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行き当たりバッタリで泊まった宿が最高だった話。
旅の計画を綿密に立てて、イメージどおりの旅をするのもいいけど、行き当たりバッタリが、予想以上に楽しい展開になることもある。今回は、そうなった。でも、毎回そうなるわけじゃない。そらそうだ。だから、面白い。
急に決めた宿
広島のファルベさん(https://www.farbeco.jp/)でインタビュー撮影をさせていただいて、終わったら大阪に戻る予定で考えてたんですが、
「よし、今日はもう広島泊まろ。」と急に決定。
「さて、宿どこにしよ?」と思った瞬間になんとなく、
「あ、ゲストハウスってのもええかも。誰か宿におる人としゃべったりとかできたら面白いかもしれん。」
そして「広島 ゲストハウス おしゃれ」と検索。
せやで、アラフォーおじさんだって最後に「おしゃれ」って入れて検索するんやで。なんやキミ、その怪訝な表情は...
広島のおしゃれゲストハウスに突如予約
てなわけで調べて、ここいい感じだな、と決めたお宿は
「ゲストハウスroku」http://roku-hostel.com/roku/
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エントランスが、おしゃれやーん。
共有スペースがカフェバー的で、おしゃれやーん。
そして、さっきの記事には、こんな記載が。
まるで広島のお友達の家に遊びにきたかのように、ゆったりと楽しい時間が過ごせます。
ここがあったから今回の広島旅行が楽しかったと言っても過言ではありません。
こりゃ、よさげ。
ということで「今日泊まれます?」と突電して、数時間後に到着。
広島ゲストハウスrokuに到着&ビール
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写真で見てたとおりのオサレな入り口。
すみません、アラフォーおじさん、入ります。
「ウェルカムドリンク何にします?」
え、そんなのくれるの??
「じゃ、ビールで」
と伝えて出てきたのは、ただのビールじゃなくて、
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プレモルの“香るエール”。
なに、もう、しょっぱなから、最高やん。
で、プレモルを飲み終わった流れでそのまま、チェックイン前に買っといた「部屋で飲むつもりだったビールやらチャミスルやら」を共有スペースで飲み始めると、
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さすがに平日なんで泊まる人も少なく、オーナーのマコさんも余裕があったようで話に付き合ってくれて、なんだかんだとそこで話し込むことに。たくさんの人がいるときは「ここで人をつなぐのが私の役割なんです」と。
ゲストハウスオーナーのマコさん
あっけらかんとケラケラ笑うマコさんは、なんと小学校から大学まで女子サッカーでオーバーラップする長友スタイルのDFをやってて、なんと広島県代表にもなっていたほどのアクティブさ。
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そんなアクティブなマコさんは、ニュージーランドに留学して、向こうで仕事もした後に帰国して、2014年にゲストハウスrokuをオープン。
ちなみにマコさんの名前「MAKO」って、ニュージーランドだと「サメ」って意味らしく、向こうでのあだ名は「sharky」。だいぶ鋭いセンタリング上がりそうやな。
アオザメの英名はmako shark。マコとはマオリ語で「サメ」を指す言葉だという。
二級建築士の資格も持ち、このゲストハウスのテーブルやコタツは「自分で作っちゃいますね」という、考えるよりやってみなわからんでしょ!の直感行動派。
ゲストハウスを立ち上げたキッカケは、もう何十回と聞かれてるだろうな〜と思ってあえて聞かなかったんですが、帰ってきてググってみたらこんな話が書いてありました。
「ここを始めたのは沖縄や東京のゲストハウスに泊まったことがきっかけなんです」と元気よく話してくれたのはオーナーの小林真子さん。父親が一級建築士だったこともあり、自身も二級建築士の資格を取った小林さん。2013 年に看板やパンフレットを手がけるデザイン会社を起ち上げた。
