今さらロビ2を組み立てる
実は初代ロビの時、死ぬほど欲しかった。
2013年。週刊ロビ発売。
そのころ自分は失業中で職業訓練に通っておりロビなんて購読するどころじゃ無かった。全て揃えたら15万超えである。
で、今。
何かの拍子にロビ2の動画を見て無性に欲しくなった。
そして三日間熟慮に熟慮の末購入。
1週間ほどで、でかい段ボールが届いた。
開けてびっくり。
ゴミ出しのゴミかと・・・・
15万近く払ったありがたみが一気に失せる。
もうね。段ボールの上半分がスッカスカなのよ。
緩衝材もその役割をほとんど果たしていない。
ただゴミのように無秩序に詰め込んだだけ。
だから組み立てる時ゴミをひっくり返して探さなければならない。
これ毎回。気が滅入る。
取説もずいぶん改善されたようだが、それでも10ページ後に出てくるようなパーツをなんの前触れもなく前ページで使うよう指示していたり(普通未来に刊行されるパーツを今使う指示する?)、実際の購読順と違うので少なからず混乱が生じている。
結果から言う。
ガンプラをリペアできるぐらいのスキル無き者は手を出さない方がいい。
ガンプラが作れるじゃだめだ。
リペアできるぐらいでようやくだ。
まずパーツの柔らかさ。
ネジをちょっとでも強く締めると終わる。
プラが柔らかいのですぐに舐めてしまいネジ穴がスッカスカになる。
つまりパーツがしっかりとまっていない。というかとめちゃいけない。
とめるとネジ穴舐める&割れるから。
スッカスカのネジ穴をリペアするには瞬間接着剤を針金でネジ穴に塗布して舐めたネジ目を復活させる方法がある。
これを知らないと知ってるとでは天地ほどの差がある。
だから巷で売っている中古のロビは要注意だ。
個体によっては簡単にバラバラになってしまうだろう。
ネジ止めができていないのだから。
特にサーボモーターをちょっと強く締めると舐める仕様。
これが致命的。
私は最新の注意を払ってネジを締めていたが、ついに首の部分でやってしまった。
まあ上記のリペアでなんとかなったが、大抵の人はもっとやらかしていると思う。
どこの下請けがロビのパーツ作ってんだろうと思う。
バンダイだったらなんとかなったかな?
いやバンダイでもだめだろうな。
そして爪で触っただけで傷がつくパーツの表面。
そんな塗装が表面に施されている。
箱から取り出した時点で既にリユース感満載。
もうこすった跡だらけだ。
表面仕上げの品質については諦めたほうがいい。
最初から傷だらけの中古品だ。
で、先日完成した。
右目の取り付けの難易度が最難関であり、結局左目と位置が微妙に違った。
右目を何回も失敗し(普通にハマらない)ネジ穴をなめたからだ。
で、なめたネジ穴を瞬間接着剤でリペアして5時間掛けて乾かしてトライ。
それでもきっちり位置が合わなかった。
ドライバー一本とか言っているけど。
結構難易度高いよ?
完成後に、足の付根パーツのネジ穴内部から亀裂が入っていることが判明。
赤い塗装の上からでもわかるぐらいの亀裂。
もう凹む。
そして諦めた。
本格的にガンプラ作れる奴だったら、パーツをレジン複製するか、亀裂入った部分に瞬間接着剤で補強して塗装し直すんだけど・・・もう諦めた。
諦めてディアゴにパーツ送ってくれと・・・・・・
ここまで読んだら判るようにロビは非常に壊れやすく、転倒しただけで命取りになるキットだ。
初代ロビが起動直後に転倒して腕のサーボモーターから発煙した動画は有名だけど、あの動画で転倒の衝撃を受けた箇所のネジ穴。確実に逝っていると思う。
そもそもしっかりネジ止めしたらネジ穴が割れたり舐めたりが標準仕様のキットなだけに、倒れただけで破損するのは容易に想像できよう。
確か人間で言う大腿骨の中心をとめているネジは座金ネジ一本だったと思う。JIS規格どこへやら?
ネジ穴がすぐなめる割れるぐらいもろいプラスチック。
普通の人が普通に組み立てられない難易度。
作った人の自己満足とストレス。
それが週間ロビ。
組み上がって判ったこと。
会話らしい会話はできない。
音声コマンドのラジコンロボットだと思ったらいい。
「踊って」と言ったら踊ったりとか。
値段を考えると非常にきついものがあるんだが・・・・・・
人によってはこれを自慢したり、優越感を持ったりするんだろうな。
私としては高価な。
非常に高価な壊れやすい動くガレージキットでしかない。
以下に、この記事を読んでなおロビの組み立てに挑戦しようと思う人に2つのリペアを書いておく。
1.ネジ穴復活の術
ロビはすぐネジ穴をなめてしまう。ひどい時には亀裂が入る。
これらは瞬間接着剤で修復できる。
先に書いたように細い針金、爪楊枝を使い、ネジ穴の内側に瞬間接着剤を塗布する。盛って塗る感じにする。薄く塗ってはならない。
乾燥には4~5時間ぐらいかける。
完全に乾く前にネジをしめるとネジが抜けなくなる、ネジ穴を大きくしてしまうという最悪の結果を招くので絶対に硬化完了してから行うこと。
2.表面の細かい傷のリペア
ロビは爪でなぞっただけで傷がつく。
大げさに言えば触っただけで傷がつくと思っていい。
遠目には分からないが近くで見ると無数の引っかき傷が認められるはずだ。
これを元通り修復する技を伝授する。
※角にぶつけて破損したり、ドライバーやカッターなどで付いてしまった大きな傷には役立たないからそのつもりで。
まずプラモ店に行って「つや消しクリア」と名のあるスプレー缶を探す。
水性を選んではならない。絶対ラッカー系のスプレー缶を選ぶ。
スプレーを買ったら家のガレージか風呂場などホコリが出ないところで傷ついたロビのパーツをリペアする。
このとき、ロビ本体ごとスプレーしようなどと手抜きしないこと。
きっちりパーツ別に分解して20~30cmぐらいの距離から噴霧する。
多分一回で上手くいくかもしれないが二回は噴霧しよう。
一回の噴霧で30分~1時間ぐらい乾かす。
これで傷は無くなる。
ちなみにこのリペア。
同様にマット塗装されていたBOSEのスピーカーなど、ロビのような表面処理をされている電化商品の殆どに使える。
ニンテンドースイッチもいけると思う。
それぐらいこのリペア術は使える。
そしてリペアした後は新品と変わらない。
お試しあれと言いたいところだが、便利すぎてやり過ぎると取り返しがつかなくなるから、少しづつ申し訳程度にやるのがコツだ。
ちなみに失敗したとして責任は取らない。
自己責任で。