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【小説】努力することをやめてみた
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2022/3/31にOneDriveが勝手に更新し、偶然に過去に書いた小説が発掘されました。もっと前に出しとけばという考えもありますが、同志社大学、という大学名が出ていたことから、なんとなく出すのをやめていました。
そして、今回、そういえば「努力することをやめてみた」は出していなかったな、と思い立ち、発表することにしました。
統合失調症になり、大学を辞めて実家に帰ることを決意した、その日に書いた文章となります。年月は2019/1/後半、くらいに書かれたものだと思われます。
字数も500字程度と、果たして小説と呼べるかはかなり怪しいものになりますが、大学を辞めて実家に帰るほどの統合失調症患者の本音とはどういうものなのか、発表する価値はあるのかなと思い、ここに発表し、残しておこうと思いました。
では、本文をどうぞ!
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僕は統合失調症患者である。
統合失調症とは何のなのか。僕には分からない。けれど、努力が全て報われないということだけは分かった。死んだように生き、生きたように死ぬ。そのことが最も統合失調症患者にふさわしいのではないか。そういう結論に至った。
僕とは誰か。
僕は大学生である。同志社大学に通い、授業に出席し、レポートを書いて、テストを乗り越えてきた。現在88単位まで来ている。ところが、僕の学ぶ意味とは就職活動で優位に立ちたいがために必死に単位を集めてきた。そうだ、結局は金のために僕は学んできたのであった。
ところが、統合失調症にかかった。
努力がむだになる。何をしても邪魔される。変な期待を掛けられる。そして人生は予定説だと気付かされる。僕は殺された。前に進むことを拒まれた。果たして努力する意味は? 単位を取得する意味は? 何も分からないまま、僕は今日の授業を欠席した。人生の意味とは? 働くことが許されない人間とは? なぜ?
僕は今日の授業を欠席した。それだけでこの物語は始まったのだった。
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