「その頃、旅行や仕事の際にゲストハウスを利用したんです。そこでは地元の人と世界中からやってきた旅人たちが同じ空間で語らい、つながり合っていました。その光景に感動して、そんな場所を広島にも作りたい、人生が楽しくなるような、仲間たちでワイワイできる場所を作ろうと思ったんです」
沖縄や東京のゲストハウスも泊まったりしたこともあるけど、なんかわかるなーと思ったんで、やっぱキッカケの話も聞けばよかったなw
広島では、一時期、ゲストハウスブームのようなものがあったらしく、その中でもマコさんは代表的な存在で、仲間といっしょにイベントを主催したりするようなリーダー的な感じ。「ほんと、みんなに助けられてます」と。
「濃いぃ人、いっぱいいますよ〜」と昔のイベントを開催したときの写真を見せてもらいながら、人と人がつながったり、みんなでオモロイことやる方面の話に。
(マコさんの話を聞けば聴くほど、大阪にいるルカコ(https://lucacoh.com/f/company)の仙田さんに似てるわ〜話してほしいわ〜ってのが浮かんでしゃーなかったんで、どっかのタイミングで2人を出会わせてみたいという個人的な妄想企画が立ち上がりました。何の話や。)
そんな話の流れで、株式会社ワンピース(https://www.onepeace-net.com/)の久本さんが始めた物々交換のFacebookグループ「ぐるり」の話や、
河川敷での「0円交換会」の話や、
この前、なんばマルイでやってた「服の交換会」に行ってきた話とか、
そんなお互いの自己紹介的な話をいろいろして、そしてコロナになってからの宿業の大変さとか割と真剣な話もしたりしながら、そこに途中参戦する人もいたりして、なんかいろいろ話したなー。
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そういや途中で、なぜかホットサンドメーカーをAmazonでいっしょに探してたな(笑) ま、そんな感じの「これ、ほぼ家やん」な感じの雰囲気にすっかりリラックスして、気づけばえらく遅い時間まで話し込んでおりました。
ゲストハウスだから、会って話すから、起きること
いやー、こんなのアパホテルじゃありえん展開ですよ。そして、オンラインとかZoomじゃありえん展開ですよ。やっぱ、おもろいな、会って話すって。
話の流れ的に、ここで差し込んでおこう。
最近、読んでよかった本です『会って、話すこと。』
たぶん、けっこうニヤニヤしながら読むことになります。
なんか広島に泊まろうと思ったときに「こうなったらオモロいな」となんとなく思った展開が予想以上の感じでそうなったなー、という感覚。話すことって、何かを決める会議じゃなけりゃ、すべてが雑談で余談。
議題とか本題とか話さなきゃならないこともあるけど、余談がしたいし、余談が楽しいんだよなぁ。僕らは余談のために生きてるのかもしらん。
『NO YODAN、NO LIFE』。
このゲストハウスは「距離感を大事にしてるんですよ」と言うMAKOさん。ゲストハウスをつくるときに「カフェバーのスペースは絶対つくる」と決めて、テーブルの幅とかも会話が生まれやすいように考えて決めたらしい。
「この距離にいたら、自然となんか話す感じになるでしょ」と。なるほど、それでついつい話し込んじゃう距離感だったのか。と、まぁそんなこんなで思わぬ形で楽しい夜を過ごさせてもらいました。
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朝食ホットサンドとキラーパス
でもって翌朝の朝食は、熱々のホットサンド。美味い。朝から満たされておりました。あぁ、いい一日のはじまりだ。
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朝の雰囲気も、いいかんじ。
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マコさんが朝のBGMを流そうと思って「アレクサ、カフェミュージックかけて」と言うと、アレクサは何を思ったか、間違ったのか、朝の雰囲気をくみとりすぎたのか、クラシック音楽をかけはじめた。
ちゃうちゃう、クラシック音楽ちゃうねん。
そんな気分と空気感ちゃうねん。
