験生の子たちの努力による部分がほとんどではありますが、今のところ全員合格、ディベート対策も好評を頂いています。SYABEIBAでは、対策のための議論の際にメンバーにも加わってもらっています。推薦入試というなかなか練習の場がなく、合格を他のみんなとは同時に喜べない受験生たちもSYABEIBAでは存分に対策に協力してくださったメンバーからの祝福を受け、喜ぶことが出来る環境があります。(受験生の子たちにとっても喜ばしいことなのかは分からないですが笑)今後も、ご連絡頂ければ無料で対策の方対応させて頂くつもりです。

3.SYABEIBAのこれから

SYABEIBAは単に議論する場ではなく、これからは気軽にアイデアを投げ、協力者を募り、実現までサポートを受けられる場も目指します。      

実は、このnote投稿もメンバーからの「全世代型共同ブログ」というアイデア実現の第一歩でもあります。「頭の中でアイデアはあるけど、自分にはできやしない。」「こういうことやりたいけど、協力してくれる人なんていないな。」そんな思いをかつての自分も抱えていました、しかし、案外なんとなくやったら出来たりするものです。もちろん、失敗することも確実にあるでしょう。しかし、大事なのは本気でやってみたいという気持ち。それ以外の協力者や実現までの段取りは、SYABEIBAが全力でサポートする。そんなコミュニティの在り方を目指していきます!

小学生の頃、大学生と大学生と毎週真剣に議論できる場があったなら、  大人になっても議論を通じて交流できるゼミがあったなら、       自分のアイデアを気軽に実現できる環境があったのなら、        とてもワクワクしませんか?

語り合いの中で生まれる価値観の衝突と融合を楽しむ場としてSYABEIBAは皆さんをお待ちしています!

SYABEIBA代表 慶應義塾大学 内島駿介

ご参加はこちらから↓



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