
「なんでやねん」で本質を探る
明日は月曜日。
仕事が始まることに嫌気が差している人も多いのではないでしょうか?
本日、日曜日にも関わらず、お仕事の方はお疲れ様でした。
さて、みなさんは誰かに「なんでやねん」と言ったり言われたりしたことはありますか?
私は生まれてからずっと関西圏に住んでいるので、
「なんでやねん」と使うのは日常茶飯事です。
関西にゆかりがなければ、あまり使わないんですかね?
「なんでやねん」について軽く説明すると、
誰かがボケたときに入れるツッコミのこと。
「なぜそんな考え方になるの?(ちょっとおかしくない?)」
みたいなイメージです。
ここで、「なんでやねん」のいいところは、軽くつっこんでいるだけで、
相手を責めていないこと。
教育の世界ではよく言われるのですが、
子どもを叱るときに「なんでそんなことするの?」と言うのは禁句です。
「なんで?」「なぜ?」という聞き方は、相手をかなり強く責めてしまいます。
「なんでそんなことするの?」→「ふつうそんなことしないでしょ」
くらいまでがセットになっています。
しかし、「なんでやねん」の軽くつっこみ程度だと、
たしかに「なんでそんな面白い発想になるんだろう。」と周りが新たに考えるキッカケになるかもしれませんが、
ボケた相手を責めているということは全くないのです。
この「なんでやねん」というツッコミを自分自身にしてみるのは、とても有効的です。
本質を捕らえるときに、「なぜ(Why)?」を使って掘り下げていくのはよくあることです。
しかし、先ほどの子どもを叱るときの例でも示しましたが、「なんで?」を自分で掘り下げていくと、
必要以上に自分を責めすぎてしまうことがあるのです。
例えば、
「自分はなんでこんなこともできないの? 最低な人間だ。」
「自分はなんでいつも同じ失敗をするんだろう。ダメなやつだ。」
といったように、必要以上に自分を蔑んでしまいます。
そして、気力までも奪ってしまう結果になりかねないのです。
だからこそ、この「なんでやねん」の軽さがちょうどいい。
質問というより、ツッコミだから難しければ最悪答えなくてもいいのです。
こんなかんじで自分にツッコミを入れていきます。
明日仕事に行く理由を考えてみるとします。
「明日は仕事だ。」
「なんでやねん。」
「待っているお客さんがいるから。」
「なんでやねん。」
「お客さんができないことを自分がするからだよ。」
「なんでやねん。」
「自分がすることで、その分お客さんの時間ができ、お客さんが好きなことできて、楽しく笑顔になるやろ?」
みたいな感じにしていくと、
明日仕事に行く理由は、
"お客さんを笑顔にするため"
となります。
そんなかんじで、嫌なことほど、自分に「なんでやねん」とツッコミを入れてみて、
本質を探っていきましょう。
仕事に行くことは当たり前に思いすぎて、
普段深く考えることはしないかもしれません。
たぶんそのぶん、新たな発見があるかも知れません。
〈今週のセルフアップデートプログラム〉
自分のやっていることに「なんでやねん」とツッコミを入れていきましょう。