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【日本経済:論考】日経平均株価が史上最高値4万円台になったのに、日本国民が景気が良くなったと感じない理由

──『うっせえわの「マジヤバない? 止まれやしない」の顔を部屋で一人になったときにマジでする奴』──
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 タイトルと冒頭言から先に書いています。経済専門家でもなんでもないので、個人の感想として読んで頂けたら幸いです。
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 2024年3月5日(火)。21時32分。明日は休みの日。

 こんにちは。井上和音です。

 三つほど話を考えているのですが、タイトルの回収からいきましょう。

 答えじゃ答え。答えから書くんじゃ。

 日経平均株価が史上最高値の4万円台を超えましたが、一番日経平均株価が史上最安値だった時期は2008年10月27日。終値7162円。麻生太郎政権の時代。その後福田政権へと移ったのち、民主党政権が政権交代を果たした時期でした。

 だいたい2008年から2012年まで、日経平均株価は1万円を切るのが普通の時代でした。日経平均株価を引き上げてくれたのはアベノミクスです。誰でも知っているアベノミクス。

 つまりは、2008年から2012年の四年間もの長い間に株を買っていた人が、現在の日経平均株価4万円台の恩恵を受けていることになります。この四年間、貴方は何をしていましたか。30代以下の人に聞きます。何をしていましたか。

 私は現在29歳なので、14歳。中学二年生ですね。ガラケー時代の中学二年生。株なんて自分の判断で買えるわけないだろ馬鹿野郎め。つまり、プラス10歳くらいまでの40歳くらいまでの人は、まだお金を自由に扱えるような時期に株価最安値を経験していないのですね。

 つまり、株価が史上最高値を更新したところで利益はほとんど出ていないのですね。2012年以降からアベノミクスで株価が上昇しているので、アベノミクスの時にインデックス投資でも出来た人は、まあ、そこそこの利益を得ているわけですが、アベノミクス時代は日経平均は15000円から20000円台で、7000円の時期から比べると2倍以上に膨れ上がっていますね。現在の株価上昇で喜んでいる層はアベノミクスに期待を寄せて株を買っていた層なのかなと思います。

 日経平均7000円くらいに株を買えてた人は今の40代以降に、買っているか買っていないかの境目が出来てしまいます。ところがどっこいこの世代は就職氷河期世代の真っただ中なので、就職できていた人だけが株を買うことが出来ていたとこういう図式になります。

 就職氷河期の後の世代は、株高。アベノミクスのせいです。アベ政権を許さない! ってやつです。だから大半の人が株で儲けることが出来ずに、景気が良くなったとすぐに社会的効果が表れてくれないのですね。私は29歳ですが、私の親の世代はバブル崩壊を経験していた世代なので、「株は怖いもの」という認識で一致していたらしく、リーマンショックという株を買うべきタイミングで株を買う常識が世の中には存在していなかった世代となります。

 というわけで、私は一家共々株を資産として持っていない家庭になります。株を持ってねえなら株価が上がろうが景気が良くなるわけないんだ。私たち世代はリーマンショック時代に株を買っておけば人生安泰だと知っているわけですが、友人の間でも株を買っていたという親はほとんどいませんでした。田舎だったし。株とかよく分からないけれどなんか怖いものという認識で一致していた時代。

 私たちが20代の2016年辺りでは既に25000円を超えてきています。ここ最近で、私がようやく株に手を出せるかなと思うくらいに貯金が出来始めた時は、コロナ直撃。しかしながら、この時に買うか否かしか選択肢がありませんでした。ちなみに、コロナによる株安は2020年3月から2020年4月まで。期間としてはほぼ点です。2ヶ月間だけ日経平均が20000円を割り切っていました。

 この2ヶ月で勝負できてたやついる? いねえよなあ!

 コロナはいつまで続くのかもわからなかったし、ここで株を買い占めることの出来た個人投資家はごくわずかでしょう。

 というわけで、20代で日経平均が史上最高値を更新したところで何一つ恩恵を受けることなく、それどころか株価が上昇してしまったがためにお金の勉強が流行り出したこの時代に、株に手を出すことができなくなりました。

 更に更に。NISAとか個人投資家を後押ししてくれる施策を出してくれてさあ株を買おうと思ったら株が高過ぎて買えません。死ーんって感じです。何の意味もありません。

 つまり潤っているのはバブル崩壊を恐れなかった選ばれし50代以降の年配の方だけです。50代以降の年配の方は、株を持っているくらいの余裕のある方は、そもそもの資産がもう生きていくには充分にあるので、消費傾向が変わることも無いのです。「株で儲けたから派手にやるか」という世代ではないのです。株で儲けたから起業しようとか、人生の後半に差し掛かっている人間はそんなこと考えるはずがありません。貯め込んで終わりです。

 バブル景気の象徴とも言えるあのディスコで踊り狂う若者たち。そう。若者に選択肢があることこそが景気が良いと判断できる材料となるのです。夜遊びに明け暮れる余裕のある20代は今はいますか? 結婚して子育てをするのすら金銭的に余裕がないと言われ、出生率の低下が叫ばれている若者たちが、起業したり遊んだりする、お金の使い道の選択肢がありますかと問われればありません。株価が史上最高値だろうが、株を持っていない世代なので、もしくはこれから株を買うしかない世代なので、総じて損をする世代となっています。今の20代は最悪の世代と呼ばれるでしょう。なんだ、ONE-PIECEって僕らのことをもじっていたのか……。最悪なのは環境なのですが。

 話題はあと二つあって、メモも取ってはいるのですが文字数的にもここで終わっていたほうがいいのかな──これに怒った若者は『アベ政権を許さない!』のステッカーをかごに貼って自転車で街を彷徨さまよいましょうとか、よく分からない面白いのかどうかも微妙なネタを考えていました。もう安倍さんはいないからただの失礼だよお兄ちゃん──と思いまして、この文章を閉じようと思います。

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井上和音@統合失調症・発達障害ブロガー
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