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【歌評】時ノ雨、最終戦争 / ウォルピスカーター / 2015年 / 作詞:Orangestar

──『泣きだした想の彼方 終わらない善と悪の祭典
  「なんてざま期待も無いな」 って君は君を掻き消した』
──

☆☆☆
 歌詞の引用部分は『』になっています。著作権違反とならないように慎重に書いていきます。
☆☆☆

 自由に書こうと思う。
 ウォルピスカーターさんが歌う動画は、公式から消えていたが、CDを買って、ウォークマンでいつも聴いている相手がウォルピスカーターさんだったので、歌手はウォルピスカーターさんで採用した。
 
 Orangestarさんが作曲した歌の中でも、1、2を表すほど好きな歌だ。Orangestarさんの歌はどれも好き、というより素晴らしいので、ランキング付けするのもおこがましいことかもしれない。

 そして、2022/4/8(金)現在。ある国とある国が戦争状態にあり、傍観している国も交えながら世界は進んでいく。そんな世界の中で最も刺さる歌詞はここかもしれない。

 『終わらない善と悪の祭典』

 まさに、その通り。戦争状態になると『終わらない善と悪の祭典』が永遠に続くことを知った。善はどこだ? ウクライナ? ロシア? アメリカ? G7? NATO? 国連? 国際法? 

 国連、G7、NATOでは善はウクライナで決定だと思われる。傍観者は誰だろうか? 得をしているのは誰だろうか? アメリカか? どこに善はある? そもそも、シリアの時には難民の受け入れが日本のニュースになっただろうか? 

 ゼレンスキー大統領は「ロシアは地球の敵」とまで言った。ロシア国民はこれから先どうやって生きていくのだろうか? ウクライナのプロパガンダ? ロシアのプロパガンダ? アメリカのプロパガンダ? 日本のプロパガンダ? NATOのプロパガンダ? G7のプロパガンダ? 真実などどこにもない。切り取りたい場面だけ切り取り、ロシア、ウクライナだけでなく、地球全土の国同士が、自国の利益になるような主張を繰り返し発し続ける。

 まさに『終わらない善と悪の祭典』。戦争になると、ここまで『終わらない善と悪の祭典』になることを予言したOrangestar氏はやはりすごい。「時ノ雨、最終戦争」が現実のものとなっている。《《今、私たちは歌のなかを生きている。》》

 『この世はまだ終わらない 明けぬ夜が今日を塞いでたって
  僕は歌う「嫌いじゃないな」って さぁクラい空が ハれる』

 この歌詞は、個人に向けて歌っているように思われるが『この世はまだ終わらない  明けぬ夜が今日を塞いでたって』とあるように、戦争状態になっても『この世はまだ終わらない 明けぬ夜が今日を塞いでたって』『さぁクラい空が ハれる』。いつか『さぁクラい空が ハれる』のだ。「変わる、ということだけが変わらない、世界で唯一の真実」という名言があるように、いつかは戦争状態は『ハれる』。その時、世界がどうなっているかはわからない。だから、私は最後にこの言葉を引用して紹介して終わりにしようと思う。

 『時の流れに希望さえもう 描けない世界で
  正しさなんて誰にもわかんないから 君は何を願ってもいいの』


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