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隕石のサビ取りと防サビのやり方

隕石は、サビますか?

アクセサリーによく使われているギベオン隕石を代表とする鉄隕石や、イミラック隕石などの石鉄隕石(パラサイト隕石)は、いづれ必ずサビます。

これは隕鉄の成分のほとんどが鉄で構成されているためで、酸素と触れることで酸化するからです。鉄が酸化するとサビ(酸化鉄)になります。

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つまり、酸素(空気)と触れないようにすればいいのですが、それは現実的ではありません。しかし日頃の手入れなどでサビを防ぐことは出来ます。

まず、水気を避けてください。

✓ 雨の日は隕石ネックレスをしない
✓ 濡れたら乾いた布で拭く
✓ 保管する時は乾燥剤の入ったジップ付きの袋に入れる

このような小さなケアで防サビ効果はあります。といっても、いづれはサビが出てきてしまいます。その時は以下の方法でサビ取りをしてください。

隕石のサビ取り方法

隕石のサビ取りは一般的なサビ取りとなんら変わりません。ホームセンターなどで売っているサビ取り剤で十分なのですが、それもたくさんあり、何が良いのかが分からないと思います。

今までありとあらゆる防サビ剤を使用して、コスパ、効果ともにベストな方法をお伝えしようと思います。

まず、サビの度合いですが、表面に薄っすらと茶色のサビが出てきた「サビ初期」の場合の処理についてご紹介します。

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ずばり、「クエン酸」が効果的です!クエン酸は100円ショップでも売っており、使用するのは液体タイプの物です。

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それと超音波洗浄機を用意してください。家電量販店やAmazonなどで売っています。

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実際のサビ取りの工程ですが、まず、プラスチック製の紙コップに隕石を入れます。次に隕石が浸るくらいのクエン酸を入れてください。

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次に超音波洗浄機に水を半分くらい入れて、その中に先程の隕石の入った紙コップを入れます。

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そしたら超音波洗浄機を起動させて3分から5分くらい洗浄してください。これでほとんどのサビは取れると思います。

隕石が綺麗になったら今度はクエン酸から隕石を取り出し、重曹で中和します。クエン酸は酸性なので、少しでも付いているとサビの原因となります。アルカリ性の重曹で中和することでサビを防ぐ事ができます。

最後に水が入った超音波洗浄機に入れて隕石を綺麗にします。

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仕上げに隕石をドライヤーなどで完全に水気を取ればサビ取りは完了です。

もしこの工程でサビが取れない場合は、黒錆化している可能性が高いので、研磨するしかありません。研磨するとキレイなウィドマンシュテッテン構造が消えますので、再度エッチング処理をする必要があります。

隕石のエッチングには濃硝酸とエタノールのナイタール液を使います。エタノールは薬局で売っていますが、濃硝酸は劇薬ですので、一般の人は購入できません。

なので、もしそうなってしまった場合は専門家に依頼するしかないでしょう。もしそのような隕石をお持ちであれば、お気軽にLINEよりご連絡ください。

大きさや重さによってお値段が変動しますが、隕石お掃除サービスもやっております。また、当店で購入された隕石につきましては、隕石ケアの永久保証サービスがついておりますので、ご安心ください。

隕石の防サビ方法

隕石によって防サビ方法は異なります。それは隕石によってサビやすさが違うからです。

例えば、ギベオンの場合、鉄隕石の中でも錆びにくいので防サビオイルを塗っておくだけで十分な防サビとなります。

一方、ムオニオナルスタの場合、ギベオンと比較にならないくらい錆びやすいです。ですので、オイルだけでは防サビ加工としては不十分なのです。では、ムオニオナルスタのような錆びやすい隕石の場合はどのようなやり方をするかというと、樹脂コーティングになります。

一概に樹脂コーティングといっても薄いものから分厚いものまで様々です。もちろん暑い方が防サビ効果としては良いですが、その厚みの分、隕石感がなくなります。

隕石感がなくなるというのはどういうことかというと、表面が樹脂に覆われていますので、プラスチック感が増すのです。

観賞用で飾っておくぶんに関しては視覚的な変化はありませんが、樹脂コーティングされた隕石を持つとプラスチック感が分かります。

前置きが長くなりましたが、隕石の防サビについてまとめますと、ギベオンのような錆びにくい隕石の場合は「防サビオイルコーティング」がベストです。

それはホームセンターで購入することができますが、間違っても食用のオリーブオイルは絶対に塗らないでください。

そもそもオリーブオイルは食用なので、鉄の防サビ用ではありません。オリーブオイルを付けても一応防サビにはなりますが、オリーブオイルが酸化することでベタつきが出ます。

それが洋服に付くと汚れてしまい、洗濯しても落ちないケースが多々ありますので、オリーブオイルは料理に使ってください(笑)

オススメの防サビオイルは「刃物用」です。包丁や日本刀などに使われるオイルで、サビに気を使う物に使用するのが用途ですから、隕石との相性は非常に良いです。

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さて、続いて錆びやすい隕石の防サビですが、前述したように樹脂コーティングが最も効果的です。

まず薄いコーティングですが、シールコートがオススメです。スプレータイプで施工しやすいのが特徴で、仕上がりがツルツルになるので、触り心地も隕石感が薄れません。

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次に厚みのある樹脂コーティングですが、これは専門業者ではないとできません。やり方は、1mm厚程度の樹脂シートを隕石の両面に接着して、専用の機械でプレスします。

さすがに個人で隕石の防サビだけの用途でここまでの機械を手配するのはコスパが悪すぎますし、業者に依頼したとしても1個や2個の隕石では加工賃が馬鹿になりません。

一応、弊社でも樹脂加工はできますが、専門業者ほどの厚みのある加工はできません。が、隕石感 も感じられて、丁度いい厚みの樹脂コーティングはできますので、気になるからはLINEよりお問い合わせください。

以上が隕石のサビ取りと防サビのやり方になります。繰り返しになりますが、どんな隕石も1000%錆びます。ですので、サビまで含めて隕石であるという認識で隕石ライフを楽しんでいただけたらいいのかな?と個人的には思います。


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