具体的に伝えないと、アレクサはいい感じのカフェミュージックをかけてくれないんだなと判断してマコさん再挑戦「アレクサ、ジャック・ジョンソンかけて」と。
おー、ここでジャック・ジョンソン、ナイスですね。いい朝のBGM。
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食後のコーヒーもいただきながら、広島観光でどこに行こうかを相談。
「今日、広島で何しよっかなー。やっぱ厳島神社ですかね。」
そんな話をしてると、マコさんから、
「登山は?」
と予想もしない角度からキラーパスが。
さすが「sharky」。鋭いボールを供給してきよる。
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「と、ととと、登山⁈」と思わぬ鋭いパスを受け止めきれずに戸惑っていると、話には続きがありました。
厳島神社のある宮島って、海の中にある鳥居が有名。
でも実は、島の中央には「弥山」という山があり、その頂上まで登ると、瀬戸内海の島々が360°見渡せて「あれ、人生で一度は見といたほうがいいっすよ」レベルの絶景らしい。
いやぁ〜そんなん聞いたらねぇ、行きますわな。
独りで考えてても絶対でてこない発想。
服装は完全にシャツ&ジャケットのお仕事スタイルなんですが、
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幸いにも靴はColumbiaのトレッキングシューズ的なやつだったんで、
「よっしゃ行っちゃえ!」ということで、なんとジャケパン姿のアラフォーは広島で登山することに...
そして絶景を目にすることになるんですが、それはそれでまた書きたいこともいろいろあるので次回の記事で。
と書いて、次回がいつになるのかわからんし、だいたいこういうパターンは時間が経ったら書かないで終わるパターンなので、とりあえず写真を載っけておこう。
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宮島行くなら「epilo」っていう酒蔵を改装したオシャレなお店があるんで、行ってみたら?
と、これまた自分だけじゃ見つけられないような情報をくれたので、特になんにも予定をいれてなかった空白の休日に、スポスポッと予定がはいった。
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サイトに掲載されているイラストからも漂ってくる、いい雰囲気。
登山の後に実際に立ち寄ってみたら、やはり雰囲気のいいお店でした。
「きのう泊まったrokuっていうゲストハウスで教えてもらって来たんです」
そんな会話を店員さんと交わした時間も楽しかった。
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あー、そういやマコさんとも「ま、とりあえずやってみて、多少失敗したりしても、それは味ってことで」みたいなトークしたなぁw 人生に味が出てくるのは、いろいろ失敗するからかもだなぁ。
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寄りたい場所ができる幸せ
というわけで、行きあたりばったりが、行き当たりバッチリになりまして、「広島に行ったら寄りたい場所」ってのができたなー。って言いながら、次いつまた広島に来るのかはわからんけど、こういう「寄りたい場所」ができていくのが、人生の楽しみ方なのかな、みたいなことも思ってみたり。
チェックアウトのときも「いってらっしゃーい!」と元気いっぱいで送り出してくれました。
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帰る前に「チェックアウトフォト、撮ってもいい?」ということで、僕も撮ってもらいました〜。アラフォー、はしゃいでおります。
あなたも広島に行ったら、ビジネスホテルでは味わえない時間をゲストハウスrokuで過ごしてみては?(あれ?なんか記事広告みたいな締め方になってしまった。。案件じゃないよ。むしろ案件くださいw )
いやけどホント、まだコロナの影響で外国人が来なくてお客さんが少ない状況は続いてるようなんで、広島に行くことがあったら行ってみるといいと思う。行くことがなくても、行ってみたらいいと思う。
