残る色は何?
最近、”老けていく過程を通って死へ到達する”映画を見ることが多い。
それは大抵、いろいろ経験して最も大事なことに気づいて終わる。
観客に気づかせて終わると言った方が近いかな。
映画は物語だけど現実世界でも似たような動画を見る。
アルツハイマー病になった人が音楽を聴くとその音楽に関連した記憶が一時的に蘇るというもの。例えば、昔バレリーナだったアルツハイマー病の老人が”白鳥に湖”を聴くと当時の振り付けをパッと人が変わったかのように身体で表現するのだ。
他にも、一番好きだった曲を聴くとペラペラと「音楽は愛だ」と熱く語り始める人もいる。
https://www.youtube.com/watch?v=70LfaoCzDTs
そして、僕自身の実体験としても、父方の祖母は晩年、僕を思い出せなくなっていた。それよりも祖母は父をまるで幼い子供を可愛がるかのように扱うのだ。
どうでもいいものは忘れていって大事なものだけ最後に残る。
もしそうだとしたら、僕自身は何が残るだろうか。
絵?音楽?親友?スマホ?親?
最後に残すモノによってその人の色は決まる、と思う。
今はまだ想像がつかない。僕の色。
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