帰ってきてnote内で検索してみたら「やりたいことリスト100」の中に「ゲストハウスrokuに泊まる!」ってのを入れてる人もいたりしたし、Twitterやインスタでも「rokuに行ってみたい。泊まってみたい。」というのが、けっこうあった。
図らずも今回、そんな場所に泊まって楽しい時間を過ごせて、感謝です。
なんかこう元気ないなぁとかいう時に、会って元気もらいにいくみたいなのとかもいいと思う。いや、まぁ話し込むかどうかは個人の自由なんで、ただゆっくり泊まりに行くとか、カフェバーNANAにふらっと行くとかでもいいんじゃないかな。というか、マコさんもいつも対応できるとは限らんけど、ま、今回はこんな感じでした、ということで。
予約制のモーニングと、ランチも木・金・土・日でやってるらしいので、
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次は、このうまそうなバーガーも食べたいな。
帰ってきてから、ふと思い出した余韻
で、話を終わろうかと思ったんですが、大阪に帰ってきまして、ふと思い出したことが。
そういえば夜に「音楽とか、何聴くんすか?」とマコさんに聞いたら、
マコさん「レゲエ聴きますね。リッキーGとか聴く。」
ボク「あーレゲエいいっすね。リッキーGって、ちょっとアップテンポめのやつですよね。ボクは、アスワドとかめっちゃ聴いてましたねー。学生時代にお金ない中で、買ったアルバムを何度も聴きまくってたなー」
マコさん「アレクサ、”アスワド”かけて」
そして流れてきたのは、この曲。ASWADの「SHINE」。
ボク「あぁ〜、なつかしいわぁ〜」
みたいなことがあったなぁ、とふと思い出しまして、
「実は3日前から導入したんですよー」というアレクサに、会話の流れで「アレクサ、アスワドかけて」と流してくれる自然さが最高だったなぁ、と。来てくれたゲストが喜ぶことをサラッとやれるのは、さすが5年以上ゲストハウスしてる人のホスピタリティだな。
で、僕ね、勘違いしてたことに気づきました。
「あー、リッキーGね。リッキーGって、ちょっとアップテンポめのやつですよね。」ってわかってる感じで言ってたけど、僕の脳内にいたのはリッキー・マーティンでした。リビリビダロカ〜っていう。
ぜんぜんレゲエじゃないし、ちょっとアップテンポどころじゃなく、だいぶアガリ倒しとる。
んで、「リッキーG」を調べてみたらですね、全然違いました。野外フェスで夕暮れあたりに登場してほしい感じの、ゆったりやさしいレゲエでした。
Spotifyでなんとなく聴いてみたら流れてきた、この曲『am08:59』から聞こえてきた歌詞が、今回の旅を締めくくるような言葉でした。
何を手に入れたじゃなくて
どれだけ笑っていたんだろう
そしてどれだけ泣いたんだろう
なにかを手に入れようと頑張って、結果を追い求めていくことが大事なときもあるけど、
でもやっぱ僕らは生きていく中で、その道程のなかで、どれだけ笑っていられたか?が大事で、悩んだり泣きそうなこともあるけど、誰かと会って話して笑ったり、喜んでもらったり喜んだり、そんなことが大切なわけで、
そういう意味じゃ今回の広島は、ファルベさんの取材撮影から、その後の夜の食事会、そしてこのゲストハウスrokuで、思わぬ楽しい夜を過ごすことができて、ほんとに良い時間だった。
生きてると、いろいろあるけど、たまに、こういう良いことがあるもんだ。そのために生きてるのかもなー。
よく聴いてるラジオ番組がある。土曜の16時から流れてくるリリーさんの「スナックラジオ」。この番組でリリーさんが、よく話に出す寅さんの言葉を思い出した。
「人間って何のために生きてんのかなぁ?」
「なんだおめぇ、難しいこと聞くなぁ。ん〜、なんていうかなぁ、あぁ〜生まれてきてよかったなぁってことが、なんべんかあるじゃない。そのために人間生きてんじゃねぇのか。」
こういう楽しかった記憶とか、そのときの感情って、時間が経つと悲しいかなどんどん忘れてしまうから、ここに書き残しておきたくなったのでした。きっとなんかあったときに、ここに来れば自分が元気をもらえるような気がするから。
こういうnoteに何を書くのかって?他人目線を意識して書くのもいいけど、自分が「読みたいことを、書けばいい。」んじゃない。今回はそんな感じ。ほんじゃまた。
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